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目次
目次
- 初回の価格の比べ合いから抜けられないのは、どういう構造からか
- 比較の土俵を作っているのは自分たちでもある
- 通いきれるかどうかを、比較の材料にできるか
- 通いきれるかを構成する要素
- 予約の取りやすさを、違いとして作れるか
- 取りやすさを作る要素
- 自社が選ばれている理由を、どう見つけるか
- 契約の直後に聞く
- 扱う範囲の広さは、違いとして伝わるのか
- 広さは伝わらない
- 利用した人の声を、集める前に何を確かめるか
- 確認してから集める
- 決めた方針を、現場と同じ言葉で共有する
- 接客の場で使う言い方に翻訳する
- 価格以外で選ばれる状態を、どう作っていくか
- 効き方を数字で確かめる
- よくある質問
- まとめ
比較の場が価格しか並べられない形になっているからです。
提供している内容が外から見て似ていると、残る違いは金額だけになります。
初回の価格の比べ合いから抜けられないのは、どういう構造からか
比較の場が価格しか並べられない形になっているからです。
提供している内容が外から見て似ていると、残る違いは金額だけになります。
この事業では、比較の場に並ぶ項目が限られています。
金額、回数、部位の範囲。
この三つで並べられると、どこが安いかだけが判断の材料になります。
比較の土俵を作っているのは自分たちでもある
外部の掲載先に載せる情報を、金額と回数だけにしていれば、比較はそこで行われます。
載せる項目を増やしても、利用者が比較の材料として使える形でなければ意味がありません。
何を比べてほしいのかを決めていない状態が、価格の比較を招きます。
比較の場で並ぶ項目と、違いの作りやすさ
| 項目 | 外から比べられるか | 違いを作れるか |
|---|---|---|
| 金額 | 比べられる | 作りにくい |
| 回数 | 比べられる | 作りにくい |
| 部位の範囲 | 比べられる | やや作れる |
| 通える時間帯 | 比べにくい | 作れる |
| 予約の取りやすさ | 比べにくい | 作れる |
| 店舗の場所 | 比べられる | 出店で決まる |
効果の程度を違いにできない
この領域では、施術の効果についてどこまで言えるかに制約があります。
効果の程度を訴求の中心に置く形は、慎重な判断が要ります。
何をどこまで書けるかは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
言えることが限られる分、それ以外の領域で違いを作る必要があります。
価格を下げると枠が埋まる
価格を下げれば件数は増えます。件数が増えれば枠が埋まり、既に通っている人の消化が遅れます。つまり価格競争は、収益を削るだけでなく、供給の側も圧迫します。
通いきれるかどうかを、比較の材料にできるか
できます。
契約したコースを期間内に消化しきれるかは、利用者にとって金額と同じくらい重い条件です。
回数のコースは、通いきれなければ金額の意味がありません。
一方で、契約の前にこの点を判断する材料はほとんど提供されていません。
通いきれるかを構成する要素
希望の時間帯に予約が取れるか。
契約から初回までにどれくらいかかるか。
予定が変わったときに変更できるか。
この三つが揃って、通いきれるという状態になります。
通いやすさを構成する要素と、示し方
| 要素 | 利用者が知りたいこと | 示せる形 |
|---|---|---|
| 予約の取りやすさ | 希望日に取れるか | 直近の平均的な待ち日数 |
| 初回までの期間 | いつから始められるか | 契約から初回までの目安 |
| 変更の柔軟さ | 予定が変わったとき | 変更の条件 |
| 時間帯の幅 | 仕事帰りに行けるか | 営業の時間 |
| 店舗の選択 | 近い店舗を使えるか | 利用できる店舗の範囲 |
数字で示すと比較の土俵が変わる
待ち日数や初回までの期間を実績として示すと、金額以外の比較が成立します。
示すには、その数字を自社で把握している必要があります。
把握していない店舗は、この土俵に上がれません。
示す数字の扱いを確認する
実績の数字を広告に載せる場合、条件の示し方に決まりがあります。どこまでどう書けるかは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
予約の取りやすさを、違いとして作れるか
作れます。
枠の運用の設計は模倣に時間がかかるため、価格より持続する違いになります。
価格はすぐに追随されます。
予約が取りやすい状態は、人員の配置と枠の設計と需要の予測の積み重ねで作られるため、短期では真似できません。
取りやすさを作る要素
初回の人のための枠を確保していること。
時間帯ごとの需要に合わせて人員を配置していること。
直前の変更を吸収する予備の枠があること。
これらはすべて運営の設計で、広告では作れません。
予約の取りやすさを作る打ち手
| 打ち手 | 効くところ | 模倣の難しさ |
|---|---|---|
| 初回用の枠の確保 | 契約直後の立ち上がり | やや易しい |
| 時間帯別の人員配置 | 逼迫する時間帯 | 難しい |
| 予備の枠の確保 | 直前の変更 | やや易しい |
| 複数店舗の相互利用 | 通う場所の選択 | 難しい |
| 新規の投入の抑制 | 全体の余裕 | 経営の判断が要る |
新規を抑えることが違いになる
枠が埋まるまで新規を入れる運営と、余裕を残す運営では、通いやすさが違います。
余裕を残す判断は、短期の売上を削ります。
この判断ができるかどうかが、違いとして残ります。
取りやすさを測る数字を持つ
希望した日に予約が取れた割合、変更の申し出に応えられた割合。この二つを測っていないと、取りやすさを主張する根拠がありません。測ることから始めます。
自社が選ばれている理由を、どう見つけるか
契約した人に、他と比べたかと何で決めたかを聞きます。
推測で決めた差別化の軸は、実際の判断とずれます。
差別化の議論は、社内の推測で進みがちです。
実際に選んだ人が何を見て決めたかを聞けば、推測は不要になります。
契約の直後に聞く
契約から時間が経つと、決めた理由が後から作られます。
契約の手続きの場で、二つの質問をします。
他にも検討したかどうかと、最後に何で決めたか。
決め手を聞き取る時期と内容
| 聞く時期 | 聞く内容 | 得られるもの |
|---|---|---|
| 契約の直後 | 他の検討先の有無 | 競合の顔ぶれ |
| 契約の直後 | 決め手になった条件 | 違いの軸 |
| 三回目の来店時 | 続けている理由 | 継続の要因 |
| コース終了時 | 次も使うかと理由 | 関係の強さ |
| 解約の申し出時 | 止める理由 | 弱点の把握 |
店舗ごとに理由が違う
駅前の店舗では立地が理由になり、住宅地の店舗では時間帯が理由になります。
全社で一つの差別化の軸を決めると、どの店舗にも半端に当てはまります。
軸は店舗の種類ごとに持ちます。
理由の分布を打ち出しに反映する
集まった理由の上位から、広告の打ち出しを作ります。推測で作った訴求と、実際の理由が一致しないことはよく起きます。一致していなければ、打ち出しを変えます。
扱う範囲の広さは、違いとして伝わるのか
幅の広さそのものは違いになりません。
どの層に合うかを明確にした方が、比較の場での位置が定まります。
扱う内容を増やすと、対応できる層が広がります。
一方で、比較の場では何が得意なのかが分からなくなります。
広さは伝わらない
提供している内容が多いことは、外から見ると特徴になりません。
多くの選択肢がある状態は、選ぶ手間が増えることでもあります。
どの層に向いているかを言い切った方が、比較の場での位置が定まります。
幅を広げる場合と絞る場合を、項目ごとに見ていきます。
幅を広げるについては、利点は対応できる層が増える、起きることは何が得意か伝わらない。
特定の層に絞るについては、利点は位置が明確になる、起きることは対象の母数が減る。
店舗ごとに変えるについては、利点は商圏に合わせられる、起きることは全社の方針が曖昧になる。
時間帯で分けるについては、利点は枠の稼働が上がる、起きることは運営の複雑さが増す。
絞る対象を条件で決める
年齢や性別で絞るのではなく、通える条件で絞る形があります。
平日の昼に通える人、仕事帰りに通える人、まとまった期間で終えたい人。
この分け方なら、枠の運用とも整合します。
絞った結果を測る
絞った打ち出しに変えたあと、来店の件数と契約率がどう動いたかを見ます。件数が減って契約率が上がるなら、絞ったことが効いています。両方が落ちるなら、絞り方が実態と合っていません。
利用した人の声を、集める前に何を確かめるか
集める前に、何をどう扱えるかを確認します。
集めてから使えないと分かる順序だと、費やした手間が無駄になります。
利用した人の声は、比較の場で強く働きます。
一方で、この領域では扱いに注意が要ります。
確認してから集める
どういう形なら扱えるのか、どういう表示が必要なのかを先に確認します。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
確認の結果を文書にし、店舗と外部の双方が同じものを見る状態にします。
利用者の声をめぐって決めることを、項目ごとに見ていきます。
集める方法については、内容はいつ誰がどう依頼するか、決めないと起きることは集まらない。
扱える範囲については、内容は何をどう掲載できるか、決めないと起きることは集めた後で使えない。
確認の担当については、内容は誰が最終判断するか、決めないと起きることは店舗ごとに判断が分かれる。
外部の掲載先の書き込みについては、内容は自社で管理できない分、決めないと起きることは方針がないまま放置。
否定的な内容への対応については、内容は返信するかどうか、決めないと起きることは担当者の裁量で分かれる。
外部の掲載先の書き込みは管理できない
外部の場に書かれる内容は、自社で管理できません。
書き込みが増える要因は、店舗での体験です。
広告で対処する領域ではなく、運営の改善で対処する領域です。
否定的な内容への向き合い方
予約が取れないという内容の書き込みは、供給の実態を映しています。書き込みへの対応を考える前に、実態を改善するかどうかを判断します。
決めた方針を、現場と同じ言葉で共有する
店舗の担当者が接客で使える言い方にまで落とします。
広告の打ち出しだけを変えて、現場の説明が変わらなければ、来店した時点で齟齬が出ます。
差別化の方針は、広告の文言としてだけ作られることがあります。
来店した人が現場で受ける説明が違えば、訴求と体験が一致しません。
接客の場で使う言い方に翻訳する
広告の文言をそのまま現場に渡しても使われません。
カウンセリングの最初に確認する内容、提案の順序という形に翻訳します。
翻訳の作業には、現場の担当者を必ず入れます。
方針を現場に落とす段階を、項目ごとに見ていきます。
1については、作るものは差別化の軸を決める、関わる人は本部と店舗の代表。
2については、作るものは接客での確認事項に翻訳する、関わる人は店舗の担当者。
3については、作るものは広告の打ち出しを作る、関わる人は本部。
4については、作るものは表現の確認を通す、関わる人は本部の窓口。
5については、作るものは店舗に共有して運用に入れる、関わる人は店舗担当。
6については、作るものは契約率の変化を見る、関わる人は本部と店舗。
齟齬が出ていないかを測る
広告の訴求と現場の説明が合っているかは、契約率で見えます。
広告を変えて来店が増えたのに契約率が落ちたなら、現場との齟齬が出ています。
店舗ごとの言い換えを許容する
商圏によって、効く言い方は違います。軸は揃えたうえで、言い方は店舗に任せる範囲を決めます。
価格以外で選ばれる状態を、どう作っていくか
選ばれた理由を集めることからです。
軸を決めてから集めるのではなく、集めてから軸を決めます。
差別化の議論は、材料がないまま始めると精神論になります。
実際に選ばれた理由と、通いやすさの実績を先に集めます。
価格以外の違いを作る着手の順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは契約の直後に決め手を聞く仕組みを作る、期間の目安は三週間。
2については、やることは三か月分の理由を集めて分布を出す、期間の目安は十二週間。
3については、やることは希望日に予約が取れた割合を測り始める、期間の目安は四週間。
4については、やることは店舗の種類ごとに差別化の軸を決める、期間の目安は三週間。
5については、やることは接客での確認事項に翻訳する、期間の目安は三週間。
6については、やることは打ち出しを変えて契約率の変化を見る、期間の目安は八週間。
効き方を数字で確かめる
数字は説明のための仮の値です。
たとえば来店が月百五十件、契約率が四十五パーセントとします。
価格を一割下げて来店が百八十件に増えても、契約率が四十パーセントに落ちれば契約は七十二件です。
価格を下げずに契約率が五十パーセントに上がれば、来店百五十件のままで七十五件になります。
差別化の効き方を見る項目を、項目ごとに見ていきます。
契約率については、見る頻度は毎週、判断に使う場面は打ち出しと現場の一致。
決め手として挙がった条件の分布については、見る頻度は毎月、判断に使う場面は軸の妥当性。
希望日に予約が取れた割合については、見る頻度は毎月、判断に使う場面は通いやすさの実績。
契約から初回までの日数については、見る頻度は毎月、判断に使う場面は立ち上がりの速さ。
値引きを使った契約の比率については、見る頻度は毎月、判断に使う場面は価格への依存度。
店舗名での検索の件数については、見る頻度は毎月、判断に使う場面は選ばれ方の変化。
値引きの比率を見る
契約のうち何割が値引きを伴っているかを測ります。
この比率が上がっているなら、価格以外の理由が弱まっています。
軸を文書にして引き継ぐ
何を違いとして打ち出すか、その根拠は何か。
文書がないと、担当者が変わった時点で価格の話に戻ります。
価格以外での選ばれ方が作れない場合は、無料相談で現状の比較のされ方を見てもらうところから始められます。訴求と運営の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
初回価格の競争から抜けるにはどうすればいいですか
比較の場に金額と回数と範囲しか並んでいないことが原因です。通いきれるかどうかという条件を数字で示せる形にすると、比較の土俵が変わります。示すには自社でその数字を把握している必要があります。
予約の取りやすさは差別化になりますか
なります。価格はすぐ追随されますが、初回用の枠の確保、時間帯別の人員配置、予備の枠といった運営の設計は模倣に時間がかかります。希望日に取れた割合を測ることから始めてください。
自社が選ばれている理由はどう調べますか
契約の直後に、他も検討したかと最後に何で決めたかの二つを聞いてください。時間が経つと理由が後から作られます。店舗の種類によって理由が違うため、軸は全社で一つにせず店舗の種類ごとに持ちます。
メニューの幅を広げることは違いになりますか
幅そのものは外から見て特徴になりません。むしろ何が得意か伝わらなくなります。年齢や性別ではなく、平日の昼に通えるか仕事帰りかといった通える条件で絞ると、枠の運用とも整合します。
利用者の声は集めてよいですか
集める前に、何をどういう形なら扱えるのかを掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。集めてから使えないと分かる順序だと手間が無駄になります。確認結果は文書にして共有します。
まとめ
- 比較の場が価格しか並べられない形になっているからです。提供している内容が外から見て似ていると、残る違いは金額だけになります
- できます。契約したコースを期間内に消化しきれるかは、利用者にとって金額と同じくらい重い条件です
- 作れます。枠の運用の設計は模倣に時間がかかるため、価格より持続する違いになります
- 契約した人に、他と比べたかと何で決めたかを聞きます。推測で決めた差別化の軸は、実際の判断とずれます
- 幅の広さそのものは違いになりません。どの層に合うかを明確にした方が、比較の場での位置が定まります
- 集める前に、何をどう扱えるかを確認します。集めてから使えないと分かる順序だと、費やした手間が無駄になります
- 店舗の担当者が接客で使える言い方にまで落とします。広告の打ち出しだけを変えて、現場の説明が変わらなければ、来店した時点で齟齬が出ます
- 選ばれた理由を集めることからです。軸を決めてから集めるのではなく、集めてから軸を決めます