
在庫日数、掲載からの問い合わせ数、来店数、成約数の四つを分けて見ます。
在庫日数が伸びている場合は、集客より仕入れと価格設定の問題です。
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目次
目次
- 中古車が売れないとき、最初に見るべき数字はどれか
- 在庫日数から見る
- 掲載しても問い合わせが来ないのは、何が足りないからか
- 写真の枚数が足りていない
- 相場が見える時代に、価格でどう戦えばいいのか
- 車両価格ではなく総額で比べられている
- 来店するのに決まらないのは、店頭で何が起きているのか
- 他の車を勧めると警戒される
- 在庫のリスクを抑えるには、どう仕入れればいいのか
- 売れた車の条件を記録する
- 商圏の外まで届かせる必要はあるのか
- 範囲を確認する
- 売った後の関係をどう続けるか
- 次の車検の時期を把握しておく
- 限られた予算で、何から手をつければいいのか
- 直す順番
- よくある質問
- まとめ
在庫日数、掲載からの問い合わせ数、来店数、成約数の四つを分けて見ます。
在庫日数が伸びている場合は、集客より仕入れと価格設定の問題です。
中古車が売れないとき、最初に見るべき数字はどれか
在庫日数、掲載からの問い合わせ数、来店数、成約数の四つを分けて見ます。
在庫日数が伸びている場合は、集客より仕入れと価格設定の問題です。
中古車販売で売れないというとき、原因は大きく三つに分かれます。
在庫が悪いのか、見せ方が悪いのか、店頭での接客が悪いのかです。
この三つは対処がまったく違います。
在庫日数から見る
まず在庫一台ごとの日数を出してください。
仕入れてから何日経っているか。
在庫日数で分かること
| 在庫日数 | 考えられる状態 | 打つ手 |
|---|---|---|
| 30日以内 | 正常に動いている | 現状維持 |
| 30日から60日 | 掲載内容か価格に問題 | 写真の追加、価格の見直し |
| 60日から90日 | 相場から外れている可能性 | 相場を確認し、価格を決め直す |
| 90日超 | 資金を拘束している | 損切りを含めて処分を検討 |
在庫は資金を拘束します。
売れない一台が置いてある間、その資金で別の車を仕入れることができません。
問い合わせ数と来店数を分ける
掲載サイトからの問い合わせが来ているか。
問い合わせから来店につながっているか。
問い合わせすら来ない車は、掲載の問題か価格の問題です。
問い合わせは来るが来店しない車は、電話やメールでのやりとりに問題があります。
来店するが決まらない車は、実車の状態か、接客に問題があります。
一台ごとに見ることが必要
中古車は一台ごとに商品が違います。
だから今月の成約率のような全体の数字だけを見ても、何を直せばいいか分かりません。
売れた車と売れ残っている車で、何が違うのか。
年式か、走行距離か、車種か、価格か、掲載の写真か。
一台ごとに並べて比べてください。
数字は説明のための仮の値です。自社の在庫に置き換えて確認してください。
掲載しても問い合わせが来ないのは、何が足りないからか
写真の枚数と、状態の説明が足りていません。
実車を見に行くかどうかは、掲載情報だけで判断されています。
中古車の情報はネットで比較されます。
同じ車種、同じ年式、近い走行距離の車が何十台も並ぶ中で、自社の一台が選ばれるかどうかです。
写真の枚数が足りていない
外装を四方向から撮って終わり、という掲載が多くあります。
しかし買う側が知りたいのは、傷や汚れがどこにあるかです。
掲載写真で撮っておきたいところ
| 撮る場所 | 見る人が知りたいこと |
|---|---|
| 外装の全方向 | 全体の印象、目立つ傷の有無 |
| 傷やへこみの箇所 | どの程度か。隠していないか |
| 運転席まわり | 使用感、ハンドルやシフトの摩耗 |
| シート全体 | 汚れ、破れ、におい以外の状態 |
| エンジンルーム | 整備状態 |
| タイヤの溝 | 交換が必要か |
| メーター | 走行距離と警告灯 |
傷を撮って載せると売れないのではないか、と思うかもしれません。
実際は逆です。
傷を載せていない車は行ってみたら傷だらけだったという経験を警戒されます。
先に見せている車のほうが、来店につながります。
状態の説明を文章で書く
写真だけでは伝わらないことがあります。
前オーナーの使い方、整備の履歴、交換した部品、これから交換が必要になりそうな箇所。
こうした情報を書いている掲載は多くありません。
書いてあると、その店が車を理解していることが伝わります。
これが問い合わせにつながります。
開示が必要な項目を確実に書く
修復歴の有無、走行距離、これらの表示については決まりがあります。
実際と異なる表示や、誤解を招く表示は問題になります。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。正しく開示したうえで、その状態でこの価格である理由を説明するほうが、結果的に信用されます。
相場が見える時代に、価格でどう戦えばいいのか
同条件の車より安くする戦い方は続きません。
総額表示と、その価格に何が含まれるかで差をつけてください。
中古車の相場は、買う側にも見えるようになりました。
同じ条件の車がいくらで出ているか、スマートフォンですぐ調べられます。
この状況で価格だけを下げると、利幅がなくなります。
車両価格ではなく総額で比べられている
車両本体価格を安く出して、諸費用で回収する。
この方法は、買う側に見抜かれています。
そして見抜かれた時点で、その店は信用されません。
価格の見せ方と受け取られ方
| 見せ方 | 買う側の反応 |
|---|---|
| 車両価格のみ表示 | 総額が分からず問い合わせが必要。面倒がられる |
| 総額表示 | そのまま比較できる。安心して問い合わせられる |
| 車両価格が安く、諸費用が高い | 後から高くなったと感じ、不信になる |
| 総額に何が含まれるか明記 | 他店と比べる基準を持って帰る |
総額でいくらか、その中に登録費用、整備費用、保証が含まれるか。
これを明記してください。
含めるものを増やして差をつける
同じ総額でも、含まれているものが違えば価値が違います。
納車前の整備内容、保証の期間と範囲、初回の車検までの点検。
これらを含めた形で提示すれば、車両価格だけの比較から抜けられます。
車検と保証で収益を作る
車両の販売だけでは利幅が薄い以上、その後の車検と整備が収益の柱になります。
販売時に、次の車検がいつで、そのときいくらかかるかを伝えておく。
保証の内容を説明し、加入の判断材料を渡す。
この二つを販売時に済ませておくと、その後の来店につながります。売って終わりにしている店は、一台あたりの利益が薄いまま回り続けます。
来店するのに決まらないのは、店頭で何が起きているのか
目当ての一台を見に来た人に、他の車を勧めていることが多くあります。
まずその一台について、掲載になかった情報を渡してください。
掲載を見て来店する人は、すでにその一台に絞り込んでいます。
何十台も比べたうえで、実車を確認しに来ています。
他の車を勧めると警戒される
来店した人に、より高い車や在庫の長い車を勧める。
これをすると、その人は売りたい車を押し付けられたと感じます。
そして、目当ての車に対する信頼も失われます。
勧めるということは、この車に何か問題があるのかと考えるからです。
まずその一台について、聞かれたことに答えてください。
掲載になかった情報を渡す
来店した人は、掲載で分からなかったことを確認しに来ています。
来店時に確認したいことと、用意しておくもの
| 確認したいこと | 用意しておくもの |
|---|---|
| 実際の傷の程度 | 明るい場所で一緒に確認できる状態 |
| エンジンの音 | 始動して聞かせられる準備 |
| 乗り心地 | 試乗の準備 |
| 整備の履歴 | 記録簿を出せる状態 |
| この先かかる費用 | タイヤ、バッテリーなどの交換時期の見立て |
これらを聞かれる前に出せるかどうかで、印象が変わります。
見立てを正直に言う
この車はあと何年乗れるか。
どこにいくらかかりそうか。
これを正直に言う店は多くありません。
しかし、言われた側はその店を信用します。
売った後にトラブルが出れば、どのみち評判になります。
先に言っておくほうが、結果として得になります。
その場で決めさせようとしない
今日決めてくれればという進め方は、慎重な人ほど引かせます。
車は高額な買い物であり、家族と相談する人も多くいます。
持ち帰る材料を渡してください。車両の詳細、総額の内訳、保証の内容を紙で渡す。これがあれば、家で話して戻ってきます。
在庫のリスクを抑えるには、どう仕入れればいいのか
売れた車の条件を記録し、回転の速い範囲に絞ることです。
幅広く揃えるより、得意な範囲を厚くするほうが在庫は回ります。
中古車販売の最大のリスクは在庫です。
仕入れた瞬間に資金が拘束され、売れるまで戻りません。
売れた車の条件を記録する
過去一年で売れた車を並べて、共通点を探してください。
記録しておきたい項目を、項目ごとに見ていきます。
車種と年式については、見えてくることはどの層が来ているか。
価格帯については、見えてくることは自店に来る客層の予算。
走行距離については、見えてくることは許容されている範囲。
在庫日数については、見えてくることはどの条件なら早く回るか。
成約した客の居住地については、見えてくることは実際の商圏の範囲。
この記録があると、次に何を仕入れるべきかが決まります。
記録がないと、市場で安く出ていたものを買うことになり、在庫が偏ります。
得意な範囲を決める
すべての車種を揃えようとすると、在庫が増えて資金が回らなくなります。
特定の車種、特定の価格帯、特定の年式に絞ると、在庫は減り、回転は速くなります。
そしてこの店はこの車種に強いという認識が生まれます。
車種名で検索する人は多くいます。
その車種で厚みのある店は、検索で見つかりやすくなります。
在庫日数の上限を決めておく
何日で処分するかを、仕入れ前に決めてください。
決めていないと、売れない車をいつまでも抱えます。
値下げのタイミングも遅れます。
60日で値下げ、90日で処分といった基準を先に決めておけば、判断に迷いません。損切りは早いほど傷が浅くなります。
商圏の外まで届かせる必要はあるのか
車で1時間程度が現実的な範囲です。
その範囲で見つかる状態を作ることが先で、遠方への発信は後回しで構いません。
中古車を買いに来る人は、車で移動できる範囲から来ます。
現物を見に来る必要があるからです。
範囲を確認する
過去の成約客がどこから来ているか。
これを地図に落としてみてください。
多くの場合、車で1時間程度の範囲に集中しています。
その外から来る人は、特定の車種を探していた人です。
検索のされ方と、それぞれへの備えを、項目ごとに見ていきます。
地域名 中古車については、探している人は近隣で探している、備えるべきことは地図情報、店舗の写真、在庫の一覧。
車種名 中古については、探している人はその車種を探している、備えるべきことはその車種の在庫を厚くし、詳しく掲載。
車種名 地域名については、探している人は近隣でその車種を探している、備えるべきことは両方の条件で見つかる掲載。
地図の情報を埋める
地域名 中古車で検索したときに、地図に出てくるか。
営業時間、定休日、店舗と在庫の写真、対応できる整備の内容。
これらが埋まっているかどうかで、来店数が変わります。
費用はかかりません。
やっていない店が多いので、やるだけで差になります。
遠方からの問い合わせにどう答えるか
特定の車種を探している人は、遠方からでも問い合わせてきます。
このとき、見に来られない相手にどう情報を渡すか。
追加の写真を送る、動画を撮る、電話で状態を説明する。
対応できる形を用意しておけば、遠方の成約も可能です。ただし、これは商圏内の対応を整えた後の話です。
売った後の関係をどう続けるか
車検と点検の案内を続けることです。
次の買い替えまで接点が切れなければ、広告費をかけずに次が決まります。
中古車販売は、売って終わりにすると一台ごとの利益が薄いままです。
その後の整備と、次の買い替えまで含めて考える必要があります。
次の車検の時期を把握しておく
販売した車の車検時期は分かっています。
その時期に案内を送っていますか。
販売後に接点を持つタイミングを、項目ごとに見ていきます。
納車1か月後については、案内できることは調子の確認、初期不良の有無。
半年後については、案内できることはオイル交換など消耗品の点検。
車検の3か月前については、案内できることは車検の見積もりと予約。
車検の1か月前については、案内できることは再度の案内。
3年から5年後については、案内できることは買い替えの検討時期。
この案内を出しているかどうかで、車検の入庫率が変わります。
買い替えの時期を読む
同じ人が同じ車に乗り続ける期間には、ある程度の傾向があります。
販売時の年式と、その人の乗り方から、次の買い替え時期は予想できます。
その時期に、乗っている車の下取り価格の目安を伝える。
これが次の販売につながります。
紹介が起きる条件
車の買い替えは、周囲に相談される話題です。
満足している人は、聞かれれば店の名前を出します。
そのためには、売った後にも対応してもらえたという経験が必要です。売るときだけ親切で、後は連絡が取れない店は、紹介されません。
限られた予算で、何から手をつければいいのか
掲載写真と総額表示を整えることが最優先です。
費用がかからず、問い合わせ数に直接効きます。
中古車販売の改善は、在庫と掲載の二つに集中しています。
広告を増やすのは、この二つを整えてからです。
直す順番
状態別に見た、着手の順番を、項目ごとに見ていきます。
問い合わせが来ないについては、最初にやることは写真の枚数を増やし、傷も撮る、次にやることは総額表示にし、含まれるものを明記、広告を考えるのはは上二つを終えてから。
来店するが決まらないについては、最初にやることは実車確認の準備と記録簿の用意、次にやることは持ち帰る資料を作る、広告を考えるのはは当面は不要。
在庫が回らないについては、最初にやることは売れた車の条件を記録する、次にやることは仕入れの範囲を絞る、広告を考えるのはは在庫が回り始めてから。
車検の入庫が少ないについては、最初にやることは販売済み車の車検時期を一覧にする、次にやることは案内の送付を始める、広告を考えるのはは当面は不要。
費用がかからないことから
写真を増やすこと、総額を表示すること、地図情報を埋めること、車検の案内を送ること。
これらに費用はかかりません。
掲載サイトの上位表示オプションや広告出稿は費用がかかります。
かからないものを先に済ませてください。
同じ掲載枠でも、写真と説明が充実していれば問い合わせは増えます。
在庫の記録を一年続ける
仕入れた日、価格、売れた日、売値。
この四つを一年分記録してください。
一年分たまると、どの条件の車が自店で回るかが見えます。
これが仕入れの精度を上げ、在庫リスクを減らします。
自店の在庫と成約の状況をどう読むかで迷う場合は、まず一年分を並べるところから始めてください。<a href="https://time-value.jp/contact/">無料診断で現状を整理する</a>ことも、<a href="https://time-value.jp/services/kaizen/">改善の進め方を見る</a>ことも、判断の材料になります。
よくある質問
傷の写真を載せると売れなくなりませんか
逆に来店率は上がります。載せていない車は現車確認で落胆されることが多く、載せてある車は納得したうえで来てもらえます。
総額表示にすると高く見えて敬遠されませんか
買う側は総額で比較しています。車両価格だけ安く見せても、問い合わせの段階で総額を聞かれ、そこで不信につながります。
在庫は何日で処分すべきですか
一律の日数はありませんが、上限を先に決めておくことが重要です。決めていないと判断が遅れ、値下げのタイミングを逃します。
修復歴はどこまで書く必要がありますか
表示には決まりがあり、実際と異なる表示は問題になります。掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認したうえで、正確に開示してください。
車検の案内はどのタイミングで送るべきですか
3か月前と1か月前の二回が現実的です。他社からの案内も来るため、早い段階で接点を持っておくほうが入庫につながります。
まとめ
- 在庫日数、掲載からの問い合わせ数、来店数、成約数の四つを分けて見ます。在庫日数が伸びている場合は、集客より仕入れと価格設定の問題です
- 写真の枚数と、状態の説明が足りていません。実車を見に行くかどうかは、掲載情報だけで判断されています
- 同条件の車より安くする戦い方は続きません。総額表示と、その価格に何が含まれるかで差をつけてください
- 目当ての一台を見に来た人に、他の車を勧めていることが多くあります。まずその一台について、掲載になかった情報を渡してください
- 売れた車の条件を記録し、回転の速い範囲に絞ることです。幅広く揃えるより、得意な範囲を厚くするほうが在庫は回ります
- 車で1時間程度が現実的な範囲です。その範囲で見つかる状態を作ることが先で、遠方への発信は後回しで構いません
- 車検と点検の案内を続けることです。次の買い替えまで接点が切れなければ、広告費をかけずに次が決まります
- 掲載写真と総額表示を整えることが最優先です。費用がかからず、問い合わせ数に直接効きます