
学ぶ内容の違いが外から見えにくく、並べられる指標が限られるからです。
残った指標で順位がつくと、その順位が検討の前提になります。
なお、TimeValue株式会社では、広告運用・クリエイティブ制作・LP改善・データ分析・AI導入までを一括で引き受けるWebマーケティング支援「KAIZEN」を提供しています。
現在、オンラインの無料マーケティング診断を毎月10社限定で実施中です。いまの数字を見ながら、どこから直すのが早いかを一緒に整理します。
今月の無料診断は残り4社です
広告からLPまで、まとめて見ます。オンラインで30分から対応しています。
目次
目次
- 大学の比較が、偏差値と就職の話に寄ってしまうのはなぜか
- 実績の数字で勝負する選択の限界
- 大学選びで高校生と保護者が実際に気にしていることは何か
- 相談の記録から軸を見つける
- 進路の実績を前面に出せない制約のなかで、何を示せるのか
- 表現の確認を運用に組み込む
- 学部ごとに、差別化の中身はどう変わるのか
- 共通の言葉をどう作るか
- 大学の学費で比べられたとき、何を説明するのか
- 近隣の大学と比較されたときの判断
- 学部の差別化の言葉を、現場で使える形にどう落とすのか
- 現場が使わない言葉の特徴
- 学部の名称と説明は、どう整えるのか
- 一文を検証する方法
- 大学の学部の差別化は、どこから作り始めるのか
- よくある質問
- まとめ
学ぶ内容の違いが外から見えにくく、並べられる指標が限られるからです。
残った指標で順位がつくと、その順位が検討の前提になります。
大学の比較が、偏差値と就職の話に寄ってしまうのはなぜか
学ぶ内容の違いが外から見えにくく、並べられる指標が限られるからです。
残った指標で順位がつくと、その順位が検討の前提になります。
高校生と保護者が最初に接するのは、大学を並べた一覧です。
一覧に載るのは、学部の名称、立地、入試の方式、そして難易度の目安です。
この4項目は、どの大学も同じ形式で並べられます。
並べられる以上、そこで差がつかなければ検討の順位が決まります。
学ぶ内容の違いは、学部の名称からは読み取れません。
近年は名称が多様になり、さらに読み取りにくくなっています。
そのため、比較の軸が難易度と立地に移ります。
どちらも大学側で短期に動かせる項目ではありません。
さらに、就職や進路の実績に関する表現には制約があります。
どこまで書けるかは掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
本来の差は、学ぶ内容の構成と学びの環境にあります。
ただし、この2つは一覧の形式に載りません。
実績の数字で勝負する選択の限界
実績の数字を前面に出す選択もあります。
ただし、表現には制約があり、書き方の確認が毎回必要になります。
加えて、数字は単年で動きます。
動いた年に説明が変わると、一貫性が失われます。
数字での勝負は、一部の大学にしか成立しません。
それ以外の大学では、別の軸を作る必要があります。
比較が難易度と立地に寄るのは、学ぶ内容の違いが一覧の形式に載らないためです。載らない差を伝える手段が要ります。
大学選びで高校生と保護者が実際に気にしていることは何か
4年間の学びと生活が具体に想像できるかどうかです。
一覧の項目は検討の入口であって、最後に決める理由にはなりません。
オープンキャンパスの相談の記録を集計すると、質問は一覧の項目だけではありません。
多いのは、何を学ぶのかという問いです。
学部の名称から内容が読み取れないため、直接聞かれます。
この問いに答えられないと、候補から外れます。
次に多いのが、生活の具体です。
通学の負担、住まいの費用、アルバイトとの両立が論点になります。
保護者が気にするのは、学費の支払いの見通しと卒業後の方向です。
本人とは、判断の材料が違います。
もう1つが、入学後の学び方です。
講義の形式、少人数の科目の有無、研究の環境が該当します。
これらは、一覧の項目では答えられません。
オープンキャンパスとサイトで伝えるしかない内容です。
大学で比較の軸になりうる要素
| 要素 | 一覧に載るか | 伝わる場所 | 差をつけられるか |
|---|---|---|---|
| 難易度の目安 | 載る | 一覧 | 短期に動かせない |
| 立地と通学 | 載る | 一覧 | 変えられない |
| 学費の総額 | 載る | 一覧 | 下げる以外にない |
| 学ぶ内容の構成 | 載らない | 参加当日と資料とサイト | 大きい |
| 学び方と環境 | 載らない | 参加当日と資料 | 大きい |
| 1年目の履修の流れ | 載らない | 参加当日と資料 | 大きい |
相談の記録から軸を見つける
差別化の軸は、会議で決めるものではありません。
オープンキャンパスで実際に聞かれた質問の分布から見つかります。
そのため、質問の内容を分類して記録してください。
選択式の項目を1つ足すだけで、1回の開催で分布が出ます。
分布の上位にある質問が、検討の論点です。
その論点に答えられる中身が、差別化の材料になります。
高校生と保護者が気にするのは、学びと生活が具体に想像できるかです。差別化の軸は、当日の質問の分布から見つけてください。
進路の実績を前面に出せない制約のなかで、何を示せるのか
成果ではなく、学ぶ過程と環境を示します。
4年間で何をどの順に学び、どんな環境で学ぶかは事実として示せます。
就職や進路の実績に関する訴求には制約があります。
どの表現がどこまで使えるかは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
制約があるのは成果の表現であって、過程の説明ではありません。
この区別をつけると、示せる材料は多く残ります。
示せるのは、カリキュラムの構成と各学年で学ぶ内容です。
何をどの順で学ぶかは、大学の事実として説明できます。
次に、学びの環境です。
少人数の科目の割合、演習の形式、研究の設備は、いずれも事実です。
3つ目が、履修の自由度です。
他学部の科目をどこまで取れるか、専門を決める時期はいつかが該当します。
この3つは、どれも成果の約束を含みません。
それでいて、高校生と保護者の知りたいことには答えます。
表現の確認を運用に組み込む
制作物ごとに表現の確認を行うと、判断が担当者で分かれます。
判断の基準と記録を1か所にまとめてください。
まとめた記録があると、翌年度の制作で同じ確認を繰り返さずに済みます。
学部ごとに制作する組織では、この記録が特に効きます。
判断が難しい表現は、使わない選択も含めて検討してください。
確認に時間をかけるより、示せる事実を増やすほうが早く進みます。
示せるのはカリキュラムの構成、学びの環境、履修の自由度の3つです。いずれも大学の事実として説明できます。
学部ごとに、差別化の中身はどう変わるのか
検討している層の状況が違うため、同じ言葉では届きません。
資格に関わる学部と、幅広く学ぶ学部では論点が別です。
差別化の言葉を全学で1つに決めると、どの学部にも半端に当てはまります。
半端な言葉は、比較の場で機能しません。
資格や免許に関わる学部では、課程の内容が論点になります。
何年目に何を履修し、どこで実習するかが判断の材料です。
幅広く学ぶ学部では、専門を決める時期が論点になります。
入学時に決めきれない層にとって、この点が判断を左右します。
研究の環境を重視する層には、設備と少人数の科目が論点になります。
学部によって、示せる内容が違います。
新しい名称の学部では、何を学ぶのかの説明が最優先になります。
名称から内容が読み取れないためです。
この違いに対して同じ言葉を出すと、どれにも刺さりません。
学部別に、答えるべき論点を分けてください。
大学で学部別に答えるべき論点
| 学部の性質 | 検討している層の状況 | 最大の不安 | 示すべき事実 |
|---|---|---|---|
| 資格や免許に関わる | 課程の内容が判断材料 | 履修が組めるか | 学年ごとの履修と実習 |
| 幅広く学ぶ | 専門を決めきれていない | いつ決めるのか | 専門を決める時期と選択肢 |
| 研究の環境が中心 | 学びの深さを求める | 環境が整っているか | 少人数の科目と設備 |
| 新しい名称の学部 | 内容が想像できない | 何を学ぶのか | 1年目から4年目の内容 |
| 複数の分野にまたがる | 進路の方向が広い | まとまりがあるのか | 学びの組み合わせの例 |
共通の言葉をどう作るか
学部別の論点を並べると、共通する要素が見えます。
多くの場合、学びの設計か環境に集約されます。
その集約された要素を、全学の言葉にしてください。
各学部の説明は、その言葉の具体例として位置づけます。
この構造にすると、学部が増えても言葉が壊れません。
先に全学の言葉を決めると、新しい学部が説明できなくなります。
差別化の言葉は学部別の論点から作り、共通部分を全学の言葉にします。順番を逆にすると、どの学部にも半端な言葉になります。
大学の学費で比べられたとき、何を説明するのか
総額ではなく、年ごとの内訳と含まれているものを並べます。
自宅から通えない場合は、住まいの費用の目安も同時に示してください。
学費を聞かれたときに総額だけを答えると、比較は総額で行われます。
答え方を変えるだけで、比較の軸が動きます。
並べるのは、年ごとの必要額です。
入学時、2年目以降、実験や実習にかかる費用を分けて示します。
次に、何が含まれているかです。
教材、実習の材料、資格に関わる費用が含まれるかどうかで、実際の負担が変わります。
含まれていないものも明示してください。
明示しないと、入学後に追加の負担が生じて不信につながります。
自宅から通えない場合は、住まいの費用の目安も要ります。
大学側が把握している範囲で、地域の水準を示す形です。
利用できる制度がある場合は、対象になるかどうかを断定しないでください。
制度の運用は変わるため、制度の窓口で確認してくださいと添えます。
近隣の大学と比較されたときの判断
学費や難易度で近い大学と比較される場面があります。
判断の基準は、当日の相談で名前が挙がる頻度です。
挙がっている大学の何が評価されているかを聞いてください。
聞かずに対応すると、的外れな説明になります。
聞いた内容は選択式で記録します。
記録が溜まると、どの軸で比較されているかが分かります。
学費は総額ではなく年ごとの内訳と含まれるものを並べ、住まいの費用の目安も示してください。制度は断定しません。
学部の差別化の言葉を、現場で使える形にどう落とすのか
当日の説明の順番と、サイトと資料の見出しに落とします。
理念として掲げるだけでは、判断の場に届きません。
差別化の言葉は、学内で共有しただけでは使われません。
使われる場所に置いて、はじめて機能します。
置く場所は3つです。
オープンキャンパスの説明の順番、学部のサイトの見出し、資料の見出しです。
当日の説明では、順番に落とします。
学びの設計を差別化の軸に置くなら、その話を最初に持ってきます。
サイトと資料では、見出しに落とします。
本文に書いても読まれないため、見出しの位置に置きます。
落としたあとは、当日の相談の記録で効果を見ます。
その論点への質問が減っていれば、伝わっています。
減っていなければ、伝え方の問題です。
言葉そのものを変える前に、置く場所を見直してください。
大学で差別化の言葉を落とし込む場所
| 場所 | 落とし込む形 | 効果の測り方 | 見直す周期 |
|---|---|---|---|
| 当日の説明の冒頭 | 説明と体験の順番 | その論点への質問の減少 | 開催ごと |
| 学部のサイトの見出し | 見出しの文言 | 該当ページからの請求率 | 年度 |
| 資料の見出し | 資料の構成 | 参加からの出願率 | 年度 |
| 高校向けの資料 | 教員に伝える要点 | 高校別の出願数 | 年度 |
| 媒体の記述 | 提供する説明文 | 参加への転換率 | 契約の更新時 |
現場が使わない言葉の特徴
現場で使われない言葉には共通点があります。
長いこと、学内の用語であること、他大学でも言えることの3つです。
長い言葉は、当日の説明で言い換えられます。
言い換えられた時点で、統一の意味がなくなります。
学内の用語は、高校生と保護者に通じません。
他大学でも言えることは、差別化になりません。
差別化の言葉は当日の説明の順番と、サイトと資料の見出しに落とします。使われない言葉は、長いか学内用語か他大学でも言えるかです。
学部の名称と説明は、どう整えるのか
名称の横に、何を学ぶかの一文を必ず添えます。
名称だけでは内容が読み取れない場合、一覧の段階で候補から外れます。
学部や学科の名称は、近年多様になっています。
名称から学ぶ内容が読み取りにくい場合があります。
この状態では、一覧の段階で候補に入りません。
高校生も保護者も、内容が分からないものを選べないためです。
そのため、名称の横に一文を添えてください。
何を学ぶかを、20字前後で書きます。
この一文は、卒業後の方向ではなく学ぶ内容で書きます。
方向の記述には表現の制約があるためです。
一文は、一覧の媒体、自校のサイト、資料のすべてで同じものを使ってください。
場所によって違うと、内容の理解が揺れます。
作る主体は学部です。
全学の広報が作ると、実際の教育と離れた内容になります。
一文を検証する方法
作った一文が伝わっているかは、当日の質問で確認できます。
何を学ぶのかという質問が減っていれば、伝わっています。
減っていなければ、一文が抽象的です。
学ぶ対象を具体の名詞で書き直してください。
検証の周期は年度です。
年次の暦に縛られるため、開催の年度ごとに確認します。
学部の名称には、何を学ぶかの一文を必ず添えてください。一文は一覧と自校サイトと資料で同じものを使います。
大学の学部の差別化は、どこから作り始めるのか
オープンキャンパスで聞かれた質問を分類して記録するところからです。
検討の論点が分からないまま軸を決めても、現場で使われません。
差別化づくりの起点は、学内の議論ではありません。
高校生と保護者が何を気にしているかの記録です。
記録がない場合は、次の開催から取り始めてください。
選択式の項目を1つ足すだけで、1回の開催で分布が出ます。
分布が出たら、上位の論点に自校が答えられるかを確認します。
答えられる論点が、差別化の候補になります。
大学で学部の差別化を作る着手順
| 順番 | やること | 関わる人 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 当日の質問を選択式で記録し始める | 学部と広報 | 次の開催まで |
| 2 | 学部別に分布を出して上位の論点を選ぶ | 広報と学部 | 1か月 |
| 3 | その論点に答えられる自校の事実を集める | 学部 | 2か月 |
| 4 | 学部の名称に何を学ぶかの一文を添える | 学部と広報 | 1か月 |
| 5 | 共通する要素を全学の言葉にする | 経営と広報の責任者 | 2か月 |
| 6 | 当日の説明の順番と見出しに落とす | 広報と学部 | 2か月 |
数字は説明のための仮の値です。
相談500件のうち、何を学ぶのかという質問が180件、学費が120件、生活が90件であれば、最初の差別化の候補は学ぶ内容の説明になります。
この分布は学部によって変わります。
学部別に集計しないと、全体の平均で上位に来た論点しか見えません。
作った言葉は、年度ごとに当日の記録で検証してください。
その論点への質問が減っていれば、伝わっています。
減っていない場合は、言葉ではなく置く場所を先に見直します。
言葉を作り直すより、置き場所の変更のほうが早く効きます。
着手点は言葉づくりではなく、当日の質問の記録です。上位の論点に答えられる自校の事実が、そのまま差別化の材料になります。
学部の差別化の作り方で判断に迷う場合は、無料相談で現状の伝わり方を見てもらうところから始められます。
訴求の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
難易度と立地の比較から抜けるには何が必要ですか
一覧の形式に載らない差を伝える手段を用意することです。一覧に載るのは学部の名称、立地、入試の方式、難易度の目安だけです。学ぶ内容の構成と学びの環境は、当日とサイトと資料で伝えるしかありません。
就職の実績を訴求できない場合、何を材料にしますか
カリキュラムの構成、学びの環境、履修の自由度の3つです。いずれも大学の事実として説明でき、成果の約束を含みません。どの表現がどこまで使えるかは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
学部の名称から内容が伝わりません
名称の横に、何を学ぶかの一文を20字前後で添えてください。卒業後の方向ではなく学ぶ内容で書き、一覧の媒体と自校サイトと資料で同じものを使います。作る主体は学部にしてください。
差別化の軸はどうやって決めますか
オープンキャンパスで実際に聞かれた質問を選択式で記録し、学部別に分布の上位にある論点から選びます。会議で決めた軸は現場で使われません。上位の論点に自校が答えられる事実を持っているかを確認してください。
学部が多い場合、差別化の言葉は1つにすべきですか
先に学部別の論点を分けて、あとから共通する要素を全学の言葉にしてください。順番を逆にすると、どの学部にも半端に当てはまる言葉になります。この構造にすると、学部が増えても言葉が壊れません。
まとめ
- 学ぶ内容の違いが外から見えにくく、並べられる指標が限られるからです。残った指標で順位がつくと、その順位が検討の前提になります
- 4年間の学びと生活が具体に想像できるかどうかです。一覧の項目は検討の入口であって、最後に決める理由にはなりません
- 成果ではなく、学ぶ過程と環境を示します。4年間で何をどの順に学び、どんな環境で学ぶかは事実として示せます
- 検討している層の状況が違うため、同じ言葉では届きません。資格に関わる学部と、幅広く学ぶ学部では論点が別です
- 総額ではなく、年ごとの内訳と含まれているものを並べます。自宅から通えない場合は、住まいの費用の目安も同時に示してください
- 当日の説明の順番と、サイトと資料の見出しに落とします。理念として掲げるだけでは、判断の場に届きません
- 名称の横に、何を学ぶかの一文を必ず添えます。名称だけでは内容が読み取れない場合、一覧の段階で候補から外れます
- オープンキャンパスで聞かれた質問を分類して記録するところからです。検討の論点が分からないまま軸を決めても、現場で使われません