注文住宅のマーケティング組織の作り方

評価の対象が来場の件数だけになっているからです。
どの層を集めるか、いくらまで使うかの判断が部門に渡っていません。
なお、TimeValue株式会社では、広告運用・クリエイティブ制作・LP改善・データ分析・AI導入までを一括で引き受けるWebマーケティング支援「KAIZEN」を提供しています。
現在、オンラインの無料マーケティング診断を毎月10社限定で実施中です。いまの数字を見ながら、どこから直すのが早いかを一緒に整理します。
今月の無料診断は残り4社です
広告からLPまで、まとめて見ます。オンラインで30分から対応しています。
目次
目次
- 注文住宅のマーケティング部門が、展示場の集客係になってしまう理由
- 件数の依頼だけが降りてくる
- 注文住宅の集客に、どの役割が要るのか
- 設計の役割を最初に置く
- 撮影と制作の体制を、どう持つか
- 撮影の機会は限られている
- 拠点が複数あるときの、本部と拠点の分担
- 配信は本部で一元化する
- 価格や性能の表示の確認を、誰が持つか
- 制度の説明は自治体によって運用が違う
- 採用の順番を、どう決めるのか
- 最初の1人に求めるもの
- 外部に任せる範囲を、どこで切るのか
- 内に持つべきもの
- 注文住宅のマーケティング組織を立ち上げる手順
- 最初にやるのは採用ではない
- よくある質問
- まとめ
評価の対象が来場の件数だけになっているからです。
どの層を集めるか、いくらまで使うかの判断が部門に渡っていません。
注文住宅のマーケティング部門が、展示場の集客係になってしまう理由
評価の対象が来場の件数だけになっているからです。
どの層を集めるか、いくらまで使うかの判断が部門に渡っていません。
注文住宅の会社では、集客の部門が展示場やイベントの動員を担う形から始まることが多くあります。
そこから先に役割が広がらないまま固定されます。
件数の依頼だけが降りてくる
今週末の見学会に何組呼べるか、という問いだけが来ます。
どういう家族に向けた会にするか、年間でどの層を厚くするかの議論には入れません。
結果として、呼びやすい層を呼ぶ動きになります。
契約の情報が戻らないので学習しない
来場のあと何が起きたか、なぜ途切れたかが営業の手元で止まります。
集客の側は、どの訴求が契約につながったかを知らないまま配信を続けます。
施工の枠と切り離されている
年間に受けられる棟数を知らないまま集客の目標が置かれます。
枠を超えても足りなくても、部門の側では判断できません。
注文住宅でマーケティング部門が集客係になる兆候
| 状態 | 表れ方 | 起きていること |
|---|---|---|
| 件数だけを求められる | 今週末に何組という問いしか来ない | 層の設計が議論されない |
| 契約の結果が返らない | 途切れた理由が集計できない | 訴求の改善が止まる |
| 施工の枠を知らない | 集めすぎと足りないが交互に起きる | 現場との整合が取れない |
| 予算が前年比で決まる | 上限の根拠がない | 判断の材料がない |
| 表示の確認の担当がいない | 公開のたびに止まる | 制作の速度が落ちる |
注文住宅の集客に、どの役割が要るのか
設計、獲得、撮影と制作、来場の受け付け、表示の確認の5つです。
人数が少ない段階では兼任になりますが、役割としては分けて認識します。
人を採る前に、必要な役割を整理します。
役割を分けずに採ると、来た人の得意分野に組織が引きずられます。
設計の役割を最初に置く
どの層に、どの拠点で、いつ接点を作るか。
施工の枠と季節の偏りを踏まえて年間の計画を作る役割です。
ここが空席だと、媒体ごとの担当が個別に動きます。
撮影と制作を独立した役割にする
注文住宅の集客では、完成した建物の写真と動画が中心の素材になります。
撮影の機会は引き渡しの前後に限られ、後から撮り直せません。
この段取りを誰かの役割にしないと、素材が足りなくなります。
来場の受け付けを役割として認識する
問い合わせに最初に連絡し、日程を調整する作業は、広告でも接客でもない独立した役割です。
決めていない会社が多く、結果として夜間と休日の問い合わせが翌営業日まで止まります。
注文住宅のマーケティング組織に置く役割
| 役割 | 主な仕事 | 置かないと起きること |
|---|---|---|
| 設計 | 層、拠点、時期の配分と年間の計画 | 部分最適が進む |
| 獲得 | 広告の運用と媒体の配分 | 外部任せで中身が分からなくなる |
| 撮影と制作 | 完成した建物の記録と素材の管理 | 素材が足りなくなる |
| 来場の受け付け | 最初の連絡と日程の調整 | 夜間と休日の取りこぼし |
| 表示の確認 | 価格と性能の表示の点検と記録 | 公開のたびに止まる |
撮影と制作の体制を、どう持つか
撮影の機会は引き渡しの前後しかありません。
段取りを外部任せにすると、必要な素材が必要な時期にそろいません。
注文住宅の広告は、実際に建てた家の記録に依存します。
この素材の質と量が、集客の成果を左右します。
撮影の機会は限られている
引き渡しの前後の短い期間しか撮影できません。
施主の同意も必要です。
機会を逃すと、その物件の素材は永久に手に入りません。
依頼の段取りを社内で持つ
撮影そのものは外部に依頼できます。
いつ、どの物件を、どういう条件で撮るかの段取りは社内で持ちます。
現場の進捗を把握している人でないと、日程が組めません。
素材の管理を決める
撮影した素材が担当者の手元にあると、他の用途に使えません。
保管の場所と、使える範囲を決めます。
施主の同意の範囲も一緒に記録します。
撮影と制作の体制の持ち方
| やること | 社内で持つか | 理由 |
|---|---|---|
| 撮影する物件の選定 | 社内 | 層と訴求の設計と結びつく |
| 施主への同意の取得 | 社内 | 引き渡しの担当との連携が要る |
| 撮影の日程の調整 | 社内 | 現場の進捗の把握が必要 |
| 撮影の実務 | 外部に出せる | 専門性が高く量が変動する |
| 素材の保管と使用範囲の管理 | 社内 | 同意の範囲の管理が必要 |
拠点が複数あるときの、本部と拠点の分担
配信と制作は本部、来場の受け付けと接客は拠点という分け方が扱いやすくなります。
拠点ごとの施工の余力を、本部の配分に反映させる経路が要ります。
展示場や営業所が複数あると、商圏も施工の体制も拠点ごとに分かれます。
全社で一本の計画を置くと、実態と合いません。
配信は本部で一元化する
媒体の管理を拠点ごとに分けると、同じ層に重複して配信する状態が起きます。
配信は本部で持ち、拠点ごとに配分を変えます。
来場の受け付けは拠点に近い場所で持つ
日程の調整には、拠点の予定の把握が必要です。
本部で受け付ける場合でも、拠点の枠が見える仕組みが要ります。
拠点ごとの余力を配分に反映する
施工の余力は拠点ごとに違います。
余力のない拠点に集客を寄せても、契約にはなりません。
月ごとに余力を集めて、配分を調整します。
本部と拠点の分担の決め方
| 業務 | 持つ場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 媒体の配信と予算の配分 | 本部 | 重複を避け全体で最適化する |
| 撮影と素材の管理 | 本部 | 拠点をまたいで使える |
| 来場の受け付けと日程の調整 | 拠点または枠の共有された本部 | 拠点の予定の把握が必要 |
| 接客と打合せ | 拠点 | 対面の対応が中心 |
| 施工の余力の報告 | 拠点から本部へ | 配分の調整に使う |
価格や性能の表示の確認を、誰が持つか
制作の担当とは別の人が持ちます。
作った本人が確認する形にすると、確認そのものが形式的になります。
注文住宅の広告では、価格の表示、性能に関する数値、補助や支援の制度の説明に注意が要ります。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
制度の説明は自治体によって運用が違う
支援の制度は、地域によって内容も期間も異なります。
広告で説明する場合は、自治体の窓口で確認してくださいと添えます。
確認の作業を工程に組み込む
公開の直前に確認を回すと、確認するか公開を遅らせるかの二択になります。
制作の工程表に、確認の日数をあらかじめ入れます。
判断の記録を残す
同じ表現について前回どう判断したかが残っていないと、毎回ゼロから議論します。
判断した内容と理由を記録し、次回以降の基準にします。
注文住宅で表示の確認を担う体制を、項目ごとに見ていきます。制作の担当が自分で確認については、速度は速い、判断の一貫性は低い、向く規模は立ち上げ期のみ。マーケ内に専任を置くについては、速度は中くらい、判断の一貫性は高い、向く規模は公開の量が多い場合。設計や工務が内容を確認については、速度は遅い、判断の一貫性は高い、向く規模は性能の表示が多い場合。外部の専門家に定期で確認については、速度は遅い、判断の一貫性は高い、向く規模は方針を作る段階。記録を基準にして振り分けについては、速度は速い、判断の一貫性は中くらい、向く規模は運用が安定してから。
採用の順番を、どう決めるのか
設計ができる人を先に採ります。
撮影や運用の手を先に増やすと、方向を決める人がいないまま作業量だけが増えます。
採用の順番が、その後数年の組織の形を決めます。
最初の1人に求めるもの
媒体の運用の経験より、施工の枠と季節の偏りを踏まえて年間の計画を作れることを優先します。
現場と経理から数字を取りに行ける人です。
2人目以降の考え方
来場の受け付けの体制が弱いなら、そこを先に厚くします。
撮影と素材の管理が回っていないなら、その役割を置きます。
広告の運用担当を増やすのは、たいてい後になります。
育成には建築の理解が要る
仕様、構造、性能に関する言葉を理解していないと、訴求の良し悪しを判断できません。
現場と設計の会話に入れるようになるまでに時間がかかります。
注文住宅のマーケティング人材を採る順番を、項目ごとに見ていきます。1については、採る役割は設計ができる責任者、優先する理由は施工の枠と季節を踏まえた計画は外に出せない。2については、採る役割は来場の受け付けの担当、優先する理由は連絡の速度が予約に直結する。3については、採る役割は撮影と素材の管理の担当、優先する理由は機会を逃すと素材が手に入らない。4については、採る役割は表示の確認の担当、優先する理由は公開の量が増えると確認が詰まる。5については、採る役割は媒体の運用担当、優先する理由は外部に出しても回る領域。
外部に任せる範囲を、どこで切るのか
設計と判断は内に持ち、撮影と運用の実務は外に出せます。
逆の分け方にすると、外部が変わるたびに方針ごと入れ替わります。
すべてを内製する必要はありません。
どこを内に持つかだけを決めます。
内に持つべきもの
年間の棟数から逆算した集客の計画。
施工できる範囲の定義。
進行の見込みがある組の定義。
これらは現場と営業との合意が前提なので、外に出すと判断ができません。
外に出しやすいもの
撮影の実務、動画の編集、媒体の運用、計測の設定。
仕様を渡せば成立します。
注文住宅で外部に出す領域と内に持つ領域を、項目ごとに見ていきます。
年間の集客の計画については、内外の別は内、理由は施工の枠との整合が必要。
施工できる範囲の定義については、内外の別は内、理由は現場との合意が前提。
進行の見込みの定義については、内外の別は内、理由は営業との合意が必要。
撮影と動画の編集については、内外の別は外に出せる、理由は量の変動に対応しやすい。
媒体の運用の実務については、内外の別は外に出せる、理由は仕様を渡せば成立する。
計測と基盤の構築については、内外の別は外に出せる、理由は専門性が高く一時的。
外部に渡す情報を決める
来場の結果や途切れた理由が外部に渡っていないと、運用は件数の最適化に留まります。守秘の扱いを決めたうえで、質の情報を渡します。
注文住宅のマーケティング組織を立ち上げる手順
役割の整理と、現状の欠落の確認から始めます。
採用や外部の選定は、そのあとです。
組織の設計は、人を採る前の作業が大半を占めます。
注文住宅のマーケティング組織を立ち上げる順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは5つの役割のうち空席になっている場所を特定する、期間の目安は2週間。
2については、やることは年間の棟数と建築の粗利を現場と経理から取りに行く、期間の目安は3週間。
3については、やることは進行の見込みがある組の定義を営業と合意する、期間の目安は3週間。
4については、やることは来場の受け付けの体制をどこに置くか決める、期間の目安は2週間。
5については、やることは撮影の段取りと素材の管理の手順を決める、期間の目安は3週間。
6については、やることは表示の確認の担当と記録の様式を決める、期間の目安は2週間。
最初にやるのは採用ではない
空席の特定と、判断の材料の確保が先です。
材料がないまま人を採ると、採った人も同じ状態に置かれます。
組織の状態を数字で見る
数字は説明のための仮の値です。
月に200件の問い合わせに対して受け付けの担当が1名なら、日中の対応だけで手一杯になります。
夜間と休日に入る分を含めると、体制か仕組みのどちらかを足す判断になります。
注文住宅のマーケティング組織の状態を測る数字を、項目ごとに見ていきます。
受け付けの担当一人あたりの件数については、頻度は毎週、判断の目安は処理できる上限を超えていないか。
来場の記録が戻っている比率については、頻度は毎月、判断の目安は情報が組織に蓄積しているか。
撮影できた物件の比率については、頻度は四半期、判断の目安は素材が確保できているか。
表示の確認にかかった日数については、頻度は毎月、判断の目安は公開の遅れの原因になっていないか。
空席の役割の数については、頻度は四半期、判断の目安はどこが構造的な弱点か。
人が変わっても残る形にする
定義や基準を個人の頭の中に置くと、退職と同時に失われます。
文書として残し、更新の担当を決めます。
マーケティング組織の形が定まらない場合は、無料相談で現状の体制を一緒に確認するところから始められます。役割の分担ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
注文住宅のマーケティング組織に最初に必要な人材は誰ですか
施工の枠と季節の偏りを踏まえて年間の計画を作れる責任者です。現場から棟数と余力を、経理から粗利を取りに行ける人が要ります。媒体の運用の実務は外部に出せます。
撮影は外部に任せてよいですか
撮影の実務は外部に出せますが、どの物件をいつ撮るかの段取りは社内で持ちます。引き渡しの前後の短い期間しか撮影できず、機会を逃すとその物件の素材は手に入りません。
拠点が複数ある場合、集客はどこで持つべきですか
配信と撮影は本部で一元化し、来場の受け付けと接客は拠点に近い場所で持ちます。拠点ごとの施工の余力を毎月集めて、本部の配分に反映する経路を作ってください。
価格や性能の表示は誰が確認しますか
制作した本人とは別の担当が持ちます。判断した内容と理由を記録して次回の基準にしてください。支援の制度は自治体によって運用が異なるため、自治体の窓口で確認してくださいと添えます。掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
どこまで内製すべきですか
年間の集客の計画、施工できる範囲の定義、進行の見込みの定義は内に持ちます。撮影の実務、動画の編集、媒体の運用、計測の設定は外に出せます。判断を外に出すと方針ごと入れ替わります。
まとめ
- 評価の対象が来場の件数だけになっているからです。どの層を集めるか、いくらまで使うかの判断が部門に渡っていません
- 設計、獲得、撮影と制作、来場の受け付け、表示の確認の5つです。人数が少ない段階では兼任になりますが、役割としては分けて認識します
- 撮影の機会は引き渡しの前後しかありません。段取りを外部任せにすると、必要な素材が必要な時期にそろいません
- 配信と制作は本部、来場の受け付けと接客は拠点という分け方が扱いやすくなります。拠点ごとの施工の余力を、本部の配分に反映させる経路が要ります
- 制作の担当とは別の人が持ちます。作った本人が確認する形にすると、確認そのものが形式的になります
- 設計ができる人を先に採ります。撮影や運用の手を先に増やすと、方向を決める人がいないまま作業量だけが増えます
- 設計と判断は内に持ち、撮影と運用の実務は外に出せます。逆の分け方にすると、外部が変わるたびに方針ごと入れ替わります
- 役割の整理と、現状の欠落の確認から始めます。採用や外部の選定は、そのあとです