
コンサルティングでは、誰に頼むかで選ばれます。
個人名で検索される状態は強みですが、その人が抜けると関係も消えます。
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目次
目次
- 指名されるのは、会社名ではなく人の名前であることが多い
- 検索される言葉の種類
- 個人への依存を、どう扱うか
- 依存が問題になる場面
- 会社名で検索されたときに、何が見られるか
- 紹介の後に起きること
- 会社名の認知を、どう増やすか
- 名前に触れる機会
- 自社名での出稿を、どう判断するか
- 出さない場合の考え方
- 認知と獲得を、同じ枠で扱わない
- 枠を分ける
- 名前を広げる取り組みが空回りする場面
- 来た人が見るもの
- 知られ方の設計を、どこから始めるか
- 会社の紹介のページに書くこと
- よくある質問
- まとめ
コンサルティングでは、誰に頼むかで選ばれます。
個人名で検索される状態は強みですが、その人が抜けると関係も消えます。
指名されるのは、会社名ではなく人の名前であることが多い
コンサルティングでは、誰に頼むかで選ばれます。
個人名で検索される状態は強みですが、その人が抜けると関係も消えます。
指名検索を増やすという課題を、会社名の認知として扱うと実態と合いません。
この事業では、検索される言葉が人の名前であることが多くあります。
検索される言葉の種類
会社名。
創業者や代表の名前。
特定のコンサルタントの名前。
書籍のタイトル。
提唱している方法論の名称。
それぞれの意味が違う
会社名での検索は、組織としての認知です。
個人名での検索は、その人への関心です。
方法論の名称での検索は、考え方への関心です。
指名される対象と、その性質
| 検索される言葉 | 関心の対象 | 会社に残るか | 増やす手段 |
|---|---|---|---|
| 会社名 | 組織 | 残る | 会社としての発信 |
| 代表の個人名 | 人 | 退任で消える | 個人の発信 |
| コンサルタントの個人名 | 人 | 退職で消える | 個人の発信 |
| 書籍のタイトル | 内容 | 残る | 執筆 |
| 方法論の名称 | 考え方 | 残る | 方法論の命名と発信 |
| 過去の支援先との関連 | 実績 | 残る | 公開の許可 |
会社に残る形を作る
個人名での指名が強い状態は、短期には有利です。その人が退職や退任をすると、関係が消えます。会社名と方法論の名称に、関心を移す設計が要ります。
個人への依存を、どう扱うか
依存を減らすことと、個人の発信を止めることは別です。
個人の発信を続けながら、会社と方法論に関心を移す形を作ります。
創業者や特定のコンサルタントに指名が集中している状態は、多くの会社で起きています。
依存が問題になる場面
その人の時間が上限になります。
その人が退任すると、受注の経路が失われます。
他のコンサルタントが担当すると、期待と違うと言われます。
個人への依存を分散させる方法
| 方法 | 効果 | 実行の難しさ |
|---|---|---|
| 方法論に名前を付けて発信する | 考え方に関心が移る | 命名と定着に時間 |
| 複数のコンサルタントが発信する | 関心が分散する | 本人の意欲次第 |
| 会社としての見解を出す | 組織の考えとして伝わる | 取りまとめが要る |
| 共著や複数名での登壇 | 関係が広がる | 機会が必要 |
| 担当の引き継ぎを設計する | 関係が会社に残る | 顧客の理解が要る |
| 経歴と専門を全員分公開する | 選択肢が示される | 更新が必要 |
方法論に名前を付ける
自社の進め方に名称を付けて発信すると、その名称で検索されるようになります。
名称は個人に紐づかないため、会社に残ります。
他のコンサルタントの発信を増やす
代表だけが発信している状態を変えます。
他の人が発信することへの抵抗がある場合、その理由を確認します。
時間がない、書くのが苦手、評価されない。
理由によって、対応が変わります。
依存をゼロにはできない
無形のサービスでは、人への関心が判断の材料になります。個人の発信をやめると、選ばれる材料が減ります。分散させつつ、個人の発信も続けます。
会社名で検索されたときに、何が見られるか
紹介で名前を聞いた人が、会社名を検索して判断します。
そのページの内容が、紹介の成立を左右します。
紹介中心の事業でも、会社名の検索は重要な接点です。
紹介の後に起きること
紹介を受けた経営者は、その会社を検索します。
サイトを見て、依頼するかを判断します。
サイトが古い、情報が少ない、誰がいるか分からない。
この状態だと、紹介の効果が失われます。
会社名での検索で確認されること
| 確認されること | 載っていないとどうなるか |
|---|---|
| 何をする会社か | 判断できない |
| 誰がいるか | 力量が分からない |
| どういう規模の会社を支援するか | 自社が対象か分からない |
| どういう進め方をするか | 想像がつかない |
| 費用の考え方 | 相談しにくい |
| 連絡の方法 | 問い合わせが減る |
誰がいるかを示す
コンサルタントの氏名、経歴、専門の領域。
これらを公開します。
無形のサービスでは、人の情報が最も見られます。
経歴を最新にする
経歴が数年前のままになっていることがあります。
検索した相手は、その情報で判断します。
年に1回は更新します。
紹介した側の立場も考える
紹介した人は、自分が紹介した相手が良い会社であってほしいと考えます。サイトが不十分だと、紹介した側の立場も悪くなります。次の紹介が出にくくなります。
会社名の認知を、どう増やすか
広告で増やすことはできません。
講演、寄稿、書籍、調査の発表といった、名前に触れる機会を増やします。
会社名で検索する人を増やすには、その名前に触れる機会が要ります。
名前に触れる機会
講演やセミナーでの登壇。
専門メディアへの寄稿。
書籍の出版。
調査の発表。
業界団体での活動。
認知を作る手段と、効き方
| 手段 | 反応までの期間 | 持続性 | 必要なもの |
|---|---|---|---|
| 自社セミナーの開催 | 直後から数週間 | 一時的 | 集客の手段 |
| 外部セミナーへの登壇 | 直後から数か月 | 中期 | 依頼が来る関係 |
| 専門メディアへの寄稿 | 1か月から数か月 | 長い | 編集部との関係 |
| 書籍の出版 | 出版後から数年 | 最も長い | 執筆の時間 |
| 調査の発表 | 発表後数か月 | 中期 | 調査の設計と実施 |
| 業界団体での活動 | 1年以上 | 長い | 継続的な関与 |
調査の発表という手段
自社で調査を行い、結果を公表する形があります。
対象と時期と件数を明記すれば、他にない情報になります。
取材や引用の対象になることもあります。
書籍の位置づけ
書籍は、信頼の形成に最も効きます。
一方で、執筆に数百時間かかります。
機会費用を計算したうえで判断します。
受け皿を先に整える
認知を増やす前に、会社名で検索した人が見るページを整えます。順序が逆だと、費用と時間が流れます。
自社名での出稿を、どう判断するか
出さなくても来る人に費用をかけることになります。
ただし、競合が自社名で広告を出している場合は判断が変わります。
自社の会社名や個人名で広告を出すかどうかは、判断が分かれます。
出さない場合の考え方
会社名で検索する人は、既に自社を探しています。
広告がなくても、自社サイトに来ます。
出す場合の考え方
比較のサイトやマッチングの仕組みが、自社名で広告を出していることがあります。
検索結果の上部にそれらが表示されると、比較の場に流れます。
自社名での出稿を判断する条件を、項目ごとに見ていきます。
比較サイトが自社名で広告を出しているについては、出すかどうかは出す、理由は比較の場に流れる。
競合が自社名で広告を出しているについては、出すかどうかは出す、理由は上部を取られる。
会社名が一般的な単語と近いについては、出すかどうかは出す、理由は関係のない結果が混ざる。
代表の個人名で検索されるについては、出すかどうかは検討する、理由は本人の意向による。
上記のいずれもないについては、出すかどうかは出さなくてよい、理由は費用の節約。
書籍のタイトルで検索されるについては、出すかどうかは出す、理由は関連する情報へ誘導。
費用の水準
指名での広告は、1クリックあたりの費用が低くなる傾向があります。
全体の予算に占める比率は小さくなります。
他社名での広告
競合の社名や、特定のコンサルタントの名前で広告を出す判断もあります。商標の扱いや表現の制約に関わるため、実施の前に確認が要ります。掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
認知と獲得を、同じ枠で扱わない
講演や書籍は、成果が出るまでに年単位かかります。
広告と同じ周期で評価すると、必ず途中で止まります。
認知を作る施策と、相談を取る施策は性質が違います。
枠を分ける
予算を、獲得の枠と認知の枠に分けます。
比率は事業の状況で決めますが、認知の枠を明示的に持つことが要点になります。
相談を取る施策と、名前を広げる施策の違いを、項目ごとに見ていきます。
評価の期間については、獲得の施策は1か月から半年、認知の施策は1年から3年。
見る数字については、獲得の施策は相談件数と面談への移行、認知の施策は会社名での検索数。
判断の頻度については、獲得の施策は月次、認知の施策は年次。
やめる判断については、獲得の施策は数字で決められる、認知の施策は判断が難しい。
予算の変動については、獲得の施策は状況に応じて調整、認知の施策は一定額を継続。
コンサルタントの時間については、獲得の施策は少ない、認知の施策は多い。
時間の投入を予算に含める
講演や執筆には、コンサルタントの時間がかかります。
その時間を金額に換算して、認知の枠に含めます。
外部への支払いだけを予算とすると、実態と離れます。
市場の状況を参照する
Comexposium Japanが2025年12月に行った調査では、2026年の予算を増やすと答えた企業が38.5%で前年比6.2ポイント増、横ばいが50.5%でした。
Macbee Planetが2025年12月に行った調査では、BtoBで予算を増やすと答えた企業が52.3%でした。
これらは業種を問わない数字ですが、社内の議論の前提として使えます。
認知の数字を報告に入れる
会社名での検索からの流入を、毎月の報告に1行入れます。入れておかないと、数年後に振り返る材料がありません。
名前を広げる取り組みが空回りする場面
受け皿が整わないまま認知を増やすと、来た人が離れます。
会社名で検索した人が見るページを先に整えます。
認知の施策は、始めてから受け皿の不足に気づくことが多くなります。
来た人が見るもの
会社名で検索した人は、トップページか会社の紹介のページに着きます。
そこに、誰がいるかとどういう会社を支援するかが書かれていない場合があります。
指名を増やす取り組みで起きる空回りを、項目ごとに見ていきます。
認知の施策を先に始めるについては、起きることは来た人が離れる、代わりの進め方は受け皿を先に整える。
会社名の検索数だけを目標にするについては、起きることは数字が増えても相談が来ない、代わりの進め方は流入後の行動も見る。
代表だけが発信するについては、起きることは時間が上限になる、代わりの進め方は他の人にも広げる。
個人名での指名に依存するについては、起きることは退任や退職で消える、代わりの進め方は方法論と会社名に移す。
採用目的の検索を含めるについては、起きることは数字が実態と離れる、代わりの進め方は検索語で分ける。
1年で成果を求めるについては、起きることは途中で止める、代わりの進め方は3年の計画にする。
採用の検索を分ける
会社名と採用という検索語での流入は、事業の指標としては別物です。
採用の活動が活発な時期に数字が増えます。
分けて集計します。
外部に相談するときの確認
認知の施策を外部に依頼する場合、どの数字で評価するかを先に決めます。接触した人数だけを成果とする提案は、事業への効き方が分かりません。
知られ方の設計を、どこから始めるか
会社の紹介のページと、コンサルタントの情報を整えることからです。
検索した人が最初に見る場所を整えないまま認知を増やしても、離れます。
順序を間違えると、費用と時間が流れます。
名前で探されるまでの段取りを、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは会社名での検索からの流入と行動を確認する、関わる人はマーケティング、期間の目安は2週間。
2については、やることは会社の紹介のページを書き直す、関わる人は経営・マーケティング、期間の目安は1か月。
3については、やることはコンサルタント全員の経歴と専門を公開する、関わる人は全員、期間の目安は1か月。
4については、やることは検索語を会社名と個人名と採用に分類する、関わる人はマーケティング、期間の目安は2週間。
5については、やることは方法論に名前を付けて発信を始める、関わる人は経営・コンサルタント、期間の目安は2か月。
6については、やることは年間の登壇と寄稿の計画を作る、関わる人は経営・マーケティング、期間の目安は1か月。
会社の紹介のページに書くこと
何をする会社か。
どういう企業を支援するか。
誰がいるか。
どういう進め方をするか。
この4つを書きます。
見る数字を決める
数字は説明のための仮の値です。
会社名を含む検索からの月間の流入が210、そのうち採用に関するものが80、事業に関するものが130だとします。
130のうち、コンサルタントの紹介ページに進んだのが35、問い合わせが2件です。
会社の紹介と経歴を書き直した3か月後、紹介ページへの進行が35から70になれば、受け皿が機能し始めたことになります。
知られ方の状態を見る数字を、項目ごとに見ていきます。
会社名を含む検索からの流入については、見る頻度は月次、何が分かるかは組織としての認知。
個人名での検索からの流入については、見る頻度は月次、何が分かるかは個人への関心の分布。
方法論の名称での検索については、見る頻度は四半期、何が分かるかは考え方の認知。
会社名からの流入の次の行動については、見る頻度は月次、何が分かるかは受け皿の機能。
登壇と寄稿の実施回数については、見る頻度は四半期、何が分かるかは施策の実行量。
問い合わせ時の認知経路の回答については、見る頻度は四半期、何が分かるかはどの接点が効いたか。
個人名の分布を見る
どのコンサルタントの名前で検索されているかを見ます。
1人に集中しているなら、分散の取り組みが要ります。
3年の計画で描く
認知の施策は、半年では変化が見えません。
3年の計画を立てて、年に1回確認します。
知られ方の作り方で判断に迷う場合は、無料相談で現状の流入と受け皿を見てもらうところから始められます。認知と獲得の配分ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
指名検索を増やすには何から始めますか
会社名で検索した人が最初に見るページを整えることからです。何をする会社か、どういう企業を支援するか、誰がいるか、どう進めるかの4つを書きます。
代表の個人名ばかりで検索されます
短期には強みですが、退任すると関係が消えます。方法論に名前を付けて発信し、他のコンサルタントの経歴と専門も公開して、関心を分散させてください。
会社名の認知はどう増やしますか
広告では増えません。登壇、専門メディアへの寄稿、書籍、自社での調査の発表といった、名前に触れる機会を増やす形になります。受け皿を先に整えてください。
自社名で広告を出すべきですか
比較のサイトや競合が自社名で広告を出している場合や、会社名が一般的な単語と近い場合は出す判断になります。いずれもなければ出さなくても来ます。
認知の施策をどう社内で説明しますか
獲得の枠とは別に認知の枠を持ち、評価の期間を1年から3年と明示してください。コンサルタントが使う時間も金額に換算して、認知の枠に含めます。
まとめ
- コンサルティングでは、誰に頼むかで選ばれます。個人名で検索される状態は強みですが、その人が抜けると関係も消えます
- 依存を減らすことと、個人の発信を止めることは別です。個人の発信を続けながら、会社と方法論に関心を移す形を作ります
- 紹介で名前を聞いた人が、会社名を検索して判断します。そのページの内容が、紹介の成立を左右します
- 広告で増やすことはできません。講演、寄稿、書籍、調査の発表といった、名前に触れる機会を増やします
- 出さなくても来る人に費用をかけることになります。ただし、競合が自社名で広告を出している場合は判断が変わります
- 講演や書籍は、成果が出るまでに年単位かかります。広告と同じ周期で評価すると、必ず途中で止まります
- 受け皿が整わないまま認知を増やすと、来た人が離れます。会社名で検索した人が見るページを先に整えます
- 会社の紹介のページと、コンサルタントの情報を整えることからです。検索した人が最初に見る場所を整えないまま認知を増やしても、離れます