注文住宅の商談化率を上げる|引き渡しの設計を変える

最も大きく抜けるのは、来場の予約が入らない段階と、予約が入っても当日に来ない段階です。
どちらも広告の中身ではなく、予約までの手順で決まります。
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目次
目次
- 注文住宅で、問い合わせから打合せまでのどこが抜けるのか
- 区間を分けないと打ち手が決まらない
- 最初の連絡までの時間が、予約の決まりやすさを左右する
- 週末の枠を先に押さえた会社が有利になる
- 予約から当日までの間に、何を渡すのか
- 所要時間を先に伝える
- 完成見学会を、どう設計するか
- 一組あたりの接客の時間を確保する
- 初回の接客で、次回の予定を決めるための組み立て
- 最初に当日の到達点を示す
- 土地を探している家族の引き渡しを、どう設計するか
- 土地の情報を提供できるかで立場が変わる
- 途切れた家族を、いつどう戻すのか
- 途切れた理由を選択式で残す
- 注文住宅の打合せへの引き渡しを作り直す手順
- 最初に手をつけるのは連絡の速度
- よくある質問
- まとめ
最も大きく抜けるのは、来場の予約が入らない段階と、予約が入っても当日に来ない段階です。
どちらも広告の中身ではなく、予約までの手順で決まります。
注文住宅で、問い合わせから打合せまでのどこが抜けるのか
最も大きく抜けるのは、来場の予約が入らない段階と、予約が入っても当日に来ない段階です。
どちらも広告の中身ではなく、予約までの手順で決まります。
商談化率という言葉は、測る区間が人によって違います。
注文住宅では、問い合わせから次回の打合せの予定が入るまでの区間を指すのが実態に合います。
区間を分けないと打ち手が決まらない
問い合わせから予約、予約から来場、来場から次回の打合せ。
この3つは、それぞれ別の理由で落ちます。
一本の率で見ていると、どこを直せばよいかが分かりません。
当日の欠席が記録に残らない
予約が入ったあと、当日に来ないことがあります。
連絡がないまま流れると、記録に残りません。
予約の件数ではなく来場の件数で管理しないと、実態が見えなくなります。
家族の予定を合わせる必要がある
来場には、夫婦と子どもの予定を合わせる必要があります。
資金の援助を受ける場合、親の同席が必要になることもあります。
日程の候補が少ないと、それだけで予約が入りません。
注文住宅で問い合わせから打合せまでに抜ける場所
| 区間 | 抜ける主な理由 | 直す対象 |
|---|---|---|
| 問い合わせから連絡 | 返信までの時間が長い | 連絡の体制 |
| 連絡から予約 | 日程の候補が少ない | 枠の出し方 |
| 予約から来場 | 前日の確認がない | 連絡の設計 |
| 来場から接客の完了 | 滞在の時間が読めない | 当日の案内 |
| 来場から次回の打合せ | 次に何をするかが示されない | 接客の組み立て |
最初の連絡までの時間が、予約の決まりやすさを左右する
問い合わせた人は、同じ週に複数社へ連絡しています。
先に日程が決まった会社から順に、週末の予定が埋まります。
注文住宅の検討は、週末にまとまって進みます。
平日の夜や週末に問い合わせが集中し、対応は平日の日中に行われがちです。
週末の枠を先に押さえた会社が有利になる
来場できる日は週末に偏ります。
先に連絡した会社が、その週末の枠を取ります。
連絡が翌週になると、次の週末まで待つことになり、その間に他社で決まります。
夜間と休日の受け皿を作る
問い合わせが入る時間帯と、対応できる時間帯がずれています。
自動の一次連絡で日程の候補を先に提示する形にすると、この差が埋まります。
電話だけに頼らない
日中に電話をかけても、共働きの家族には出られないことがあります。
最初の接触をメッセージで行い、都合のよい時間を聞く形に変えます。
最初の連絡までの時間と来場の予約の決まりやすさ
| 連絡までの時間 | 予約の入りやすさ | 起きること | 運用上の扱い |
|---|---|---|---|
| 数分から1時間 | 最も高い | 直近の週末の枠が取れる | 自動の一次連絡で担保する |
| 当日中 | 高い | 他社と並行検討になる | 営業時間内は必ず当日に収める |
| 翌営業日 | 下がる | 週末の予定が埋まり始める | 夜間と休日の受け皿を作る |
| 2日から3日 | 大きく下がる | 次の週末まで待つことになる | 手段を変えて再試行する |
| 1週間以上 | ほとんど決まらない | 他社で来場が済んでいる | 情報提供の経路に回す |
予約から当日までの間に、何を渡すのか
当日の流れと所要時間、持ち物、駐車の場所を先に伝えます。
分からないことが多いほど、当日の欠席が増えます。
予約から当日までの間に、家族の予定は変わります。
その間の連絡がないと、優先順位が下がります。
所要時間を先に伝える
何時間かかるかが分からないと、予定が組めません。
子どもを連れて行ってよいか、預かる場所があるかも伝えます。
当日に何が起きるかを示す
見るもの、聞かれること、決めること。
これを先に伝えると、身構えずに来られます。
資金の話をするなら、それも事前に伝えます。
前日の確認の連絡を入れる
前日に一度連絡するだけで、当日の欠席は減ります。
連絡の際に、変更したい場合の選択肢も示します。
来場の予約から当日までに渡すもの
| 渡す内容 | 渡す時期 | 狙い |
|---|---|---|
| 当日の流れと所要時間 | 予約が決まった直後 | 予定を組みやすくする |
| 子どもの同伴と預かりの可否 | 予約が決まった直後 | 家族の不安を減らす |
| 駐車の場所と行き方 | 予約が決まった直後 | 当日の迷いをなくす |
| 当日に聞く内容 | 前日まで | 会話を進めやすくする |
| 前日の確認の連絡 | 前日 | 欠席を減らす |
完成見学会を、どう設計するか
集客の手段としてではなく、検討を一段進める場として設計します。
人数を集めることを目的にすると、接客の質が落ちて次回につながりません。
完成見学会は、実際に建てた家を見てもらう場です。
展示場とは来る人の検討の段階が違います。
一組あたりの接客の時間を確保する
同じ時間帯に多くの組を入れると、一組あたりの時間が短くなります。
予約の枠を時間帯で区切り、組数の上限を決めます。
見せる家の選び方
規模も仕様もさまざまな家があります。
どの層に向けた見学会かを決めてから、案内する相手を選びます。
対象を決めずに広く案内すると、来場者の期待と中身がずれます。
施主の協力を得る手順を決める
引き渡しの前後に見学会を行う場合、施主の同意と協力が必要です。
依頼の時期と、条件の伝え方を決めておきます。
当日に次回を決める
見学会の終了後に日を置くと、関心が下がります。
その場で次回の打合せの枠を提示します。
完成見学会の設計で決めること
| 決める項目 | 決め方 | 決めないと起きること |
|---|---|---|
| 対象とする層 | 規模と仕様から想定する家族 | 期待と中身がずれる |
| 予約の枠と組数の上限 | 一組あたりの接客の時間から逆算 | 接客が薄くなる |
| 施主への依頼の手順 | 時期と条件の伝え方 | 協力が得られない |
| 当日の案内の内容 | 見せる順番と説明する範囲 | 営業ごとに差が出る |
| 次回の決め方 | その場で枠を提示する | 関心が下がる |
初回の接客で、次回の予定を決めるための組み立て
その日に何をどこまで決めるかを、最初に共有します。
次に何をするかが示されないまま終わると、予定は入りません。
初回の接客で契約を決める必要はありません。
次回の予定が入るかどうかが、この日の成果です。
最初に当日の到達点を示す
今日は何を聞き、何を持ち帰ってもらうのか。
これを冒頭で共有すると、家族の側も話しやすくなります。
条件の確認を会話に組み込む
土地の状況、資金の見通し、建てたい時期。
これらを質問の形で並べると、面談のような空気になります。
話の流れの中で確認できる順番を、組み立てとして決めます。
次回に何をするかを具体的に示す
土地を探すのか、資金の計画を作るのか、間取りの相談に入るのか。
次回の目的を決めると、予定が入りやすくなります。
初回の接客で次回を決めるための組み立てを、項目ごとに見ていきます。冒頭については、やることは当日の到達点と所要時間を共有、確認することは家族の希望する進め方。前半については、やることは住まいへの希望を聞く、確認することは建てたい時期と家族の構成。中盤については、やることは土地と資金の状況を会話の中で確認、確認することは進行の可否と支援の必要。後半については、やることは進め方の全体像を示す、確認することは判断に関わる人の把握。締めについては、やることは次回の目的を決めて日程を押さえる、確認することは次回に持参してもらうもの。
土地を探している家族の引き渡しを、どう設計するか
土地が決まらない限り、建物の契約には進みません。
この期間に接点を切らさない設計が、契約の件数を大きく左右します。
土地をこれから探す家族は、建物の検討に入る前に長い期間を過ごします。
その間に接点が切れると、別の会社で土地と建物を同時に決められます。
土地の情報を提供できるかで立場が変わる
土地の情報を出せる体制があれば、探している期間も接点が続きます。
出せない場合は、土地が決まった時点で連絡をもらう約束を作ります。
建物の予算を先に固めておく
土地に使える金額は、建物の予算が決まらないと出ません。
先に建物の概算を共有しておくと、土地を選ぶときに相談が来ます。
接触の頻度を決めて記録する
探している期間の連絡は、担当者の裁量になりがちです。
頻度と内容を決め、記録に残します。
土地を探す家族の引き渡しの設計を、項目ごとに見ていきます。探し始めたばかりについては、やることは建物の概算を共有する、接触の頻度は月に1回程度。候補が出てきたについては、やることは土地の条件から建築の可否を確認、接触の頻度は随時。候補が決まらない期間が続くについては、やることは条件の見直しを一緒に行う、接触の頻度は月に1回程度。他社経由で土地が決まったについては、やることは建物の相談を受ける体制を示す、接触の頻度は決まった時点で。探すのを中断したについては、やることは保留に回す、接触の頻度は四半期に1回程度。
途切れた家族を、いつどう戻すのか
途切れた理由を記録していれば、戻す時期が決まります。
理由を残していない場合、すべてが同じ失注として扱われます。
検討の期間が長い事業では、一度途切れたことが結論とは限りません。
時期の問題だったのか、条件の問題だったのかで扱いが変わります。
途切れた理由を選択式で残す
時期、土地、資金、他社との比較、家族の意見の相違。
この区分で記録します。
区分ごとに、戻す時期の目安を決めます。
前提が変わったときに戻す
土地の情報を扱えるようになった。
新しい規格の商品を始めた。
このようなときは、過去に条件が合わなかった家族に戻る理由ができます。
戻す作業を担当者任せにしない
営業個人が持つリストからは、戻す作業が起きません。
部門で保留の層を管理し、条件が変わったときにまとめて戻します。
途切れた家族を戻す判断を、項目ごとに見ていきます。建てたい時期が先だったについては、戻す時期は本人が示した時期の半年前、戻すときの切り口は状況の変化の確認。土地が決まらなかったについては、戻す時期は土地の情報が出せるようになったとき、戻すときの切り口は具体的な候補の提示。資金の見通しが立たなかったについては、戻す時期は半年から1年後、戻すときの切り口は資金の計画の作り直し。他社と比較して見送ったについては、戻す時期は半年後、戻すときの切り口は検討の結果と現状の確認。家族の意見が分かれたについては、戻す時期は半年後、戻すときの切り口は同席できる形の提案。
注文住宅の打合せへの引き渡しを作り直す手順
区間ごとの率を測ることから始めます。
どこが抜けているか分からないまま施策を打つと、効いていない場所を直すことになります。
引き渡しの設計は、営業と展示場の運営をまたぐ作業です。
注文住宅の打合せへの引き渡しを作り直す進め方を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは問い合わせから次回の打合せまでを区間に分けて率を出す、期間の目安は2週間。
2については、やることは時間帯ごとの連絡の成否を集計する、期間の目安は2週間。
3については、やることは夜間と休日の一次連絡と日程の提示を仕組み化する、期間の目安は4週間。
4については、やることは予約から当日までに渡す内容をそろえる、期間の目安は2週間。
5については、やることは初回の接客の組み立てを文書にして営業でそろえる、期間の目安は4週間。
6については、やることは途切れた理由を選択式で残す形に変える、期間の目安は2週間。
最初に手をつけるのは連絡の速度
見学会の設計や接客の組み立てより、連絡までの時間を短くするほうが早く効きます。
費用もあまりかかりません。
週末の枠を先に提示できる形にするところから始めます。
追う数字を決める
数字は説明のための仮の値です。
月に200件の問い合わせのうち予約が80件、来場が64件、次回の打合せが26件なら、予約から来場の間で16件が消えています。
ここは前日の確認の連絡だけで改善することがあります。
注文住宅の来場と打合せの設計で追う数字を、項目ごとに見ていきます。
最初の連絡までの時間については、頻度は毎週、判断の目安は中央値で見る。
問い合わせから予約への率については、頻度は毎週、判断の目安は時間帯ごとに分ける。
予約から来場への率については、頻度は毎週、判断の目安は前日の確認の効果。
来場から次回の打合せへの率については、頻度は毎週、判断の目安は営業ごとの差も見る。
入口ごとの進行率については、頻度は毎月、判断の目安は入口の評価に使う。
保留から戻った来場の件数については、頻度は四半期、判断の目安は資産が効いているか。
営業の評価の対象をそろえる
評価が契約の棟数だけだと、記録の入力や保留への引き渡しは後回しになります。
次回の打合せへの進行率と記録の入力を評価に含めると、設計が回り始めます。
来場から打合せへの流れで詰まっている場合は、無料相談で現状の流れを一緒に確認するところから始められます。入口から打合せまでの設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
注文住宅で商談化率を測る区間はどこですか
問い合わせから次回の打合せの予定が入るまでです。問い合わせから予約、予約から来場、来場から次回の3つに分けて測ると、どこを直すべきかが分かります。
最初の連絡はどのくらい急ぐべきですか
来場できる日は週末に偏るため、先に連絡した会社が直近の週末の枠を取ります。営業時間内は当日中に必ず連絡し、夜間と休日は自動の一次連絡で日程の候補を提示できる形にしてください。
予約は入るのに当日来てもらえません
予約から当日までの間の連絡が不足しています。所要時間、子どもの同伴の可否、駐車の場所を予約の直後に伝え、前日に確認の連絡を入れると欠席が減ります。
完成見学会は人数を集めるべきですか
集客の手段として人数を追うと、一組あたりの接客が薄くなり次回につながりません。予約の枠を時間帯で区切って組数の上限を決め、当日にその場で次回の打合せの枠を提示してください。
土地を探している家族への対応はどうすべきですか
土地が決まらない限り建物の契約には進みません。建物の概算を先に共有し、土地の情報を出せるなら提供を続けます。出せない場合でも、決まった時点で連絡をもらう約束を作ってください。
まとめ
- 最も大きく抜けるのは、来場の予約が入らない段階と、予約が入っても当日に来ない段階です。どちらも広告の中身ではなく、予約までの手順で決まります
- 問い合わせた人は、同じ週に複数社へ連絡しています。先に日程が決まった会社から順に、週末の予定が埋まります
- 当日の流れと所要時間、持ち物、駐車の場所を先に伝えます。分からないことが多いほど、当日の欠席が増えます
- 集客の手段としてではなく、検討を一段進める場として設計します。人数を集めることを目的にすると、接客の質が落ちて次回につながりません
- その日に何をどこまで決めるかを、最初に共有します。次に何をするかが示されないまま終わると、予定は入りません
- 土地が決まらない限り、建物の契約には進みません。この期間に接点を切らさない設計が、契約の件数を大きく左右します
- 途切れた理由を記録していれば、戻す時期が決まります。理由を残していない場合、すべてが同じ失注として扱われます
- 区間ごとの率を測ることから始めます。どこが抜けているか分からないまま施策を打つと、効いていない場所を直すことになります