
検索の場で、通学のスクールとオンラインの事業者が同じ枠に並ぶからです。
費用だけを並べると、原価の構造が違う相手と比べられます。
なお、TimeValue株式会社では、広告運用・クリエイティブ制作・LP改善・データ分析・AI導入までを一括で引き受けるWebマーケティング支援「KAIZEN」を提供しています。
現在、オンラインの無料マーケティング診断を毎月10社限定で実施中です。いまの数字を見ながら、どこから直すのが早いかを一緒に整理します。
今月の無料診断は残り4社です
広告からLPまで、まとめて見ます。オンラインで30分から対応しています。
目次
目次
- 英会話スクールの広告が、価格の勝負に引き込まれる構造
- 原価の構造が違う相手と並ぶ
- 同じ土俵で比べられない材料を持つ
- 続かなかった経験が判断材料になる
- 検索以外で、どこに接点を作れるか
- 地域の中の接点
- 紹介を、偶然から仕組みに変える
- 紹介が起きやすい時期がある
- セグメントごとに、届く場所が違う
- 対象によって生活の動線が違う
- 経路ごとに物差しを変える
- 物差しを分ける
- 配分を、時期とセグメントでどう動かすか
- 山の間に積み上げる
- 英会話スクールのチャネル配分は、どこから見直すか
- 配分の結果を見る数字
- よくある質問
- まとめ
検索の場で、通学のスクールとオンラインの事業者が同じ枠に並ぶからです。
費用だけを並べると、原価の構造が違う相手と比べられます。
英会話スクールの広告が、価格の勝負に引き込まれる構造
検索の場で、通学のスクールとオンラインの事業者が同じ枠に並ぶからです。
費用だけを並べると、原価の構造が違う相手と比べられます。
英語を学びたい人が検索する語は、通学かオンラインかを区別しません。
その結果、教室を持つスクールと、教室を持たない事業者が同じ場所に並びます。
原価の構造が違う相手と並ぶ
教室の家賃、常駐のスタッフ、対面の講師。
これらを持たない事業者と、月額の金額だけで比べられます。
同じ土俵で価格を競うと、構造的に不利になります。
広告の費用も競り上がる
同じ検索語に多くの事業者が出稿します。
全国に展開できる事業者は、費用の上限を高く設定できます。
地域の教室を持つスクールは、その水準で競うのが難しくなります。
英会話スクールで広告依存が続いたときに起きること
| 段階 | 起きること | 事業への影響 |
|---|---|---|
| 同じ検索語で競合する | 全国の事業者と並ぶ | 単価が上がる |
| 価格で比較される | 原価の構造が違う相手 | 不利な比較になる |
| 訴求を価格に寄せる | 安さを前面に出す | 利益が削られる |
| 件数を追う | 目的の曖昧な層が増える | 継続率が下がる |
| 出稿を止める | 問い合わせがほぼ消える | 依存が明らかになる |
| 翌年も同じ水準で出す | 前年が基準になる | 費用が積み上がる |
止めた月の数字を確かめる
広告を止めた月の問い合わせ件数が、広告以外のチャネルの実力です。この数字がほぼゼロなら、事業は広告に完全に依存しています。
同じ土俵で比べられない材料を持つ
費用ではなく、続けられる仕組みで比べてもらいます。
教室を持つことが負担ではなく価値になる条件を示します。
価格の比較から抜けるには、比較の軸を変える必要があります。
教室があることの意味を、具体的に示せるかどうかが分かれ目です。
続かなかった経験が判断材料になる
英会話を試して続かなかった経験のある人は多くいます。
その理由の多くは、一人では続けられなかったことにあります。
英会話スクールで価格以外の比較の軸になるもの
| 軸 | 通学のスクールで示せること | 示し方 |
|---|---|---|
| 続ける仕組み | 決まった時間に行く場所がある | 通い方の設計を見せる |
| 対面での会話 | 実際に人と向き合う練習 | 体験で実感してもらう |
| 進み方の管理 | 担当が進捗を見ている | 面談の頻度を示す |
| つまずきへの対応 | その場で質問できる | レッスンの進め方を示す |
| 学習の相談 | 目的に応じた進め方の提案 | カウンセリングの内容を示す |
| 場の存在 | 生活の中に組み込める | 時間割と立地を示す |
上達の約束はできない
続けられる仕組みがあることは示せますが、到達の時期を約束することはできません。
断定的な表現や保証と受け取られる書き方は使えません。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
オンラインを併用する選択もある
自社でオンラインも提供しているなら、比較を自社の中で終えられます。どちらが向くかを一緒に考える立場に立てます。
検索以外で、どこに接点を作れるか
通学のスクールは、地域と職場と紹介に接点を持てます。
全国のオンライン事業者が届きにくい場所です。
検索の場で不利なら、検索以外の接点を厚くします。
教室を持つことが有利に働くのは、この領域です。
地域の中の接点
教室の立地、周辺での露出、地域の行事。
その地域に住むか働く人にしか届きませんが、競合も限られます。
英会話スクールで使えるチャネルの性質
| チャネル | 届く範囲 | 費用の性質 | 効いてくる時間 |
|---|---|---|---|
| 検索広告 | 全国の競合と並ぶ | 需要の山で上がる | 即時 |
| 地図の情報 | 教室の周辺 | 掲載は無償 | 中期 |
| 在籍者からの紹介 | 受講者の周囲 | 特典の分のみ | 中期から長期 |
| 職場を通じた接点 | 近隣の企業 | 営業の手間 | 長期 |
| 地域の行事と掲示 | 教室の徒歩圏 | 一定額 | 長期 |
| 無料のイベント | 関心のある層 | 運営の手間 | 短期から中期 |
職場を通じた接点が法人につながる
教室の近くで働く人に届く接点を持つと、個人の受講につながります。
その中から、企業の研修の相談が出ることがあります。
個人向けの接点が、法人の入口になります。
費用のかかり方が違うものを組み合わせる
広告は使った分だけかかり、止めれば止まります。地域の接点と紹介は、積み上げるのに時間がかかる代わりに、止めても急には消えません。
紹介を、偶然から仕組みに変える
目的を果たした時期と、上達を実感した時期に声をかけます。
満足度が高くても、声をかけなければ紹介は起きません。
在籍している受講者は、そのスクールを選んだ理由を説明できる人たちです。
周囲に同じ関心を持つ人がいる可能性もあります。
紹介が起きやすい時期がある
何かができるようになったと実感した時期。
試験や渡航の目的を果たした時期。
この二つの時期に、周囲に話す機会が生まれます。
英会話スクールで紹介が生まれる場面
| 場面 | 受講者の状況 | 仕組みにする方法 |
|---|---|---|
| 上達を実感した直後 | 周囲に話したくなる | 面談の場で声をかける |
| 目的を果たしたとき | 結果を報告する | 退会の面談で案内を渡す |
| 契約の区切り | 継続を判断する時期 | 継続の案内と一緒に渡す |
| 同僚や友人に聞かれた | 相談を受けた | 渡せる案内を用意する |
| 家族が関心を持った | 家庭での会話 | 家族向けの案内を用意する |
| 職場で話題になった | 複数人の関心 | 法人の相談につなげる |
特典の設計は本部で統一する
教室ごとに特典を決めると、受講者の間で差が知られて不満になります。
本部が基準を作り、全教室で同じ内容にします。
特典の表示にも制約があるため、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
紹介の経路を記録する
誰の紹介で入会したかを記録すると、紹介が起きやすい層が見えます。その層への働きかけを厚くできます。
セグメントごとに、届く場所が違う
子ども向けと社会人向けでは、接点の場所がまったく違います。
同じチャネル構成をすべてのセグメントに使うと、どこにも届きません。
英会話スクールの対象は幅が広いため、チャネルの設計もセグメント別になります。
対象によって生活の動線が違う
子どもの保護者は地域の中で情報を得ます。
社会人は職場と通勤の動線で情報に触れます。
英会話スクールでセグメント別に効くチャネルを、項目ごとに見ていきます。
子どもの習い事については、効きやすい接点は地域の掲示と保護者の口コミ、効きにくい接点は職場を通じた接点。
長期の趣味については、効きやすい接点は地域の接点と紹介、効きにくい接点は短期の訴求。
仕事で使う英語については、効きやすい接点は職場の周辺と通勤の動線、効きにくい接点は地域の行事。
試験の対策については、効きやすい接点は検索と時期に合わせた訴求、効きにくい接点は地域の接点。
渡航と赴任の準備については、効きやすい接点は検索と法人経由、効きにくい接点は地域の行事。
法人の研修については、効きやすい接点は直接の接触と紹介、効きにくい接点は一般の広告。
セグメントごとに費用の配分を分ける
すべてのセグメントに同じ配分をすると、効かない場所に費用が流れます。
セグメント別に枠を分けて管理します。
教室の立地でセグメントが決まることがある
住宅地の教室は子どもと主婦層、駅前やオフィス街の教室は社会人が中心になります。教室ごとに、注力するセグメントが変わります。
経路ごとに物差しを変える
広告は件数と単価、それ以外は蓄積の量を測ります。
すべてを同じ物差しで測ると、積み上がるチャネルが切られます。
獲得単価だけでチャネルを評価すると、広告以外はすべて不利になります。
効果が遅れて出るものは、その月の数字に現れません。
物差しを分ける
即効性のあるチャネルは件数と単価で、積み上がるチャネルは蓄積と指名の推移で測ります。
英会話スクールのチャネルごとに測る数字を、項目ごとに見ていきます。
検索広告については、測る数字は体験の予約数と獲得単価、見る頻度は毎週。
地図の情報については、測る数字は閲覧数と経路の検索数、見る頻度は毎月。
紹介については、測る数字は紹介からの入会数と声かけの実施率、見る頻度は毎月。
職場を通じた接点については、測る数字は接触した企業数と相談の件数、見る頻度は四半期。
地域の接点については、測る数字は指名での問い合わせ数、見る頻度は四半期。
無料のイベントについては、測る数字は参加者数とその後の体験の予約率、見る頻度は開催ごと。
イベントは開催ごとに評価する
無料のイベントは、参加者数だけでは評価できません。
参加者のうち何人が体験に進んだかを見ます。
経路を聞く欄を用意する
問い合わせのときに、どこで知ったかを聞きます。選択肢は多くしすぎず、広告、紹介、看板、口コミ、イベント、その他程度にとどめます。
配分を、時期とセグメントでどう動かすか
需要の山は広告に寄せ、山の間は積み上がるチャネルに回します。
教室の立地によって、注力するセグメントも変えます。
チャネルの配分は、すべての教室で同じにする必要はありません。
時期と立地で変えます。
山の間に積み上げる
需要の山の間は、広告の単価が下がりますが需要も小さくなります。
この時期に広告を厚くするより、紹介と地域の接点を進めるほうが残ります。
英会話スクールの需要の山とチャネルの組み合わせを、項目ごとに見ていきます。
年始については、広告は厚く、紹介は案内を出す、地域と職場の接点は継続。
春については、広告は厚く、紹介は進級と異動に合わせる、地域と職場の接点は継続。
初夏については、広告は試験の対策に絞る、紹介は控える、地域と職場の接点は継続。
夏については、広告は短期集中に絞る、紹介は控える、地域と職場の接点はイベントを開催。
秋については、広告は異動と赴任に絞る、紹介は案内を出す、地域と職場の接点は法人への接触。
山の間については、広告は薄く、紹介は上達の実感の時期に声かけ、地域と職場の接点は蓄積を進める。
配分の変更は年単位で見る
チャネルの構成比は、数か月では動きません。
年次で比較して、広告以外の比率が上がっているかを見ます。
法人への接触は年度の周期に合わせる
企業の研修予算は年度で組まれます。検討が始まる時期に合わせて接触する必要があり、個人向けの山とは別の周期になります。
英会話スクールのチャネル配分は、どこから見直すか
現在の問い合わせがどこから来ているかを数えることからです。
経路が分からないままでは、配分を変える根拠が作れません。
配分の見直しは、現状の構成比を把握するところから始まります。
英会話スクールのチャネル配分を見直す順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは問い合わせの経路を聞く欄を用意して集計を始める、期間の目安は2週間。
2については、やることは需要の山の間に広告を止めた月の件数を測る、期間の目安は1か月。
3については、やることは教室ごとに注力するセグメントを決める、期間の目安は3週間。
4については、やることは紹介の声かけの時期と担当を決める、期間の目安は2週間。
5については、やることは教室ごとの情報を検索と地図で整える、期間の目安は4週間。
6については、やることは職場を通じた接点の作り方を決める、期間の目安は4週間。
配分の結果を見る数字
チャネルの構成は短期では動きません。
年次で確かめる数字と、月次で確かめる数字を分けます。
英会話スクールのチャネル配分の結果を見る数字を、項目ごとに見ていきます。
経路別の問い合わせ件数については、見る頻度は毎月、読み取ることは構成比の変化。
広告を止めた月の件数については、見る頻度は年1回、読み取ることは広告以外の実力。
紹介からの入会数については、見る頻度は毎月、読み取ることは仕組みが動いているか。
指名での検索数については、見る頻度は四半期、読み取ることは認知の蓄積。
法人の相談の件数については、見る頻度は四半期、読み取ることは職場を通じた接点の効果。
教室別の広告費の比率については、見る頻度は年次、読み取ることは依存の度合い。
広告をゼロにするのが目的ではない
広告は、需要の山に短期で件数を作れる手段です。
依存から抜けるとは、広告に頼らざるを得ない状態から抜けることです。
市場の前提を共有しておく
電通の発表では、2025年のインターネット広告費は4兆459億円で前年比110.8パーセント、総広告費に占める構成比は50.2パーセントでした。
出稿する側が増え続ける環境では、同じ露出を取る費用は上がる方向に動きます。
この前提のうえで、広告以外の経路を持つかどうかを判断します。
英会話スクールのチャネルの構成をどう変えるか分からない場合は、無料相談で現状の経路の内訳を見てもらうところから始められます。集客の経路ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
英会話スクールが価格で比較されてしまいます
検索の場で教室を持たない事業者と同じ枠に並ぶためです。費用ではなく、決まった時間に行く場所があること、対面で会話の練習ができること、進み方を見ている担当がいることで比べてもらってください。
広告以外にどんなチャネルがありますか
地図の情報、在籍者からの紹介、職場を通じた接点、地域の行事と掲示、無料のイベントです。教室を持つことが有利に働くのは、この地域と職場の領域です。
紹介を増やすにはどうすればよいですか
上達を実感した直後と、目的を果たしたときに声をかけてください。この二つの時期に周囲へ話す機会が生まれます。特典の内容は教室ごとにせず本部で統一します。
チャネルの構成はすべてのセグメントで同じでよいですか
子どもの保護者は地域の中で、社会人は職場と通勤の動線で情報に触れるため、セグメント別に分けてください。教室の立地によって注力するセグメントも変わります。
広告への依存度はどう測れますか
需要の山の間に広告を止めた月の問い合わせ件数が、広告以外のチャネルの実力です。この数字が年々増えていれば依存が下がっています。
まとめ
- 検索の場で、通学のスクールとオンラインの事業者が同じ枠に並ぶからです。費用だけを並べると、原価の構造が違う相手と比べられます
- 費用ではなく、続けられる仕組みで比べてもらいます。教室を持つことが負担ではなく価値になる条件を示します
- 通学のスクールは、地域と職場と紹介に接点を持てます。全国のオンライン事業者が届きにくい場所です
- 目的を果たした時期と、上達を実感した時期に声をかけます。満足度が高くても、声をかけなければ紹介は起きません
- 子ども向けと社会人向けでは、接点の場所がまったく違います。同じチャネル構成をすべてのセグメントに使うと、どこにも届きません
- 広告は件数と単価、それ以外は蓄積の量を測ります。すべてを同じ物差しで測ると、積み上がるチャネルが切られます
- 需要の山は広告に寄せ、山の間は積み上がるチャネルに回します。教室の立地によって、注力するセグメントも変えます
- 現在の問い合わせがどこから来ているかを数えることからです。経路が分からないままでは、配分を変える根拠が作れません