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D2Cブランドの2026年の環境変化と打ち手

集客・マーケ戦略公開:2026年9月15日更新:2026年9月15日読了 約14分
D2Cブランドの2026年の環境変化と打ち手

獲得の費用の上がり方と、計測の環境の2つです。
どちらも運用の工夫では戻らない変化で、計画の前提として扱う必要があります。

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この記事を書いた人TimeValue株式会社 編集部Meta・Google・YouTube・TikTokの広告運用と、クリエイティブ制作、LP改善、データ分析、マーケティング業務のAI導入までを支援しています。
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獲得の費用の上がり方と、計測の環境の2つです。
どちらも運用の工夫では戻らない変化で、計画の前提として扱う必要があります。

2026年のD2Cで、前提が変わったのはどこか

獲得の費用の上がり方と、計測の環境の2つです。
どちらも運用の工夫では戻らない変化で、計画の前提として扱う必要があります。

2026年のD2Cで、前提が変わったのはどこか

2026年に入って、D2Cの獲得の前提が2つ変わりました。
広告の枠の競争と、計測の仕組みです。

競争については、投下の総量が増えています。
電通の「2025年 日本の広告費」では、インターネット広告費が4兆459億円で前年比110.8%、構成比は50.2%で初めて過半数を超えました。

電通デジタルの詳細分析では、媒体費が3兆3,093億円で前年比111.8%、運用型が2兆9,352億円で構成比88.7%でした。
同じ枠に投じられる額が増えれば、獲得の費用も上がります。

計測については、同意の扱いが整理されました。
GA4では2026年6月15日より、広告データ共有の可否が同意モードのad_storageのみで決まる形になっています。

この変化は、設定の状態によって計測の結果が変わることを意味します。
自社の設定を確認しないまま、数字の変化を運用の問題として扱わないでください。

検索からの流入も変わっている

検索については、順位を維持していても流入が減る状況が観測されています。
Ahrefsが2026年7月16日に公表した調査では、AI Overviews表示時の日本の検索1位のCTR下落率が2025年12月の38.0%から2026年6月には62.7%まで拡大していました。

同じ調査では、日本の予測CTR24.1%に対して実測は9.0%でした。
課題から探す段階の流入が減れば、知られる機会も減ります。

これらの変化は、同時に起きています。
1つずつ対応するのではなく、計画の前提としてまとめて置いてください。

2026年に変わったのは獲得の費用の上がり方と、計測の環境です。計画の前提としてまとめて置いてください。

獲得の費用が上がる中で、D2Cは何を変えるのか

投下を減らす前に、回収を早める設計に手をつけます。
費用の上昇は外部要因でも起きるため、削減が最初の手とは限りません。

獲得の費用が上がる中で、D2Cは何を変えるのか

獲得の費用は、競合の投下や配信面の飽和で上がります。
自社の運用が悪化していなくても、上がることがあります。

この状況で最初に検討するのは、回収を早めることです。
回収が早まれば、同じ費用でも投下を続けられます。

回収を早める手段は3つです。
初回の価格の見直し、定期への引き上げの改善、継続の回数を伸ばす設計です。

このうち引き上げの改善は、費用がほとんどかかりません。
同梱物と案内の時期の調整で着手できます。

投下を減らす判断は、これらを検討した後になります。
減らせば件数は落ち、翌期の母数も減ります。

ただし回収が期限内に終わらない獲得は、減らす判断になります。
費用の上昇を、そのまま受け入れる必要はありません。

獲得の費用が上がったときの手順

順序やること費用効果が出るまで
1上昇の要因を費用と購入率に分解するなし2週間
2引き上げの案内の時期を見直す小さい3か月
3初回の価格と定期の条件を見直すなし3か月
4経路ごとの回収月数で配分を変えるなし3か月
5回収が終わらない経路の投下を減らすなし即時

上昇の要因を分解する

費用の上昇は、クリックの費用と購入率のどちらかで起きます。
分けて見ないと、打ち手が決まりません。

クリックの費用が上がっているなら、外部の要因が主です。
購入率が下がっているなら、訴求か着地の設計に原因があります。

この分解を月次で行い、要因を記録してください。
記録がないと、翌年の計画で同じ議論を繰り返します。

費用の上昇には、投下の削減より先に回収を早める手を検討します。上昇の要因は費用と購入率に分解してください

広告の自動化が進むことは、D2Cに何をもたらすのか

訴求の質が成果をより強く決めるようになります。
配信の調整で動く幅が小さくなり、作る側の投資が重みを持ちます。

広告の自動化が進むことは、D2Cに何をもたらすのか

広告の自動化が進むと、配信先や入札の細かい制御は減ります。
Googleは2025年5月6日にAI Max for Search campaignsを発表し、2026年9月以降は新規のDSAキャンペーンを作成できない形になっています。

制御の幅が小さくなると、残る差は何を渡すかになります。
D2Cの場合、渡すものの中心は訴求と素材です。

商品が少ないため、訴求の違いがそのまま成果の違いになります。
この構造は、自動化が進むほど強まります。

そのため、投資の対象が運用から制作に移ります。
制作は一度で終わらず、継続の作業になります。

もう1つが、条件の設計です。
経路とオファーごとの上限を条件として与える形になります。

条件が曖昧だと、自動化は取りやすい獲得に寄ります。
取りやすいのは、強いオファーと指名検索です。

制作の体制を先に考える

自動化が進む前提では、制作の量と速度が制約になります。
月に何本作れるかが、検証の回数を決めます。

体制を先に考えずに配信の面だけを増やすと、素材が古いまま配信が続きます。
古い素材は、効率の悪化として現れます。

制作の体制には、表現の確認の工程も含めてください。
確認で滞ると、制作を早くしても意味がありません。

自動化が進むと、訴求の質が成果をより強く決めます。投資の対象を運用から制作に移してください

新しい配信面は、試すべきか

条件を確認してから判断します。
D2Cの運用に合わない仕様であれば、試すこと自体が負担になります。

新しい配信面は、試すべきか

新しい配信面は、継続して増えています。
OpenAIのChatGPT広告は2026年2月9日に米国でテストが始まり、同年8月11日に本格稼働となりました。

日本での表示開始は2026年6月19日、セルフサーブの開放は6月29日ごろです。
表示対象はFreeとGoプランの成人ログインユーザーのみとされています。

課金の仕様も従来と異なります。
CPMはデフォルトで約60ドル、CPCの推奨は3から5ドルとされています。

配信の条件にも制約があります。
カスタムオーディエンスは25,000件以上のマッチが必要で、日予算は7日平均で最大2倍まで、地域は日本では都道府県単位です。

代理店専用のコンソールはありません。
こうした条件が自社の運用に合うかを確認してから、試す枠を判断してください。

条件が合わない場合、試すこと自体が負担になります。
試す前に、撤退の条件も決めておきます。

新しい配信面を試す前に確認すること

確認項目見る内容合わない場合の扱い
課金の仕様想定の獲得単価に収まるか試さない
配信の条件対象の指定が自社に合うか対象を変えて検討
必要なデータ量手元のデータで足りるか蓄積を待つ
運用の体制誰が運用するか外部との分担を決める
撤退の条件いつどの数字で判断するか開始前に決める

試す枠をどう確保するか

新しい配信面を試す費用は、獲得の枠から出さないでください。
出すと、既存の獲得が減ります。

試す枠は、予備として確保した額から出します。
枠がない場合は、試す規模を小さくします。

試す期間は、購入の周期の1倍以上を取ります。
短すぎると、継続が起きる前に判断することになります。

新しい配信面は課金と配信の条件を確認してから判断します。試す枠は獲得の枠から出さないでください。

計測と同意の扱いは、D2Cにどう効くのか

集団ごとの比較の前提が変わります。
設定の変更の前後で、数字が連続しなくなることがあります。

計測と同意の扱いは、D2Cにどう効くのか

D2Cは、獲得した集団ごとの比較で判断します。
比較の前提は、同じ方法で計測されていることです。

計測の仕組みが変われば、前後の数字が連続しなくなります。
連続していない数字を比べると、施策の効果を誤って判断します。

GA4では2026年6月15日より、広告データ共有の可否が同意モードのad_storageのみで決まる形になりました。
Googleシグナルは、レポート上のディメンションの表示可否のみを制御します。

同意モードを実装していない場合、ad_storageはgrantedが既定として扱われます。
自社の設定の状態を、まず確認してください。

関連する技術の動きもあります。
Googleは2025年10月17日に、Privacy Sandbox関連技術の大半を終了すると発表しました。

CHIPSなど一部は存続します。
計測の設計を組み直す場合は、この前提で行うことになります。

変更の時期を記録に残す

計測の設定を変えたときは、その時期を記録に残してください。
記録があれば、数字の変化を設定の変更と切り分けられます。

記録の場所は、集団の定義と同じ場所にします。
別の場所に書くと、後から突き合わせができません。

制度の側も動いています。
2026年4月7日に個人情報保護法の改正法案が閣議決定されましたが、施行日は未確認です。

制度側の運用が変わる領域のため、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください

計測の仕組みが変わると、集団ごとの比較の前提も変わります。設定を変えた時期を記録に残してください

2026年のD2Cの予算は、どう組めばいいのか

獲得の枠とは別に、継続と備えの枠を金額で確保します。
獲得の枠だけで組むと、回収を早める投資が毎期削られます。

2026年のD2Cの予算は、どう組めばいいのか

2026年の予算の傾向は、増加が中心です。
Comexposium Japanが2025年12月5日から19日に行った調査では、2026年の予算増が38.5%で前年比6.2ポイントの増加、横ばいが50.5%でした。

Macbee Planetが2025年12月5日から12日に行った調査では、予算増はBtoCが61.3%、BtoBが52.3%です。
削減の対象としては、BtoCでイベントや展示会が42.9%、CRMやリテンションが40.7%挙げられていました。

リテンションの削減は、D2Cでは回収に直結します。
継続の施策を削ると、回収月数が伸びて獲得の上限も下がります。

そのため、継続の枠は獲得とは別に金額で確保してください。
比率で置くと、全体の予算が動くたびに削られます。

もう1つが、備えの枠です。
課題を扱う情報の整備や、名前と課題を結びつける露出が入ります。

どちらも短期の効率では説明できません。
固定額として先に確保する形になります。

2026年のD2Cの予算で分ける枠

内容評価の期間削らない条件
獲得新規の獲得四半期条件内での件数
継続引き上げと継続の施策半期回収月数の維持
備え情報の整備と露出1年以上中間の数字の進捗
制作素材の企画と制作四半期検証の回数
予備新しい配信面と変更への対応随時使途を四半期で判断

継続の枠を守る方法

継続の枠は、効果が見えるまでの期間が長くなります。
そのため、短期の効率で比較されると削られます。

守る方法は、回収月数を評価の指標にすることです。
回収が早まっていれば、枠は機能しています。

四半期ごとに回収月数を報告してください。
進捗が説明できない枠は、次の期で削られます。

継続と備えの枠を金額で確保します。継続の枠は回収月数を指標にして、四半期ごとに報告してください

環境の変化への対応を外部に相談するとき、何を確認するのか

提案が自社の獲得と継続の実態に基づいているかを確認します。
変化の一覧を並べただけの提案では、優先順位が決められません。

環境の変化への対応を外部に相談するとき、何を確認するのか

環境の変化への対応を外部に相談すると、変更の一覧が提示されます。
一覧は有用ですが、自社への影響の大きさは示されません。

確認すべきは、自社の獲得の構成と継続の実態に基づく分析です。
どの変更が自社にどれだけ効くかを、数字で示してもらいます。

この分析には、自社のデータを渡す必要があります。
渡さずに提案を求めると、一般論にとどまります。

次に確認するのが、対応の優先順位の根拠です。
すべてに対応する提案は、実行できません。

投下額への影響が大きい順に並べてもらってください。
並べ方の根拠が説明できる相手が適しています。

Testifyの調査では、代理店への不満として経営層の56.3%が「費用が成果に見合わない」を挙げていました。
一覧だけの提案は、この不満につながります。

社内で持つ判断

外部に任せられるのは、変更の把握と対応の実行です。
どの変更に対応するかの優先順位は、社内で決めます。

判断には、集団ごとの回収月数と継続率が必要です。
どちらも社内にしかない情報です。

四半期ごとに、変更の一覧と自社への影響を確認する場を設けてください。
場がないと、変更に気づくのが遅れます。

提案は自社の獲得と継続の実態に基づくものを求めます。優先順位の判断は社内で行ってください。

2026年のD2Cの打ち手は、何から着手すればいいのか

集団ごとの回収月数が、この1年でどう動いたかを確認するところからです。
動いていれば、その原因を外部要因と自社の設計に分けます。

2026年のD2Cの打ち手は、何から着手すればいいのか

最初にやるのは、集団ごとの回収月数の推移の確認です。
1年前に獲得した集団と、直近の集団を比べます。

回収が遅くなっていれば、原因を分けます。
獲得単価が上がったのか、継続率が下がったのかです。

次に、獲得単価の上昇をクリックの費用と購入率に分解します。
費用が上がっているなら外部要因、購入率が下がっているなら設計の問題です。

その後、計測の設定と同意の扱いを確認します。
設定の変更が数字に影響していないかを見ます。

最後に、継続と備えの枠を金額で確保します。
確保の根拠は、回収月数を戻すために必要な投資です。

2026年のD2Cの打ち手に着手する順番

順番やること関わる部門期間の目安
1集団ごとの回収月数の推移を確認するマーケと経理2週間
2獲得単価の上昇を費用と購入率に分解するマーケティング1週間
3計測の設定と同意の扱いを確認するマーケとシステム2週間
4引き上げの案内の時期を見直すマーケティング3週間
5継続と備えの枠を金額で確保する経営2週間
6四半期ごとに変更と影響を確認する場を作るマーケ責任者1週間

数字は説明のための仮の値です。
1年前の集団の回収が5か月、直近の集団が8か月であれば、3か月伸びています。

獲得単価が8,000円から1万円に上がり、2回目の到達率が50%から42%に下がっているなら、両方が原因です。
どちらか一方だけを直しても、回収は戻りません。

着手から枠の確保までは、全体で8週間前後が目安です。
施策の効果が出るまでは、これとは別に3か月以上かかります。

四半期ごとに確認すること

四半期ごとに確認するのは、集団ごとの回収月数と媒体の変更の一覧です。
2つを同じ場で見ると、対応の優先順位が決まります。

あわせて、継続と備えの枠の中間の数字も並べます。
進捗が説明できれば、次の期でも枠は残ります。

この場の記録は残してください。
記録がないと、翌期の計画で同じ議論を最初から行うことになります。

着手点は集団ごとの回収月数の推移です。原因を獲得単価と継続率に分けてから、打ち手を決めてください。

D2Cブランドで2026年の環境変化への備えに迷う場合は、無料相談で現状の数字を見てもらうところから始められます。
獲得と継続の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。

よくある質問

獲得の費用が上がっているのは、自社の運用の問題ですか

投下の総量が増えている環境では、外部要因でも上がります。電通の調査ではインターネット広告費が前年比110.8%で、構成比も初めて過半数を超えました。まずクリックの費用と購入率に分解して、要因を切り分けてください。

費用が上がったら、投下を減らすべきですか

減らす前に、回収を早める手を検討してください。初回の価格の見直し、引き上げの改善、継続の回数を伸ばす設計の3つです。ただし回収が期限内に終わらない経路の投下は、減らす判断になります。

広告の自動化が進むと、D2Cは何を変えるべきですか

投資の対象を運用から制作に移してください。配信の調整で動く幅が小さくなり、訴求の質が成果をより強く決めます。あわせて経路とオファーごとの上限を条件として与えないと、取りやすい獲得に寄ります。

新しい配信面は試すべきですか

課金と配信の条件を確認してから判断してください。対象の指定や必要なデータ量が自社に合わない場合、試すこと自体が負担になります。試す枠は獲得の枠から出さず、撤退の条件も開始前に決めます。

2026年の予算は、どう組めばいいですか

獲得の枠とは別に、継続と備えの枠を金額で確保してください。継続の施策を削ると回収月数が伸び、獲得の上限も下がります。継続の枠は回収月数を評価の指標にして、四半期ごとに報告します。

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  • オンライン30〜45
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まとめ

  • 獲得の費用の上がり方と、計測の環境の2つです。どちらも運用の工夫では戻らない変化で、計画の前提として扱う必要があります
  • 投下を減らす前に、回収を早める設計に手をつけます。費用の上昇は外部要因でも起きるため、削減が最初の手とは限りません
  • 訴求の質が成果をより強く決めるようになります。配信の調整で動く幅が小さくなり、作る側の投資が重みを持ちます
  • 条件を確認してから判断します。D2Cの運用に合わない仕様であれば、試すこと自体が負担になります
  • 集団ごとの比較の前提が変わります。設定の変更の前後で、数字が連続しなくなることがあります
  • 獲得の枠とは別に、継続と備えの枠を金額で確保します。獲得の枠だけで組むと、回収を早める投資が毎期削られます
  • 提案が自社の獲得と継続の実態に基づいているかを確認します。変化の一覧を並べただけの提案では、優先順位が決められません
  • 集団ごとの回収月数が、この1年でどう動いたかを確認するところからです。動いていれば、その原因を外部要因と自社の設計に分けます