
どちらも熱心に話を聞き、質問も具体的です。
違いは、社内で誰かに相談しているかと、予算の目処があるかに現れます。
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目次
目次
- 情報を集めている経営者と、依頼する気のある経営者は見分けがつきにくい
- 面談の時間が有限であること
- 依頼に至る相談に、共通している条件
- 社内で共有されているか
- 規模と領域の条件を、どこまで明示するか
- 規模が合わないとどうなるか
- 無料の相談を、どう設計するか
- 範囲を区切らないと起きること
- 質の判定を、誰がどう行うか
- 2段階で記録する
- 件数を追うと、何が起きるか
- 起きる順序
- 質の議論で、取り違えやすいこと
- いま依頼しない相手の価値
- 相談の中身の見方を、どう整えるか
- 過去2年を対象にする理由
- よくある質問
- まとめ
どちらも熱心に話を聞き、質問も具体的です。
違いは、社内で誰かに相談しているかと、予算の目処があるかに現れます。
情報を集めている経営者と、依頼する気のある経営者は見分けがつきにくい
どちらも熱心に話を聞き、質問も具体的です。
違いは、社内で誰かに相談しているかと、予算の目処があるかに現れます。
無料の相談や資料の提供を入口にすると、問い合わせは増えます。
その中身を見分ける基準がないと、面談の時間が消えます。
面談の時間が有限であること
初回の面談には、経験のあるコンサルタントが出る必要があります。
その人の時間は、そのまま売上になる時間です。
面談を1件行うごとに、機会費用が発生します。
熱心さは判断の材料にならない
情報収集の段階にいる経営者ほど、質問が多くなります。
自分で解決しようとして調べているからです。
熱心に話を聞くことと、依頼することは別です。
相談してくる人の型と、その後の違い
| 型 | 話の内容 | 依頼に至るか | 見分けの手がかり |
|---|---|---|---|
| 課題が具体的で期限がある | いつまでに何を解決したいか | 至りやすい | 時期の言及 |
| 課題は明確だが時期が未定 | 何が問題かは言える | 時期による | 予算の言及の有無 |
| 課題を言語化している途中 | 漠然とした不安を語る | 時間がかかる | 社内での共有の有無 |
| 情報を集めている | 他社の事例を知りたがる | 至りにくい | 比較の話が中心 |
| 自社で解決しようとしている | 方法論を知りたがる | 至りにくい | 実行体制の話 |
| 価格を調べている | 費用の話から入る | 条件次第 | 予算の枠の言及 |
見分けの目的
情報収集の段階の人を切り捨てるためではありません。その段階に合った対応に切り替えるためです。いま面談するか、情報を送り続けるかの判断になります。
依頼に至る相談に、共通している条件
社内で課題が共有されていること、時期の目処があること、予算の枠が想定されていること。
この3つのうち2つがあれば、提案に進む確率が上がります。
過去の受注を振り返ると、相談の時点で揃っていた条件に共通点があります。
社内で共有されているか
経営者1人が問題意識を持っている段階と、役員会で議題になっている段階では違います。
後者なら、外部への依頼が検討されています。
前者の場合、社内を説得する段階が先にあります。
時期の目処があるか
いつまでに何をしたいかが言える相手は、検討が進んでいます。
そのうちやりたいという表現の場合、時期は未定です。
提案に進む条件と、確認の仕方
| 条件 | 確認の仕方 | 確認できたときの意味 |
|---|---|---|
| 社内で共有されている | 誰と話しているかを聞く | 決裁の道筋がある |
| 時期の目処がある | いつまでにやりたいかを聞く | 検討が進んでいる |
| 予算の枠が想定されている | どの程度を想定しているかを聞く | 金額で外れない |
| 過去に外部を使った経験 | 以前の取り組みを聞く | 依頼の進め方を知っている |
| 課題の言語化ができている | 何が問題かを説明してもらう | 提案の焦点が作れる |
| 社内の実行体制がある | 誰が担当するかを聞く | 実行支援が成立する |
予算を聞くことへの抵抗
初回の面談で予算を聞くのは失礼だという考え方があります。
ただし、金額が大きくずれた提案を出すほうが、相手の時間も奪います。
どの程度の規模を想定しているかという聞き方なら、自然に確認できます。
条件が揃っていない相手への対応
3つとも揃っていない場合、面談ではなく情報の提供に切り替えます。数か月後に条件が変わることがあります。そのときに思い出してもらえる関係を維持します。
規模と領域の条件を、どこまで明示するか
対象としない規模や領域を書かないと、合わない相談が集まります。
書くと問い合わせは減りますが、面談の時間の質が変わります。
コンサルティングの提供には、成立する規模の範囲があります。
規模が合わないとどうなるか
小さすぎる企業では、費用の負担が難しくなります。
大きすぎる企業では、体制が足りません。
どちらも、面談してから分かると時間が無駄になります。
明示することの効果
| 明示する内容 | 減る相談 | 残る相談の質 |
|---|---|---|
| 対象とする企業の規模 | 規模が合わない相談 | 費用の議論が成立する |
| 得意とする領域 | 専門外の相談 | 提案の焦点が作れる |
| 提供の形と期間 | 短期の相談だけを求める人 | 継続を前提とした相談 |
| 費用の考え方 | 予算が大きく違う相手 | 金額の議論が早く進む |
| 対応できない依頼 | 実行の代行を求める人 | 役割の期待が合う |
| 稼働の状況 | 急ぎの相談 | 時期の合う相談 |
費用の考え方を、どこまで書くか
金額そのものを書かなくても、決まり方は書けます。
期間と関わる人数で決まること、月額の形と一括の形があること。
決まり方が分かれば、相手は概算を立てられます。
対応できないことを書く
実行の代行は行わない、特定の業務の代行は行わない。
こうした線を書くと、期待のずれが減ります。
面談で断る手間もなくなります。
明示すると問い合わせは減る
件数が減ることを、社内で先に共有します。共有していないと、減少そのものが問題として扱われます。
無料の相談を、どう設計するか
何でも相談できる形にすると、助言だけを得て終わる相手が増えます。
範囲と時間を区切ると、依頼の検討が前に進みます。
初回の相談を無料にする形は広く使われています。
設計によって、集まる相手が変わります。
範囲を区切らないと起きること
課題の整理まで無料で行うと、そこで満足する相手がいます。
整理された課題を持って、自社で実行するか他社に依頼します。
提供した価値が回収できません。
範囲を区切る方法
初回の相談の設計
| 設計の要素 | 区切らない場合 | 区切った場合 |
|---|---|---|
| 時間 | 話が続く限り | 60分と明示 |
| 内容 | 何でも相談できる | 課題の確認と進め方の説明 |
| 参加者 | 誰でも | 決裁に関わる人の同席を求める |
| 事前の準備 | なし | 事前に3つの質問に回答してもらう |
| その後の流れ | 決めていない | 提案の有無をその場で確認 |
| 提供する成果物 | 口頭の助言 | 進め方の案 |
事前に質問に答えてもらう
面談の前に、現状と課題について3つの質問に回答してもらいます。
回答する相手は、検討が進んでいます。
回答がない相手は、その時点で情報収集の段階だと分かります。
決裁に関わる人の同席を求める
担当者だけとの面談は、社内で伝言されるうちに内容が変わります。経営に関わる支援なら、経営者の同席を求める形が成立します。同席できないという返答自体が、社内での優先度を示します。
質の判定を、誰がどう行うか
面談に出るコンサルタントの感覚だけに頼ると、基準が人によって違います。
問い合わせの時点で付ける評点と、面談後の記録を分けます。
質の判定は、面談に出た人の印象で行われることが多くなります。
印象は、記録として残りません。
2段階で記録する
問い合わせを受けた時点で、書かれている内容から評点を付けます。
面談の後に、条件が揃っていたかを記録します。
この2つを突き合わせると、問い合わせの段階で判別できる条件が見えてきます。
2段階の記録の項目を、項目ごとに見ていきます。
問い合わせ時については、記録する項目は企業の規模、課題の記載の具体性、時期の言及、付ける人はマーケティング。
問い合わせ時については、記録する項目は過去の接点の有無、経路、付ける人はマーケティング。
面談後については、記録する項目は社内での共有の状況、付ける人は面談した人。
面談後については、記録する項目は時期と予算の目処、付ける人は面談した人。
面談後については、記録する項目は提案に進むかどうか、付ける人は面談した人。
面談後については、記録する項目は進まない場合の理由、付ける人は面談した人。
進まない理由を分類する
規模が合わない、領域が違う、時期が未定、予算が合わない、社内の体制がない。
5つ程度の分類にします。
分類が溜まると、どこを絞るべきかが見えます。
記録の負担を小さくする
面談の後に、5分で書ける形にします。
長い記録を求めると、書かれません。
選択式の項目を中心にします。
四半期ごとに突き合わせる
問い合わせ時の評点と、提案に進んだかどうかを比べます。関係がなければ、評点の条件が的外れということです。条件を入れ替えます。
件数を追うと、何が起きるか
相談の件数を目標にすると、入口のハードルを下げる方向に動きます。
面談の件数が増え、コンサルタントの時間が減ります。
相談件数を増やす施策には、決まった型があります。
無料の診断、資料の提供、セミナーの開催。
起きる順序
入口を広げると、件数は増えます。
面談の件数が増え、提案に進む比率が下がります。
面談に出るコンサルタントの稼働が減ります。
その結果、売上が下がることがあります。
件数を追ったときの変化を、項目ごとに見ていきます。
初期については、やったことは資料の提供を始める、件数は増える、提案率は少し下がる、稼働への影響は影響なし。
中期については、やったことは無料の診断を広げる、件数は大きく増える、提案率は下がる、稼働への影響は面談の時間が増える。
後期については、やったことは対象を広げて配信する、件数はさらに増える、提案率は大きく下がる、稼働への影響は稼働が圧迫される。
悪化後については、やったことは件数目標を維持、件数は増えたまま、提案率は低いまま、稼働への影響は売上が落ちる。
是正後については、やったことは条件を明示して絞る、件数は減る、提案率は上がる、稼働への影響は稼働が戻る。
面談の時間を金額に換算する
面談1件に、準備を含めて3時間かかるとします。
稼働単価が時間あたり2万円なら、1件あたり6万円です。
月に20件の面談で120万円になります。
数字は説明のための仮の値です。
この金額を認識すると、件数を増やす判断が変わります。
減らす判断を社内で説明する
件数が減ることを、提案率と面談にかけた時間と並べて報告します。1つの数字だけで報告すると、減少が問題として扱われます。
質の議論で、取り違えやすいこと
質の低い相談を排除する方向に進むと、将来の顧客まで遮断します。
いま依頼しない相手との関係を、別の形で維持します。
質を上げる取り組みが、接点を減らす取り組みになることがあります。
いま依頼しない相手の価値
情報収集の段階にいる経営者が、1年後に依頼することがあります。
その間に接点が切れていれば、別の会社に依頼します。
遮断するのではなく、接点の形を変えます。
質の議論で起きる取り違えを、項目ごとに見ていきます。
条件の合わない相談を遮断するについては、起きることは将来の顧客を失う、代わりの進め方は情報の提供に切り替える。
無料の相談をやめるについては、起きることは入口が減る、代わりの進め方は範囲と時間を区切る。
面談に出る人を若手に変えるについては、起きることは提案の質が落ちる、代わりの進め方は事前の質問で絞る。
質の基準を面談者の印象で決めるについては、起きることは人によって違う、代わりの進め方は記録の項目を決める。
件数の目標だけを置くについては、起きることは稼働が圧迫される、代わりの進め方は提案率と時間を並べる。
質の高い相談だけを狙うについては、起きることは母数が足りなくなる、代わりの進め方は段階に応じた対応を作る。
段階に応じた対応を作る
いま依頼する相手には面談を。
半年後に検討する相手には情報の提供を。
数年先の相手には、発信を続けることを。
対応の形を分ければ、遮断せずに時間を守れます。
外部に相談するときの確認
質を上げる支援を受ける場合、件数を増やす提案と混ざっていないかを確認します。稼働が制約になる事業では、件数の増加が成果とは限りません。
相談の中身の見方を、どう整えるか
過去の提案と受注を1件ずつ振り返ることからです。
どういう相談が依頼につながったかが分からないと、基準が作れません。
案件数が多くないため、1件ずつの振り返りができます。
この作業が基準の元になります。
質の基準を作る作業の並びを、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは過去2年の相談を提案に進んだかで分ける、関わる人は営業・マーケティング、期間の目安は2週間。
2については、やることは進んだものに共通する条件を3つ抜き出す、関わる人はマーケティング、期間の目安は1週間。
3については、やることは対象とする規模と領域を文章にする、関わる人は経営、期間の目安は3週間。
4については、やることは初回の相談の範囲と時間を決める、関わる人は経営・コンサルタント、期間の目安は2週間。
5については、やることは事前に聞く3つの質問を決める、関わる人はマーケティング、期間の目安は1週間。
6については、やることは面談後の記録の項目を決めて運用する、関わる人はコンサルタント、期間の目安は2週間。
過去2年を対象にする理由
案件数が少ないため、1年では母数が足りません。
2年あれば、30件から50件程度になります。
この規模なら共通点が見えます。
見る数字を決める
数字は説明のための仮の値です。
年間の相談が48件、面談が32件、提案が11件、受注が5件だとします。
面談1件に3時間、提案1件に20時間かかるなら、合計で316時間です。
稼働単価が時間あたり2万円なら632万円になります。
受注5件の売上が6,000万円なら成立しますが、提案の数を減らして受注率を上げられれば、稼働の効率が上がります。
相談の質を見る数字を、項目ごとに見ていきます。
相談の件数と経路については、見る頻度は月次、何が分かるかは入口の状況。
面談に進んだ比率については、見る頻度は月次、何が分かるかは事前の絞り込みの機能。
提案に進んだ比率については、見る頻度は月次、何が分かるかは相談の質。
面談と提案に使った時間については、見る頻度は四半期、何が分かるかは見えていない費用。
提案が進まなかった理由の分布については、見る頻度は四半期、何が分かるかは絞るべき条件。
受注率については、見る頻度は四半期、何が分かるかは提案の質。
時間を測ることを、習慣にする
面談と提案に使った時間を記録します。
この記録があると、質の議論が具体的になります。
基準は半年ごとに見直す
対象とする領域や規模は、会社の成長で変わります。
半年ごとに見直す機会を予定に入れます。
相談の中身の見方が定まらない場合は、無料相談で過去の案件を一緒に整理するところから始められます。入口の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
情報収集だけの相談をどう見分けますか
社内で課題が共有されているか、時期の目処があるか、予算の枠が想定されているか。この3つのうち2つがあれば提案に進む確率が上がります。面談の前に確認できます。
無料の相談をやめるべきですか
やめる必要はありませんが、範囲と時間を区切ってください。60分と明示し、事前に3つの質問に回答してもらう形にすると、検討の段階が事前に分かります。
対象としない規模や領域を書くと問い合わせが減りませんか
減ります。その代わり、残った相談で費用や役割の議論が成立します。件数が減ることを社内で先に共有しておかないと、減少自体が問題として扱われます。
相談の質は誰が判定すべきですか
面談者の印象だけに頼ると基準が人によって違います。問い合わせ時に記載内容から評点を付け、面談後に条件が揃っていたかを記録する2段階にしてください。
件数を増やすと何が問題になりますか
面談の件数が増え、コンサルタントの稼働が圧迫されます。面談1件にかかる時間を稼働単価で換算すると、件数を増やす判断の見え方が変わります。
まとめ
- どちらも熱心に話を聞き、質問も具体的です。違いは、社内で誰かに相談しているかと、予算の目処があるかに現れます
- 社内で課題が共有されていること、時期の目処があること、予算の枠が想定されていること。この3つのうち2つがあれば、提案に進む確率が上がります
- 対象としない規模や領域を書かないと、合わない相談が集まります。書くと問い合わせは減りますが、面談の時間の質が変わります
- 何でも相談できる形にすると、助言だけを得て終わる相手が増えます。範囲と時間を区切ると、依頼の検討が前に進みます
- 面談に出るコンサルタントの感覚だけに頼ると、基準が人によって違います。問い合わせの時点で付ける評点と、面談後の記録を分けます
- 相談の件数を目標にすると、入口のハードルを下げる方向に動きます。面談の件数が増え、コンサルタントの時間が減ります
- 質の低い相談を排除する方向に進むと、将来の顧客まで遮断します。いま依頼しない相手との関係を、別の形で維持します
- 過去の提案と受注を1件ずつ振り返ることからです。どういう相談が依頼につながったかが分からないと、基準が作れません