化粧品ブランドの商談化率を上げる|引き渡しの設計を変える

広告ではなく、商品が届いてから次の案内までの期間で決まります。
この期間に何を渡すかを設計していないと、件数をいくら増やしても戻りません。
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目次
目次
- 化粧品ブランドで、初回から二回目への引き上げはどこで決まるのか
- 使い切りの周期から逆算する
- 同梱するものは、何を基準に決めるのか
- 割引券を最初に入れない
- 次の案内は、どの経路で出すのが有効なのか
- 経路を複数持つときの順番
- 引き上げの担当は、獲得側と継続側のどちらが持つのか
- 境目をまたぐ数字を共有する
- 売り場で買った顧客を、どうやって二回目につなげるのか
- 店頭とオンラインで案内を重ねない
- 二回目率が上がらないとき、価格を下げるべきか
- 価格以外で動かせるもの
- 引き上げの成果を、どの期間で評価するのか
- 群の比較で見る変化
- 引き上げの設計は、どこから手をつけるのか
- 最初の三か月で確認すること
- よくある質問
- まとめ
広告ではなく、商品が届いてから次の案内までの期間で決まります。
この期間に何を渡すかを設計していないと、件数をいくら増やしても戻りません。
化粧品ブランドで、初回から二回目への引き上げはどこで決まるのか
広告ではなく、商品が届いてから次の案内までの期間で決まります。
この期間に何を渡すかを設計していないと、件数をいくら増やしても戻りません。
初回の購入が済んだ時点で、広告の役割はいったん終わります。
そこから先は、届いた商品と、その後の接触が判断の材料になります。
化粧品の場合、使い始めてから判断がつくまでに時間がかかります。
一度使って分かる品目もあれば、数週間使わないと分からない品目もあります。
この時間のあいだに接触がないと、購入したこと自体が記憶から薄れます。
薄れた状態で案内を出しても、内容ではなく価格だけで判断されます。
引き上げの設計とは、この期間の接触を決めることです。
何を、いつ、どの経路で渡すかを、品目の系列ごとに決めます。
決めていない場合、接触は配信の残りで埋められます。
すでに購入した人に、初回向けの訴求が届く状態になります。
使い切りの周期から逆算する
接触の時期は、使い切りの周期から逆算します。
使い切る少し前に次の案内が届く形が、最も判断しやすくなります。
使い切ったあとに届く案内は、間が空いた分だけ反応が落ちます。
早すぎる案内は、まだ判断がついていないため無視されます。
周期は品目の系列ごとに違うため、一律の日数では合いません。
系列ごとに標準の日数を出し、そこから接触の時期を置きます。
引き上げは広告ではなく、届いてから次の案内までの期間で決まります。接触の時期は、使い切りの周期から逆算してください。
同梱するものは、何を基準に決めるのか
次に買ってほしい品目ではなく、いま買った品目の使い方を基準に決めます。
使い方が伝わらないと、効果の判断そのものが起きません。
同梱物の中身は、次の販売につなげる目的で作られがちです。
別の品目の案内や、次回の割引券がその代表です。
しかし、いま買った品目の使い方が伝わっていない段階では、次の案内は届きません。
使ってみた結果が判断できなければ、続けるかどうかを決められないためです。
そのため、同梱物の優先順位は、使い方の説明が先になります。
量の目安、使う順番、合わせて使うとよい品目の順です。
使い方の説明は、効果を断定する表現とは別のものです。
何をどう使うかを書くことは、制約の中でも可能な範囲が広く残ります。
何をどこまで書けるかは商品の区分と媒体で変わります。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
同梱物に入れる内容の優先順位
| 順位 | 入れる内容 | 狙い | 外したときに起きること |
|---|---|---|---|
| 1 | 量の目安と使う順番 | 使い方の誤りを防ぐ | 判断そのものが起きない |
| 2 | 使い切りまでの目安期間 | 次の判断の時期を伝える | 案内の時期とずれる |
| 3 | 合わせて使う品目の説明 | 使い方の完成度を上げる | 単品で終わる |
| 4 | 問い合わせの経路 | 疑問をそのまま残さない | 黙って離脱する |
| 5 | 次回の案内 | 再購入の導線を作る | 案内が届かない |
割引券を最初に入れない
初回の同梱に割引券を入れると、次の購入の判断が価格に寄ります。
使い方の説明より先に価格の話が来るためです。
割引を使うなら、次の案内の段階に回します。
一度使って判断がついた人に対する後押しとして機能します。
最初から割引を前提にすると、通常価格での再購入が起きにくくなります。
一度その価格で買えた商品は、通常価格が高く感じられます。
同梱物は使い方の説明を最優先にします。割引券は初回の同梱ではなく、次の案内の段階に回してください。
次の案内は、どの経路で出すのが有効なのか
経路の優劣は品目ではなく、購入時に取れた連絡先で決まります。
取れていない連絡先の経路は、どれだけ設計しても届きません。
次の案内の経路には、電子的な通知、紙の案内、配信面での再接触があります。
どれが有効かは、購入時にどの連絡先が取れたかで決まります。
連絡先が取れていない購入は、配信面での再接触に限られます。
この経路は、時間が経つほど届く確率が下がります。
そのため、購入の時点でどの連絡先を取るかが、引き上げの上限を決めます。
取る項目を増やすと購入の離脱が増えるため、どこで釣り合わせるかの判断になります。
売り場で購入した顧客は、連絡先が取れていないことが多くなります。
この層への案内は、店頭での接触に依存します。
経路ごとに届く率と反応が違うため、同じ内容でも成果が変わります。
経路別に分けて記録しないと、内容の良し悪しと経路の差が混ざります。
経路を複数持つときの順番
複数の経路を持っている場合、同じ案内を同時に出すと重複します。
重複した接触は、反応を上げずに負担だけを増やします。
順番は、反応の高い経路から出します。
一定期間反応がなかった相手にだけ、次の経路で出す形にします。
この順番を決めておくと、接触の総量を抑えたまま到達を広げられます。
順番がないと、全経路で同じ日に案内が出ます。
次の案内の経路は、購入時に取れた連絡先で決まります。複数ある場合は反応の高い順に出し、反応がない相手だけ次の経路に回してください。
引き上げの担当は、獲得側と継続側のどちらが持つのか
初回から二回目までは獲得側が持ちます。
入口の設計が二回目率を決めるため、責任を分けると入口が軽いまま放置されます。
初回から二回目への引き上げは、部門の境目に落ちやすい領域です。
獲得側は購入で終わったと考え、継続側は二回目からが自分の範囲と考えます。
境目に落ちると、誰も同梱物と次の案内の時期を見直しません。
その結果、初回の件数だけが増え続けます。
実務的なのは、二回目までを獲得側の範囲に含めることです。
入口の設計が二回目率を決める以上、入口を作った側が結果まで負う形になります。
継続側の範囲は、三回目以降になります。
ここからは、入口の影響より接触の設計の影響が大きくなります。
境目の位置は事業によって変わりますが、境目を決めないことが最も悪い状態です。
決めていないと、二回目率が下がったときに担当が定まりません。
境目をまたぐ数字を共有する
二回目率は、獲得側と継続側の両方に関わります。
片方だけの指標にすると、押しつけ合いが始まります。
そのため、二回目率は共有の指標として置きます。
どちらも未達になる形にすると、中身を一緒に見る動機が生まれます。
共有にするときは、見る場を分けないことも決めます。
別々の会議で同じ数字を見ると、解釈が分かれます。
初回から二回目までは獲得側が持ちます。二回目率は獲得側と継続側の共有指標にし、見る場も一つにしてください。
売り場で買った顧客を、どうやって二回目につなげるのか
その場で連絡先を取れるかどうかが分かれ目です。
取れない場合は、次の来店の時期を伝えるところまでを店頭の役割にします。
売り場での購入は、オンラインと違って連絡先が残らないことがあります。
残らない場合、次の接触の手段が店頭に限られます。
店頭に限られるなら、店頭でできることを設計します。
使い切りの目安期間を伝え、次に来る時期の目安を残す形です。
この一言があるかどうかで、次の来店の確率が変わります。
伝えていない場合、次の来店は顧客の記憶だけに依存します。
連絡先を取れる場合も、取り方で後の反応が変わります。
会計の列を止めてまで取ると、登録はされても案内は読まれません。
そのため、取る項目は最小にします。
後から追加で取れる設計にしておけば、最初は連絡先だけで足ります。
売り場で買った顧客に残せる接点
| 接点 | 取れる情報 | 次につながる強さ | 運用の負担 |
|---|---|---|---|
| 会員登録 | 連絡先と購入履歴 | 強い | 会計時に時間がかかる |
| 購入履歴のみの記録 | 品目と時期 | 中程度 | 小さい |
| 使い切り時期を伝える | 情報は残らない | 中程度 | 小さい |
| オンラインの案内を渡す | 遷移した分だけ | 条件次第 | 小さい |
| 担当者の指名 | 次回の来店動機 | 強い | 担当の体制に依存 |
店頭とオンラインで案内を重ねない
売り場で登録した顧客に、オンライン向けの初回案内が届くことがあります。
すでに購入した人に初回の訴求が届く状態です。
これを防ぐには、購入済みの顧客を配信の対象から外す設定が必要になります。
外す作業をしていないと、初回向けの費用が既存顧客に使われます。
除外の範囲は、品目の系列ごとに決めます。
同じ系列の別品目なら、案内を出す意味が残る場合もあります。
売り場では連絡先を取れるかが分かれ目です。取れない場合も、使い切りの目安と次の来店時期を伝えるところまでを店頭の役割にしてください。
二回目率が上がらないとき、価格を下げるべきか
下げる前に、案内の時期と使い方の伝達を確認します。
価格を下げて上がった二回目率は、三回目以降で元に戻ります。
二回目率が上がらないとき、最も早く効くのは価格です。
割引を出せば、その月の二回目は増えます。
しかし価格で引き上げた顧客は、次も同じ条件を期待します。
三回目の案内で割引がなければ、そこで止まります。
そのため、価格に手をつける前に確認する順番があります。
案内の時期が使い切りの周期に合っているか、使い方が伝わっているかの二つです。
この二つが揃っていない状態で価格を下げると、原因が見えなくなります。
上がった理由が価格なのか、それ以外なのかを分けられません。
価格を使う場面は、時期と使い方を直したうえで、それでも届かないときです。
その場合も、割引の条件を継続に紐づける形にします。
価格以外で動かせるもの
一つは、案内の内容です。
次に買う品目を選ばせるのではなく、いま使っている品目の続きを提示する形にします。
もう一つは、購入の手間です。
再購入の経路が長いほど、案内を読んでも途中で止まります。
三つ目は、届く時期の選択です。
使い切る時期に合わせて届く形にすると、判断の負担が減ります。
二回目率は価格の前に、案内の時期と使い方の伝達を確認します。価格で上げた二回目率は、三回目以降で戻ります。
引き上げの成果を、どの期間で評価するのか
月次ではなく、初回の月ごとの群として追います。
月次の二回目率は、前月の初回件数の増減だけで動いてしまいます。
二回目率を月次で見ると、数字が施策以外の理由で動きます。
前月の初回件数が増えれば、当月の二回目率の分母が変わるためです。
正しく見るには、初回の月ごとに群を作ります。
その群が、何日後に何割戻ったかを追う形です。
この形にすると、施策を変えた月の群と、変える前の群を比べられます。
月次の数字では、この比較ができません。
群で追うには、確定までの日数を待つ必要があります。
標準日数が六十日なら、評価は二か月遅れで確定します。
この遅れを前提に、会議の資料を組みます。
当月の初回件数と、二か月前の群の二回目率を並べる形です。
初回の月ごとに群を作って追う形
| 見る列 | 中身 | 確定の時期 | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 初回の月 | その月に初回購入した人数 | 当月 | 母数の確認 |
| 入口の内訳 | 本品と割引と試し用の比率 | 当月 | 質の先行指標 |
| 三十日後の戻り率 | 一か月以内の二回目 | 翌月 | 周期の短い系列 |
| 標準日数後の戻り率 | 系列の周期に合わせた二回目 | 系列による | 質の確定値 |
| 二回目の平均金額 | 戻った人の購入額 | 系列による | 採算の確認 |
数字は説明のための仮の値です。
四月の初回が千人で、標準日数の六十日後に二百五十人が戻れば、四月群の二回目率は二割五分になります。
五月の初回が千二百人でも、六月時点の月次の二回目率には四月群と五月群が混ざります。
群で見ないと、施策の効果が件数の増減に埋もれます。
群の比較で見る変化
群ごとに並べると、施策を入れた月から先の変化が見えます。
同梱物を変えた月の群が上がっていれば、その変更が効いています。
逆に、全部の群が同じ方向に動いている場合は、外側の要因です。
季節や価格の改定が該当します。
群の記録は、期をまたいで残します。
前年の同じ月の群と比べると、季節の影響を除いた比較ができます。
引き上げの成果は、初回の月ごとの群で追います。月次の二回目率は、前月の件数の増減だけで動いてしまいます。
引き上げの設計は、どこから手をつけるのか
品目の系列ごとの使い切り周期を出すところからです。
周期が分からないと、案内の時期も評価の日数も決められません。
最初にやるのは、同梱物の作り直しではありません。
品目の系列ごとに、使い切るまでの標準的な期間を出す作業です。
周期が出ると、案内の時期が決まります。
評価をいつ確定させるかも、同じ数字から決まります。
次に、購入の経路ごとに取れている連絡先を確認します。
取れていない経路が分かると、接触の手段の上限が見えます。
そのあとで、同梱物の中身を使い方の説明から順に組み直します。
割引券の位置は、この段階で後ろに移します。
最後に、初回の月ごとの群で追う形に集計を切り替えます。
月次の率のままでは、変更の効果を判定できません。
引き上げの設計に着手する順番
| 順番 | やること | 関わる部署 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 品目の系列ごとの使い切り周期を出す | マーケ・商品開発 | 二週間 |
| 2 | 購入経路ごとの連絡先の取得率を出す | 情報システム・店舗 | 二週間 |
| 3 | 案内の時期を系列ごとに決める | マーケティング | 一週間 |
| 4 | 同梱物の中身を組み直す | マーケ・物流 | 三週間 |
| 5 | 初回の月ごとの群で集計する形に切り替える | 情報システム | 二週間 |
| 6 | 獲得側と継続側の境目を決めて記録する | 責任者三者 | 一週間 |
最初の三か月で確認すること
切り替えた直後は、成果より集計の正しさを確認します。
群の人数が実際の初回件数と合っているかを突き合わせます。
次に、案内が設計した時期に届いているかを確認します。
設計と運用がずれていると、評価そのものが成立しません。
確認の結果は、設計を決めた文書と同じ場所に残します。
別の資料に分かれると、翌期に前提を追えなくなります。
着手点は同梱物の作り直しではなく、系列ごとの使い切り周期の算出です。周期が決まれば、案内の時期と評価の日数が自動的に決まります。
化粧品ブランドの再購入の設計で判断に迷う場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。
接触の経路ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
次の案内はいつ出すのがよいですか
品目の使い切り周期から逆算して、使い切る少し前に届く形にしてください。使い切ったあとでは間が空いた分だけ反応が落ち、早すぎると判断がついていないため無視されます。周期は系列ごとに違うので、一律の日数では合いません。
初回の同梱物には何を入れますか
使い方の説明を最優先にしてください。量の目安、使う順番、使い切りまでの目安期間の順です。使い方が伝わらないと効果の判断そのものが起きず、次の案内が届きません。割引券は初回ではなく、次の案内の段階に回します。
二回目への引き上げは誰が担当しますか
初回から二回目までは獲得側が持つ形が実務的です。入口の設計が二回目率を決めるためで、責任を分けると入口が軽いまま放置されます。二回目率そのものは獲得側と継続側の共有指標にし、見る場も一つにしてください。
二回目率を上げるために値引きをしてもよいですか
値引きの前に、案内の時期と使い方の伝達を確認してください。価格で引き上げた顧客は三回目も同じ条件を期待するため、割引がなくなった時点で止まります。時期と使い方を直したうえで届かない場合に、継続に紐づけた条件で使います。
二回目率は月次で見てよいですか
月次の率は、前月の初回件数の増減だけで動きます。初回の月ごとに群を作り、その群が標準日数後に何割戻ったかで追ってください。確定は系列の周期の分だけ遅れるので、当月の初回件数と過去の群の戻り率を並べる形にします。
まとめ
- 広告ではなく、商品が届いてから次の案内までの期間で決まります。この期間に何を渡すかを設計していないと、件数をいくら増やしても戻りません
- 次に買ってほしい品目ではなく、いま買った品目の使い方を基準に決めます。使い方が伝わらないと、効果の判断そのものが起きません
- 経路の優劣は品目ではなく、購入時に取れた連絡先で決まります。取れていない連絡先の経路は、どれだけ設計しても届きません
- 初回から二回目までは獲得側が持ちます。入口の設計が二回目率を決めるため、責任を分けると入口が軽いまま放置されます
- その場で連絡先を取れるかどうかが分かれ目です。取れない場合は、次の来店の時期を伝えるところまでを店頭の役割にします
- 下げる前に、案内の時期と使い方の伝達を確認します。価格を下げて上がった二回目率は、三回目以降で元に戻ります
- 月次ではなく、初回の月ごとの群として追います。月次の二回目率は、前月の初回件数の増減だけで動いてしまいます
- 品目の系列ごとの使い切り周期を出すところからです。周期が分からないと、案内の時期も評価の日数も決められません