
言える範囲が限られる中で、残った差が価格と量だけになるからです。
比較の軸を自分で置かないと、他社が置いた軸の上で比べられます。
なお、TimeValue株式会社では、広告運用・クリエイティブ制作・LP改善・データ分析・AI導入までを一括で引き受けるWebマーケティング支援「KAIZEN」を提供しています。
現在、オンラインの無料マーケティング診断を毎月10社限定で実施中です。いまの数字を見ながら、どこから直すのが早いかを一緒に整理します。
今月の無料診断は残り4社です
広告からLPまで、まとめて見ます。オンラインで30分から対応しています。
目次
目次
- 化粧品ブランドは、なぜ価格で比べられる位置に落ちるのか
- 軸を置くとはどういうことか
- 効果を断定できない中で、何を比較の軸にできるのか
- 軸を一つに絞る
- 成分の名前で差をつけようとすると、なぜ行き詰まるのか
- 成分を補足として使う形
- 売り場での差別化と、オンラインでの差別化は同じでよいのか
- 売り場の販促物と広告で言葉を揃える
- 第三者の評価や口コミを、差別化にどう使うのか
- 外部の投稿を経由した流入の扱い
- 差別化の軸が定着したかどうかは、どうやって分かるのか
- 定着しないときに疑う場所
- 競合が同じ軸を持ち込んできたら、どうするのか
- 軸を変えるべき場面
- 化粧品ブランドの差別化は、何から手をつけるのか
- 軸を決めたあとの繰り返し
- よくある質問
- まとめ
言える範囲が限られる中で、残った差が価格と量だけになるからです。
比較の軸を自分で置かないと、他社が置いた軸の上で比べられます。
化粧品ブランドは、なぜ価格で比べられる位置に落ちるのか
言える範囲が限られる中で、残った差が価格と量だけになるからです。
比較の軸を自分で置かないと、他社が置いた軸の上で比べられます。
化粧品の広告では、効果を断定する形の表現が使えません。
そのため、訴求は成分の名前や配合の量に寄りがちです。
成分の名前は、他社も同じものを挙げられます。
配合の量も、数字が並べられた時点で比較の材料になります。
こうして残る差が、価格と内容量になります。
どちらも他社が下げれば、そのまま負けます。
価格で比べられる位置に落ちると、値引きを続けるしかなくなります。
値引きを止めた時点で、選ばれる理由がなくなるためです。
抜けるには、比較の軸そのものを自分で置く必要があります。
軸を置かないかぎり、他社が置いた軸の上で戦うことになります。
軸を置くとはどういうことか
軸を置くとは、顧客が選ぶときに見る項目を増やすことです。
成分と価格の二つしか見られていない状態に、三つ目を持ち込みます。
三つ目になりうるのは、使う場面、使い方の手間、肌の状態との合わせ方などです。
どれも効果を断定せずに説明できます。
持ち込んだ軸が定着するには、繰り返しが要ります。
一度の広告では、顧客の比較の基準は変わりません。
言える範囲が限られると、残る差が価格と量だけになります。比較の軸を自分で置かないかぎり、価格の勝負から抜けられません。
効果を断定できない中で、何を比較の軸にできるのか
使う場面、使い方の手順、続けやすさの三つです。
いずれも事実として説明でき、他社と差がつきやすい領域です。
効果を断定する表現が使えなくても、説明できる領域は残ります。
その一つが、使う場面です。
朝と夜のどちらで使うか、どういう順番で使うかは事実として書けます。
場面が具体的なほど、顧客は自分に当てはまるかを判断できます。
二つ目は、使い方の手順です。
手順が簡単であることや、既存の手順に足しやすいことは差になります。
三つ目は、続けやすさです。
容量と価格の関係や、詰め替えの有無がここに入ります。
これらはどれも、効果の話をせずに説明できます。
何がどこまで言えるかは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
効果を断定せずに置ける比較の軸
| 軸 | 説明できる内容 | 差がつきやすいか | 確認が必要な度合い |
|---|---|---|---|
| 使う場面 | 時間帯と順番 | つきやすい | 低い |
| 使い方の手順 | 工程の数と手間 | つきやすい | 低い |
| 続けやすさ | 容量と入手のしやすさ | つきやすい | 低い |
| 質感と使用感 | 感じ方の説明 | 中程度 | 中程度 |
| 成分の説明 | 配合されているもの | つきにくい | 高い |
軸を一つに絞る
三つの軸を同時に出すと、どれも印象に残りません。
主に使う軸を一つ決め、残りは補足として置きます。
どれを主にするかは、自社の商品で最も差がある領域で決めます。
差がない領域を主軸にすると、説明しても比較で勝てません。
決めた軸は、広告だけでなく売り場の販促物でも同じにします。
経路によって軸が違うと、比較の基準として定着しません。
使う場面、使い方の手順、続けやすさの三つが軸になります。主に使う軸を一つ決め、経路をまたいで同じ軸を使ってください。
成分の名前で差をつけようとすると、なぜ行き詰まるのか
同じ成分は他社も使えるうえ、説明できる範囲にも制約があるからです。
成分の話に寄るほど、比較の軸を他社と共有することになります。
成分の名前を前に出すと、専門的で説得力があるように見えます。
しかし、同じ成分は他社も配合できます。
同じ成分を並べられると、次に比べられるのは配合の量です。
量の勝負になると、原価の高いほうが不利になります。
さらに、成分について説明できる範囲には制約があります。
その成分が何をするかを断定的に書くことは避ける必要があります。
制約の中で書ける範囲だけを並べると、他社の表現とほとんど同じになります。
差がつかない表現に費用をかける形になります。
そのため、成分は主軸ではなく補足に置きます。
主軸は、他社が真似しにくい領域に置きます。
成分を補足として使う形
成分を完全に外す必要はありません。
選ぶ理由を説明したあとの、裏づけとして置く形が機能します。
順番を逆にすると、成分の比較に引き戻されます。
先に場面や手順を示し、そのあとで成分に触れます。
成分の説明は、表現の確認に時間がかかる領域でもあります。
主軸に置かなければ、確認の負担も軽くなります。
成分は他社も同じものを使えるうえ、説明できる範囲に制約があります。主軸ではなく、選ぶ理由を示したあとの裏づけに置いてください。
売り場での差別化と、オンラインでの差別化は同じでよいのか
軸は同じにし、見せ方だけ変えます。
軸まで変えると、同じブランドが別の理由で選ばれることになります。
売り場とオンラインでは、顧客が確かめられることが違います。
売り場では手に取って質感を確かめられ、オンラインでは説明を読めます。
この違いに合わせて、見せ方は変える必要があります。
売り場では試せることを前に出し、オンラインでは説明の量で補います。
一方で、比較の軸まで変えると問題が起きます。
同じブランドが、経路によって別の理由で選ばれる状態になります。
この状態では、顧客が経路を移ったときに説明がつながりません。
売り場で聞いた話と、オンラインで読む話が違う形になります。
そのため、軸は一つに固定し、見せ方だけを経路に合わせます。
固定しておくと、表現の確認も一度で済みます。
経路ごとの見せ方の違い
| 経路 | 確かめられること | 前に出すもの | 補うもの |
|---|---|---|---|
| 直営の売り場 | 質感と色みと接客 | 試せること | 使い方の手順 |
| 取引先の売り場 | 質感と色み | 販促物での説明 | 接客の補助 |
| 自社のオンライン | 説明の量と比較 | 使う場面の説明 | 質感の伝え方 |
| 配信面での接触 | 短い時間での印象 | 軸の一言 | 詳細への誘導 |
| 同梱物 | 購入後の使い方 | 手順の説明 | 次の案内 |
売り場の販促物と広告で言葉を揃える
軸を固定しても、言葉が違えば伝わり方が変わります。
販促物と広告で、同じ言い回しを使います。
言葉を揃える作業は、販促物が確定する前に行います。
確定してから合わせると、広告側が譲るだけになります。
揃えた言葉は、表現の確認も一度で済みます。
別々に確認すると、判断が分かれることがあります。
比較の軸は経路をまたいで一つに固定し、見せ方だけを変えます。販促物と広告の言葉は、確定前に揃えてください。
第三者の評価や口コミを、差別化にどう使うのか
可否を断定せず、使える形を先に確認します。
使える場合も、量ではなく誰のどういう状況での話かを示すほうが機能します。
第三者の声を使いたい場面は多くあります。
使用者の感想や、外部の評価を広告に載せる形です。
これらの可否は、商品の区分と媒体によって変わります。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
使える場合も、量を並べることは差別化になりません。
件数の多さは、他社も同じように示せるためです。
機能するのは、誰がどういう状況で使ったかを具体的に示すことです。
状況が具体的なほど、読んだ人が自分に当てはまるかを判断できます。
ただし、具体的であるほど表現の確認は慎重になります。
出す前の確認の手順を、制作の工程に組み込んでおきます。
外部の投稿を経由した流入の扱い
第三者が自発的に投稿した内容は、表現の管理が及びません。
この経路からの流入は、別の群として記録しておきます。
記録しておくと、表現に関する確認が必要になったときに範囲が分かります。
混ざったままだと、範囲の特定に時間がかかります。
自社から依頼して投稿してもらう場合は、扱いが変わります。
何をどう扱うべきかは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
第三者の声の可否は断定せず、出す前に確認します。使える場合も、量ではなく状況の具体性で差をつけてください。
差別化の軸が定着したかどうかは、どうやって分かるのか
指名の検索に、軸の言葉が含まれるようになったかで分かります。
ブランド名だけの検索が増えても、軸が定着したことにはなりません。
差別化の軸を置いても、定着したかどうかは売上では分かりません。
売上は、価格や時期でも動くためです。
分かりやすい合図は、検索の言葉です。
ブランド名と軸の言葉を組み合わせた検索が増えていれば、軸が伝わっています。
ブランド名だけの検索が増えている場合は、認知が広がっただけです。
認知が広がっても、選ぶ理由が伝わっていなければ比較で負けます。
もう一つの合図は、売り場で聞かれる質問の変化です。
軸に関する質問が増えていれば、その軸で検討されています。
この二つは、どちらも数か月遅れて現れます。
短期間で判断せず、四半期ごとに見ます。
差別化の軸が定着したかを見る合図
| 見る場所 | 定着している合図 | 定着していない合図 |
|---|---|---|
| 検索の言葉 | 軸の言葉との組み合わせが増える | ブランド名だけが増える |
| 売り場の質問 | 軸に関する質問が増える | 価格の質問が増える |
| 初回の入口 | 本品からの入りが増える | 割引からの入りが増える |
| 再購入の理由 | 使い方に関する問い合わせ | 価格に関する問い合わせ |
| 競合との比較 | 軸の上で比べられる | 価格で比べられる |
定着しないときに疑う場所
軸が定着しない場合、まず疑うのは繰り返しの量です。
一度の投下では、比較の基準は変わりません。
次に疑うのは、軸の選び方です。
自社に差がない領域を軸にしていると、説明しても印象に残りません。
三つ目は、経路による言葉のずれです。
売り場と広告で違う言葉を使っていると、基準として定着しません。
軸が定着したかは、検索の言葉と売り場の質問の変化で分かります。判断は四半期ごとに行ってください。
競合が同じ軸を持ち込んできたら、どうするのか
軸を変えるのではなく、その軸の中での説明を深くします。
軸を変えると、これまでの投下が全部やり直しになります。
差別化の軸が機能すると、他社が同じ軸を持ち込んできます。
同じ場面や同じ手順を訴求する形です。
このとき軸を変えたくなりますが、変えると積み上げが失われます。
顧客の比較の基準を作り直すことになります。
代わりにやるのは、同じ軸の中で説明を深くすることです。
場面をより具体的にし、手順の説明を細かくします。
深さで差がつくのは、実際にその軸で作られた商品だけです。
後から軸だけを真似した場合、説明が浅いままになります。
そのため、軸が真似されること自体は不利ではありません。
不利になるのは、真似されたときに軸を捨てる判断です。
軸を変えるべき場面
軸を変えるのは、商品そのものが変わったときだけです。
処方や使い方が変われば、説明できる場面も変わります。
もう一つは、その軸で選ぶ顧客がいないと分かったときです。
検索の言葉にも売り場の質問にも現れない状態が続く場合です。
この判断は、最低でも一年は見てから行います。
数か月で変えると、定着する前に毎回作り直すことになります。
同じ軸を持ち込まれたら、軸を変えず説明を深くします。軸を変えるのは、商品そのものが変わったときだけです。
化粧品ブランドの差別化は、何から手をつけるのか
いま顧客が何を比べているかを、質問と検索の言葉から拾うところからです。
比べられている項目が分かって初めて、足すべき軸が決まります。
最初にやるのは、軸を決めることではありません。
いま顧客が何を比べているかを確かめる作業です。
材料は二つあります。
売り場で聞かれた質問と、検索で使われている言葉です。
この二つを並べると、比較の項目が見えます。
価格と成分だけが並んでいれば、そこが現状の比較の軸です。
次に、自社の商品で最も差がある領域を出します。
差がない領域を軸にしても、説明で勝てません。
そのあとで、軸を一つ決め、経路をまたいで言葉を揃えます。
揃えた言葉は、表現の確認を一度で済ませられます。
化粧品ブランドの差別化に着手する順番
| 順番 | やること | 関わる部署 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 売り場で聞かれた質問を集める | 店舗・マーケ | 一か月 |
| 2 | 検索で使われている言葉を並べる | マーケティング | 一週間 |
| 3 | いまの比較の項目を特定する | マーケティング | 一週間 |
| 4 | 自社で最も差がある領域を出す | 商品開発・マーケ | 二週間 |
| 5 | 軸を一つ決め、言葉を揃える | マーケ・販促 | 二週間 |
| 6 | 四半期ごとに定着の合図を確認する | マーケティング | 継続 |
数字は説明のための仮の値です。
売り場で聞かれた質問を百件集めて、そのうち六十件が価格に関するものだったとします。
この状態は、比較の軸が価格に寄っていることを表します。
軸を置いたあとに同じ集計をすると、価格の質問の比率が下がっているかで効果が見えます。
比率の変化は数か月遅れて現れます。
短期間で判断せず、四半期ごとに同じ形で集めます。
軸を決めたあとの繰り返し
軸は、決めた時点では伝わっていません。
同じ軸を、経路をまたいで繰り返し出す必要があります。
繰り返しの期間は、最低でも一年を見ます。
途中で別の軸に変えると、それまでの投下が積み上がりません。
繰り返す中で、説明の深さを段階的に上げます。
最初は軸の一言、次に場面の具体化、その次に手順の説明という順です。
着手点は軸を決めることではなく、いま何が比べられているかの把握です。自社で最も差がある領域から、軸を一つ選んでください。
化粧品ブランドの選ばれる理由の作り方で判断に迷う場合は、無料相談で現状を見てもらうところから始められます。
訴求の軸ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
価格の勝負から抜けるにはどうすればよいですか
比較の軸を自分で置いてください。言える範囲が限られると、残る差が価格と量だけになります。使う場面、使い方の手順、続けやすさの三つはいずれも効果を断定せずに説明でき、他社と差がつきやすい領域です。
成分を前面に出すのは有効ですか
主軸には向きません。同じ成分は他社も配合でき、並べられると配合の量の勝負になります。説明できる範囲にも制約があるため、書ける表現が他社とほとんど同じになります。選ぶ理由を示したあとの裏づけとして置いてください。
売り場とオンラインで訴求を変えてよいですか
見せ方は変えてよいですが、比較の軸は同じにしてください。軸まで変えると、同じブランドが経路によって別の理由で選ばれることになり、顧客が経路を移ったときに説明がつながりません。言葉は販促物の確定前に揃えます。
利用者の声を広告に使えますか
可否は商品の区分と媒体によって変わるため、断定せずに掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。使える場合も、件数の多さは他社も示せるので差別化になりません。誰がどういう状況で使ったかを具体的に示すほうが機能します。
競合が同じ訴求を始めたらどうしますか
軸を変えず、同じ軸の中で説明を深くしてください。軸を変えると顧客の比較の基準を作り直すことになり、それまでの投下が失われます。軸を変えるのは、商品そのものが変わったときか、その軸で選ぶ顧客がいないと一年以上見て分かったときだけです。
まとめ
- 言える範囲が限られる中で、残った差が価格と量だけになるからです。比較の軸を自分で置かないと、他社が置いた軸の上で比べられます
- 使う場面、使い方の手順、続けやすさの三つです。いずれも事実として説明でき、他社と差がつきやすい領域です
- 同じ成分は他社も使えるうえ、説明できる範囲にも制約があるからです。成分の話に寄るほど、比較の軸を他社と共有することになります
- 軸は同じにし、見せ方だけ変えます。軸まで変えると、同じブランドが別の理由で選ばれることになります
- 可否を断定せず、使える形を先に確認します。使える場合も、量ではなく誰のどういう状況での話かを示すほうが機能します
- 指名の検索に、軸の言葉が含まれるようになったかで分かります。ブランド名だけの検索が増えても、軸が定着したことにはなりません
- 軸を変えるのではなく、その軸の中での説明を深くします。軸を変えると、これまでの投下が全部やり直しになります
- いま顧客が何を比べているかを、質問と検索の言葉から拾うところからです。比べられている項目が分かって初めて、足すべき軸が決まります