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中古車販売のLTVと解約の設計|獲得の上限を決める数字

リピート・顧客管理公開:2026年9月15日更新:2026年9月15日読了 約12分
中古車販売のLTVと解約の設計|獲得の上限を決める数字

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購入の後に整備と車検と次の乗り換えが続くため、1回の取引では終わりません。

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一台売り切りに見える事業で、LTVという考え方は成立するのか

成立します。
購入の後に整備と車検と次の乗り換えが続くため、1回の取引では終わりません。

一台売り切りに見える事業で、LTVという考え方は成立するのか

中古車販売は、1台ごとに完結する取引に見えます。
納車が終われば関係が切れる、という前提で運営されていることがあります。

実際には、納車の後にも取引の機会があります。
点検、車検、部品の交換、保証の延長がそれに当たります。

さらに数年後には、次の乗り換えが発生します。

この一連を1人の顧客から得られる利益として見ると、判断が変わります。
1台の粗利だけで上限を置くと、使える広告費が実態より小さく出ます。

小さい上限で運用すると、取れるはずの需要を逃します。

逃した需要は、数字として表に出ません。
出ないため、上限が低すぎることに気づく機会もありません。

一方で、継続の分を全部足すのも危険です。

どこまでを算入するか

継続の分を算入する際は、実績の率を掛けてください。
納車後に自社で整備を受けている比率が、その率になります。

率が出ていなければ、算入は保守的にしておきます。

保守的に置いた上限でも、1台の粗利だけよりは実態に近づきます。
率が出た時点で、置き直してください。

中古車販売でもLTVは成立します。継続の分は実績の率を掛けてから、上限費用に足してください

納車後の整備が続く比率は、どう出すのか

販売の台帳と整備の記録を、車台番号で突き合わせて出します。
台帳が分かれている会社が多く、出していないだけのことがあります。

納車後の整備が続く比率は、どう出すのか

納車後の整備の比率を出すには、2つの記録が要ります。
販売の台帳と、整備の記録です。

多くの会社で、この2つは別々に管理されています。
別々でも日々の業務は回るため、統合の動機が生まれません。

困るのは、判断の場面だけです。

突き合わせは、全面的な統合を待つ必要はありません。
車台番号で年に1回照合するだけで、比率は出ます。

出した比率を、販売からの経過年数で分けてください。

1年後、2年後、初回の車検の時点で、比率は段階的に下がります。

納車後の接点と、比率の出し方

接点の種類発生の時期比率の出し方下がりやすい時点
納車後の初回点検半年から1年台帳と整備の照合案内がない場合
2年目以降の点検毎年同上他店の価格と比較されたとき
車検2年ごと同上費用の提示の場面
保証の延長保証期間の満了前保証の記録から満了の案内がない場合
次の乗り換え数年後購入履歴の照合接点が切れた後

比率が低いときにどこを直すか

比率が低い場合、原因は納車時の案内にあることが多くあります。
次の点検の時期と費用の目安を伝えていないと、他店に流れます。

伝える内容を、納車の手順に組み込んでください。

組み込まなければ、担当者ごとに伝える内容が変わります。
変わると、比率の差も担当者ごとに出ます。

比率は車台番号での照合で出せます。年1回の手作業でも、上限費用の算出には足ります。

次の乗り換えまでを、どう見込むのか

自社の台帳から、2回目以降の購入の間隔を出してください。
中古車は購入時の年式と走行距離で次までの期間が変わります。

次の乗り換えまでを、どう見込むのか

次の乗り換えまでの期間は、顧客層と車両の状態で変わります。
中古車の場合、購入した車両の年式と走行距離が大きく効きます。

古い車両を買った顧客は、次までの期間が短くなります。
新しい車両を買った顧客は、長くなります。

このため、全体の平均で見ると実態から離れます。

購入時の車両の区分ごとに、間隔を出してください。
同じ顧客の2回目以降の購入日の差を取るだけで出ます。

台帳に5年分あれば、おおよその分布は見えます。

分布で見る理由は、平均が二山の間の実在しない値になるためです。

二山になっている場合は、区分ごとに別の期間で計算してください。
1本で計算すると、どちらの層にも当てはまらない数字になります。

買い替えの記録がない顧客の扱い

2回目の購入の記録がない顧客が、台帳の大半を占めます。
他店で買い替えたのか、まだ乗っているのかが区別できません。

区別には、整備の入庫の記録を重ねます。

入庫が止まっている顧客は、他店に移っている可能性が高くなります。
この層を計算から外すと、数字は実態に近づきます。

乗り換えの間隔は、購入時の車両の区分ごとに出してください。平均ではなく分布で見ます。

保証の扱いは、LTVにどう影響するのか

継続の接点を作る役割を持ちます。
保証の期間中は入庫が続くため、その後の整備の比率にも効きます。

保証の扱いは、LTVにどう影響するのか

中古車販売では、保証の内容が販売の条件の一部になります。
保証は、販売時の費用として扱われることが多くあります。

一方で、継続の接点を作る役割も持っています。
保証の期間中は、不具合の際に自社に連絡が来ます。

連絡が来る関係が続いていれば、点検の案内も届きます。

保証の期間が終わった時点が、離脱の起きやすい場面です。
延長の案内をしていないと、そこで接点が切れます。

延長の案内を、保証の満了の前に組み込んでください。

費用として見るか、接点への投資として見るかで判断が変わります。

接点への投資として見るなら、保証の付いた在庫の上限費用は高く置けます。
その分だけ、掲載と広告の配分も変わります。

保証の内容を表示するときの注意

保証の範囲と条件の表示は、後から認識の違いが出やすい領域です。
含まれる範囲と含まれない範囲を、事前に明示してください。

表示の仕方については、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください

明示していないと、適用の場面で不信が生まれます。
不信が生まれた顧客は、その後の接点も切れます。

保証は費用であると同時に、継続の接点を作る仕組みです。満了の前に延長の案内を組み込んでください。

顧客が離れる場面は、どこにあるのか

納車の直後と、保証の満了時と、初回の車検の3か所です。
いずれも記録に残らないまま起きるため、気づくのが遅れます。

顧客が離れる場面は、どこにあるのか

離脱の起きる場面は、いくつかの型に分かれます。
中古車販売で多いのが、納車の直後です。

納車の後に連絡がないと、その店との関係は終わったと受け取られます。
次の点検の案内が来なければ、近隣の整備工場に流れます。

2つ目が、保証の満了の時点です。

保証が切れると、自社に連絡する理由がなくなります。
延長の案内がないまま満了を迎えると、接点が消えます。

3つ目が、初回の車検です。
専業の工場との価格差が大きいと、そこで比較が始まります。

いずれも、離脱として記録には残りません。

離脱の起きる場面と、事前に打てる手

離脱の場面起きる時期主な理由事前に打てる手
納車の直後納車から数か月連絡が途切れる次の点検の案内を納車時に渡す
保証の満了時保証期間の終わり連絡する理由が消える満了の前に延長を案内する
初回の車検購入から1年から2年費用の比較が始まる概算を早い時期に示す
担当者の退職時随時窓口が分からなくなる店舗の連絡先を残す
転居随時通えなくなる近隣の受け入れ先を案内する

離脱を数える仕組み

離脱を数えるには、点検や車検の予定日を過ぎた顧客を抽出する必要があります。
抽出の仕組みがないと、気づくのは次の車検の時期になります。

抽出は月次で足ります。

連絡を入れるかどうかは、店舗の判断で構いません。
数として把握するだけでも、離脱の傾向は見えます。

離脱は納車の直後、保証の満了時、初回の車検で起きます。予定日を過ぎた未入庫を月次で抽出してください

出したLTVは、獲得の上限にどう反映するのか

車両の粗利に、継続の粗利へ実績の率を掛けたものを足します。
回収の期間は、資金繰りが許す範囲で決めてください。

出したLTVは、獲得の上限にどう反映するのか

上限費用の計算は、車両の粗利から始まります。
そこに、納車後の継続の粗利を足します。

足す際に、実績の率を掛けてください。
率を掛けずに足すと、入庫しなかった分だけ赤字になります。

数字は説明のための仮の値です。

車両の粗利が20万円、納車後3年の整備の粗利が9万円、入庫の比率が50パーセントなら、1台あたりの粗利は24万5千円になります。
この金額に、反響から成約までの率と残したい利益率を掛けると上限が出ます。

回収の期間も同時に決めてください。

期間を長く取るほど上限は上がりますが、立て替える金額も増えます。

中古車販売では、仕入れの資金と集客の費用が同じ財布から出ます。
回収の期間は、仕入れの余力を削らない範囲で決めてください。

上限費用を出すときに掛ける率

掛ける率出どころ掛けない場合
納車後の整備の入庫比率台帳と整備の照合継続分が過大になる
保証の延長の率保証の記録接点の見込みが過大になる
次の乗り換えの継続率購入履歴の照合乗り換えを全数見込む
反響から成約までの率販売の台帳反響あたりの上限が出ない
残したい利益率経営の方針粗利を全額使うことになる

価格帯ごとに分ける必要

この計算は、価格帯の区分ごとに行ってください。
区分によって粗利も、その後の入庫の比率も変わります。

1本の平均で計算すると、低価格帯で赤字になります。

区分ごとの上限を出しておけば、掲載と広告の配分も自動的に決まります。
配分の議論に時間を使う必要がなくなります。

継続の粗利には実績の率を掛けてから足してください。計算は価格帯の区分ごとに行います。

出した数字を、現場の運営にどう使うのか

上限費用と、納車時の案内の内容に使います。
数字を出すだけで運営に反映しないと、翌期には誰も更新しません。

出した数字を、現場の運営にどう使うのか

LTVを計算しても、使い道が決まっていなければ更新されません。
使い道は2つに絞ってください。

1つ目は、区分ごとの上限費用の算出です。
上限が決まれば、掲載先と広告の取捨選択が自動的に決まります。

2つ目は、納車時の案内の内容です。

納車後の入庫の比率が低ければ、そこが改善の対象になります。
次の点検の時期と費用の目安を伝える手順を、納車の流れに組み込みます。

この2つに使えば、更新は業務の一部になります。

逆に、資料として作るだけなら更新は続きません。
使う場面を先に決めてから、計算に着手してください。

現場に伝える際は、言葉を変えてください。

現場に伝えるときの言い換え

LTVという言葉のまま現場に出すと、他人事になります。
1台あたりいくらまで集客に使えるか、という形に直してください。

この形なら、掲載の判断にそのまま使えます。

納車後の入庫が増えれば上限が上がる関係も、あわせて示します。
納車時の案内が集客の余力につながることが伝わります。

使い道は上限費用と納車時の案内の2つです。現場には1台あたりの上限という形に直して伝えてください。

中古車販売のLTVの設計は、何から手をつければいいのか

販売の台帳と整備の記録を、車台番号で突き合わせるところからです。
納車後の入庫の比率が出ない状態では、上限費用も置けません。

中古車販売のLTVの設計は、何から手をつければいいのか

LTVの計算で最初に詰まるのは、記録の分断です。
販売の台帳と整備の記録が別だと、納車後の入庫が追えません。

全面的な統合を待つ必要はありません。
車台番号で年に1回照合するだけでも、比率は出ます。

次に、価格帯の区分で分けて集計します。

区分は、仕入れの判断で使っている分け方に合わせてください。
新しい区分を作ると、仕入れ側との会話が噛み合いません。

ここまでで、上限費用の計算に必要な材料は揃います。

中古車販売のLTVを出すまでの順番

順番やること関わる人期間の目安
1販売の台帳と整備の記録を照合する情報システムと整備1か月
2価格帯の区分ごとに入庫の比率を出す集客と整備2週間
3同一顧客の購入間隔から乗り換えの分布を出す集客2週間
4回収の期間を財務と決める経営と財務2週間
5区分ごとの上限費用を確定する経営と集客1週間
6納車時の案内の手順を文書にする販売2週間

精度より先に置き直す時期を決める

初回の計算は、精度が低くて構いません。
仮置きの値を含んでいても、上限費用の桁は決まります。

大事なのは、置き直す時期を先に決めておくことです。

半期ごとに更新すると決めておけば、精度は自然に上がります。
決めていないと、初回の数字が確定値として残ります。

着手点は台帳の照合です。精度を追う前に、半期ごとに置き直す前提で初回の数字を出してください

中古車販売で納車後の価値の見積もりに迷う場合は、無料相談で現状の入庫と乗り換えの状況を見てもらうところから始められます。
納車後の接点ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。

よくある質問

中古車販売でもLTVを考える意味はありますか

あります。納車の後に点検、車検、部品の交換、保証の延長が続き、数年後には乗り換えが発生します。1台の粗利だけで上限を置くと、使える広告費が実態より小さく出て、取れるはずの需要を逃します。

納車後の整備が続く比率はどう出しますか

販売の台帳と整備の記録を車台番号で照合してください。全面的な統合を待つ必要はなく、年に1回の手作業でも比率は出ます。販売からの経過年数で分けると、どの時点で下がっているかが見えます。

次の乗り換えまでの期間はどう見込みますか

自社の台帳から、同じ顧客の2回目以降の購入日の差を取ってください。中古車では購入した車両の年式と走行距離で期間が変わるため、購入時の区分ごとに出す必要があります。平均ではなく分布で見てください。

継続の粗利はそのまま上限に足してよいですか

実績の率を掛けてから足してください。率を掛けずに足すと、入庫しなかった分だけ赤字になります。回収の期間も同時に決める必要があり、長く取るほど上限は上がりますが、立て替える金額も増えます。

出したLTVは何に使えばいいですか

区分ごとの上限費用の算出と、納車時の案内の内容の2つです。納車後の入庫の比率が低ければ、次の点検の時期と費用の目安を伝える手順を納車の流れに組み込んでください。使い道を決めないと、翌期には誰も更新しません。

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広告・LP・計測・AIまで、
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戦略設計、Meta・Google・TikTok等の広告運用、クリエイティブ制作、LP改善、レポート自動化、AI導入までを一気通貫で支援します。

  • 無料マーケ診断は毎月10社限定
  • オンライン30〜45
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お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

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まとめ

  • 成立します。購入の後に整備と車検と次の乗り換えが続くため、1回の取引では終わりません
  • 販売の台帳と整備の記録を、車台番号で突き合わせて出します。台帳が分かれている会社が多く、出していないだけのことがあります
  • 自社の台帳から、2回目以降の購入の間隔を出してください。中古車は購入時の年式と走行距離で次までの期間が変わります
  • 継続の接点を作る役割を持ちます。保証の期間中は入庫が続くため、その後の整備の比率にも効きます
  • 納車の直後と、保証の満了時と、初回の車検の3か所です。いずれも記録に残らないまま起きるため、気づくのが遅れます
  • 車両の粗利に、継続の粗利へ実績の率を掛けたものを足します。回収の期間は、資金繰りが許す範囲で決めてください
  • 上限費用と、納車時の案内の内容に使います。数字を出すだけで運営に反映しないと、翌期には誰も更新しません
  • 販売の台帳と整備の記録を、車台番号で突き合わせるところからです。納車後の入庫の比率が出ない状態では、上限費用も置けません