
BtoB SaaSでもYouTube広告は効果を期待できます。
ただし、直接の問い合わせ獲得だけで評価せず、認知形成や比較検討の促進まで含めて設計する必要があります。
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目次
- BtoB SaaSでYouTube広告は効果がありますか
- どのようなBtoB SaaSならYouTube広告と相性が良いですか
- BtoB SaaSのYouTube広告では誰をターゲットにすればよいですか
- BtoB SaaSのYouTube広告ではどんな動画を作ればよいですか
- YouTube広告から資料請求を増やすにはLPをどう設計すればよいですか
- BtoB SaaSのYouTube広告ではどの数字を見ればよいですか
- BtoB SaaSのYouTube広告ではいくらから始めればよいですか
- YouTube広告は検索広告やSNS広告とどう使い分ければよいですか
- BtoB SaaSのYouTube広告で失敗しやすいのはどんな運用ですか
- よくある質問
- まとめ
目次
- BtoB SaaSでYouTube広告は効果がありますか
- BtoBでは広告を見た瞬間のCVだけで判断しない
- 高単価SaaSほど動画で説明できる価値が大きい
- どのようなBtoB SaaSならYouTube広告と相性が良いですか
- 検索ボリュームが少ないSaaSでも使いやすい
- 導入前後の変化を見せられるサービスは動画向き
- 経営課題に近いサービスも活用しやすい
- BtoB SaaSのYouTube広告では誰をターゲットにすればよいですか
- 潜在層と顕在層を同じ広告で狙わない
- ターゲットを狭くしすぎると検証できなくなる
- BtoB SaaSのYouTube広告ではどんな動画を作ればよいですか
- 冒頭で対象者を絞り込む
- 一つの動画に情報を詰め込みすぎない
- SaaSでは実際の画面を見せる
- YouTube広告から資料請求を増やすにはLPをどう設計すればよいですか
- 広告別にLPを完全に作り分けなくてもよい
- 潜在層にいきなり商談予約を求めすぎない
- フォーム到達後の離脱も確認する
- BtoB SaaSのYouTube広告ではどの数字を見ればよいですか
- CPAだけではなく商談単価を見る
- 指名検索の変化も確認する
- BtoB SaaSのYouTube広告ではいくらから始めればよいですか
- 予算が小さい場合はターゲットと目的を絞る
- 動画制作費も広告投資として考える
- YouTube広告は検索広告やSNS広告とどう使い分ければよいですか
- 検索広告のCPAが上がったら認知施策を考える
- SNS広告とはクリエイティブの役割を変える
- 媒体別CPAだけで予算配分を決めない
- BtoB SaaSのYouTube広告で失敗しやすいのはどんな運用ですか
- ターゲットより先に動画を作らない
- 再生数だけを成果にしない
- 一本の動画だけで判断しない
- 営業データを広告運用へ戻す
- よくある質問
- まとめ
BtoB SaaSでもYouTube広告は効果を期待できます。
ただし、直接の問い合わせ獲得だけで評価せず、認知形成や比較検討の促進まで含めて設計する必要があります。
BtoB SaaSでYouTube広告は効果がありますか
BtoB SaaSでもYouTube広告は効果を期待できます。
ただし、直接の問い合わせ獲得だけで評価せず、認知形成や比較検討の促進まで含めて設計する必要があります。
BtoB SaaSは、検討期間が長く、複数人が意思決定に関与するケースが多い商材です。
そのため、広告を見た直後に資料請求や問い合わせへ進むユーザーだけを対象にすると、YouTube広告の価値を正しく評価できません。
YouTube広告が機能しやすいのは、まだサービス名を知らない企業担当者に課題を認識してもらい、後日の検索やサイト訪問につなげる場面です。
検索広告はすでに課題を自覚して検索しているユーザーを獲得する施策ですが、YouTube広告は検索が始まる前の段階にも接触できます。
たとえば、営業管理SaaSを販売している場合、「営業管理ツール」というキーワードを検索する人だけを狙うと、すでに比較検討に入っている層しか獲得できません。
一方で、「営業会議の数字集計に毎週時間がかかっている」「案件管理が担当者ごとにバラバラになっている」といった課題を動画で提示すれば、まだツールを探していない層にも需要を作れます。
BtoBでは広告を見た瞬間のCVだけで判断しない
BtoB SaaSのYouTube広告でよく起きるのが、動画広告経由の直接CVだけを見て「成果が出ていない」と判断するケースです。
BtoBでは広告を見た人が、その場で問い合わせるとは限りません。
広告を見た数日後にサービス名を検索したり、会社名で検索したり、別の日に自然検索から流入したりします。
さらに、担当者が広告を見たあと、社内の上司や別部署へ共有してから比較が始まることもあります。
そのため、YouTube広告を評価するときは、広告管理画面内のCVだけではなく、指名検索数、サイトへの再訪問、資料請求数、商談数なども確認する必要があります。
高単価SaaSほど動画で説明できる価値が大きい
BtoB SaaSでは、サービス内容が一言では伝わらないことがあります。
特に、業務改善、DX、AI、セキュリティ、人事、マーケティング、営業支援などのサービスは、導入前後の違いを文章だけで理解してもらうのが難しい商材です。
動画であれば、現在の業務上の問題から、サービスを導入したあとの変化までを短時間で見せられます。
画面操作や業務フローも映像で説明できるため、LPを読む前の段階でサービスへの理解を深められます。
広告単体で問い合わせを取るというより、「このサービスは自社の課題に関係がありそうだ」と感じてもらうことがYouTube広告の役割です。
BtoB SaaSにおける主要広告媒体の役割
| 媒体 | 得意な接点 | 主な役割 | 向いている状態 |
|---|---|---|---|
| YouTube広告 | 動画視聴中の潜在層 | 課題認識とサービス理解 | まだ具体的に検索していない |
| 検索広告 | 検索中の顕在層 | 資料請求や問い合わせ獲得 | 課題やサービスを検索している |
| SNS広告 | SNS閲覧中の潜在層 | 認知とリード獲得 | 情報収集中 |
| リターゲティング広告 | サイト訪問経験者 | 再訪問と比較検討促進 | サービスを一度認知している |
YouTube広告は検索広告の代わりに使う媒体ではありません。
検索広告で拾える需要の前段階を作り、その後の検索や再訪問につなげる役割として使うと設計しやすくなります。
どのようなBtoB SaaSならYouTube広告と相性が良いですか
単価が高く、課題の説明や導入効果を動画で伝えやすいBtoB SaaSはYouTube広告と相性が良いです。
特に検索需要だけでは成長しにくいサービスで活用しやすくなります。
YouTube広告との相性は、BtoBかどうかだけで決まりません。
商材の単価、対象企業数、認知度、検索需要、サービスの分かりやすさなどによって変わります。
特に相性が良いのは、1件の受注価値が高いサービスです。
月額数万円から数十万円以上のSaaSであれば、1件の商談や受注を生み出すために一定の広告費を使えます。
反対に、月額数百円から数千円程度で、セルフサーブ型で購入されるサービスの場合は、動画広告にかけられる獲得コストが限られます。
この場合は検索広告やSEOなど、より購入意向の高いユーザーへ直接接触する施策が優先されることがあります。
検索ボリュームが少ないSaaSでも使いやすい
新しい市場を作るSaaSでは、そもそもユーザーがサービスカテゴリを検索していないことがあります。
たとえば、新しい業務管理方法やAIを活用した業務効率化サービスでは、顧客が適切な検索キーワードを知らない場合があります。
検索されなければ、リスティング広告だけでは接触できません。
YouTube広告では、検索行動の有無にかかわらず動画を届けられます。
そのため、「サービスを探している人」を獲得するだけではなく、「この問題は解決できる」と気付いてもらう施策として活用できます。
導入前後の変化を見せられるサービスは動画向き
動画と相性が良いのは、導入後の変化を具体的に示せるサービスです。
たとえば、手作業で行っていた集計が自動化されるサービスであれば、導入前の作業と導入後の画面を比較できます。
複雑な管理画面を統合するSaaSであれば、複数ツールを行き来する状況と、一つの画面で完結する状況を見せられます。
文章で「業務効率を改善します」と書くだけでは抽象的ですが、実際の利用シーンを映像で見せると理解しやすくなります。
経営課題に近いサービスも活用しやすい
経営層や部門責任者が意思決定するSaaSもYouTube広告を検討しやすい領域です。
売上管理、人材採用、業務効率化、セキュリティ、コスト削減などは、担当者だけではなく経営層にも関係します。
検索広告では担当者の検索行動しか捉えられない場合がありますが、YouTube広告ではより広い接点を作れます。
一方で、対象企業が数十社しか存在しないような極端に狭い市場では、広告配信よりも営業活動やABMの方が効率的なことがあります。
そのため、YouTube広告を始める前に「広告で接触できる企業数が十分にあるか」を確認する必要があります。
BtoB SaaSのYouTube広告では誰をターゲットにすればよいですか
BtoB SaaSのYouTube広告では、役職だけでなく、業務課題や検索行動、興味関心から対象者を設計する必要があります。
狭く絞りすぎず、検証できる配信量を確保することも必要です。
BtoB広告では「経営者」「マーケティング担当者」「人事担当者」のように職種や役職だけでターゲットを考えがちです。
しかし、YouTube上で完全に職種だけを切り分けられるとは限りません。
実務では、ユーザーがどのような情報を探しているか、どのようなサービスに関心があるか、どのページを閲覧しているかといった行動を組み合わせて考えます。
たとえば、MAツールを販売する場合、単純にマーケティングに興味がある人へ配信すると対象が広すぎます。
一方で「MAツール」「リードナーチャリング」「SFA連携」「BtoBマーケティング」などに関連する情報を探しているユーザーであれば、サービスとの関連性が高くなります。
潜在層と顕在層を同じ広告で狙わない
YouTube広告では、すでにサービスを知っている人と、まだ課題にも気付いていない人では伝える内容を変える必要があります。
潜在層には、サービス名よりも課題を起点にした動画が向いています。
「営業担当者ごとに案件管理の方法が違っていませんか」のように、自分の業務との関連性を感じてもらう内容です。
一方で、一度サイトを訪問した人には、サービス機能、導入フロー、事例、競合との違いなどを説明した動画が向いています。
すべてのユーザーへ同じ動画を出すと、潜在層には説明が細かすぎ、顕在層には内容が浅すぎる状態になります。
ターゲットを狭くしすぎると検証できなくなる
BtoBでは対象者を細かく設定したくなりますが、配信対象を狭くしすぎると広告配信量が不足します。
広告配信量が少なければ、動画Aと動画Bの差を判断するまでに時間がかかります。
CVもほとんど発生しないため、ターゲットやクリエイティブの改善判断が難しくなります。
最初から完璧な対象者だけを狙うのではなく、複数のターゲット群に分けて配信し、視聴率、サイト訪問、CV、その後の商談化率まで比較する設計が現実的です。
BtoB SaaSのYouTube広告ではどんな動画を作ればよいですか
BtoB SaaSのYouTube広告では、企業紹介ではなく顧客の課題から始まる動画が有効です。
冒頭で自分に関係があると感じてもらい、その後に解決方法としてサービスを提示します。
BtoB SaaSの動画広告でありがちな失敗は、会社紹介動画をそのまま広告として配信することです。
「私たちは〇〇を提供しています」から始まる動画は、すでに会社に興味がある人には理解しやすいですが、初めて広告を見るユーザーには関心を持たれにくくなります。
広告では、視聴者が最初に知りたいのは会社の歴史ではなく、自分の問題と関係があるかどうかです。
たとえば営業支援SaaSであれば、「案件状況の確認に毎週表計算ソフトを集めていませんか」と始める方が、対象者は自分の業務と関連付けやすくなります。
冒頭で対象者を絞り込む
動画広告では最初の数秒で離脱されることがあります。
そのため、冒頭で誰に向けた広告なのかを明確にします。
「従業員100名以上の企業で採用を担当している方へ」のように直接呼びかける方法もあります。
「営業会議の資料作成に毎週時間を使っている企業へ」のように課題で絞り込む方法もあります。
対象外の人が離脱すること自体は問題ではありません。
BtoB広告では、誰にでも視聴してもらうことより、対象となる人に続きを見てもらう方が重要です。
一つの動画に情報を詰め込みすぎない
BtoB SaaSは説明項目が多いため、一つの動画にすべての機能を入れたくなります。
しかし、機能を10個紹介すると、視聴者が何を覚えればよいのか分からなくなります。
「商談管理」「レポート自動化」「AI分析」など複数の価値がある場合でも、広告では一つの課題に絞った方が伝わりやすくなります。
商談管理に悩む人向けの動画、レポート作成に悩む人向けの動画、マネジメントに悩む人向けの動画に分ければ、それぞれの課題に合わせて広告を配信できます。
BtoB SaaS動画広告の構成例
| 構成 | 伝える内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 冒頭 | 対象者または業務課題 | 自分に関係する広告だと認識してもらう |
| 課題提示 | 現在起きている非効率や損失 | 問題を自覚してもらう |
| 解決方法 | サービスで変わる業務 | 導入後をイメージしてもらう |
| 根拠 | 機能、導入事例、画面など | 信頼性を高める |
| 行動喚起 | 資料請求、サービスサイト閲覧など | 次の行動を明確にする |
SaaSでは実際の画面を見せる
BtoB SaaSの広告では、抽象的なイメージ映像だけではサービス内容が理解されにくいことがあります。
実際の管理画面や操作の流れを動画に入れることで、何ができるサービスなのかを短時間で伝えられます。
特に、操作性や可視化機能が強みのSaaSでは、言葉で説明するより画面を見せた方が理解が早くなります。
デザイン性だけを重視するのではなく、サービスを使った結果として何が変わるかまで見せることが必要です。
YouTube広告から資料請求を増やすにはLPをどう設計すればよいですか
YouTube広告から資料請求を増やすには、動画で提示した課題とLPの内容を一致させる必要があります。
広告ごとに訴求を分け、訪問後も同じ文脈でサービスを理解できる状態を作ります。
動画広告の内容が良くても、遷移先のLPが広告と一致していなければCVにはつながりません。
たとえば動画で「営業報告の集計を自動化できます」と訴求しているのに、LPのファーストビューが「次世代営業DXプラットフォーム」という抽象的な表現だけでは、ユーザーは広告とのつながりを感じにくくなります。
広告で提示した課題は、LPでも同じ順番で説明します。
営業報告の集計という課題で広告を配信したなら、LPでも営業報告の集計にかかる負担から説明し、そのあとサービスによる解決方法を提示します。
広告別にLPを完全に作り分けなくてもよい
すべての広告ごとにLPを新しく作ると制作負荷が大きくなります。
そのため、まずはファーストビューや冒頭部分だけを変更し、動画広告との整合性を高める方法があります。
営業責任者向けには案件管理を中心に見せ、人事担当者向けには採用管理を中心に見せるなど、入口だけを変更する方法です。
重要なのはページ数を増やすことではなく、広告をクリックした人が「自分が見ていた話の続きだ」と理解できることです。
潜在層にいきなり商談予約を求めすぎない
YouTube広告で初めてサービスを知ったユーザーに対して、いきなり「営業担当との商談予約」だけを提示すると、心理的なハードルが高くなることがあります。
資料請求、サービス紹介資料、導入事例、料金資料、ウェビナーなど、比較検討前でも取得しやすい入口を用意すると次の接点を作りやすくなります。
ただし、資料請求数だけ増えても商談につながらなければ意味がありません。
フォーム項目や資料内容を調整しながら、リード獲得後の商談化率まで確認します。
フォーム到達後の離脱も確認する
YouTube広告では潜在層が多いため、LPを読んでもフォーム入力まで進まないケースがあります。
フォーム項目が多すぎる場合や、入力後に何が起きるのか分からない場合には離脱が増えます。
氏名、会社名、メールアドレス、電話番号、従業員数、部署、役職、導入予定時期などをすべて必須にすると、マーケティング上は情報を取得できますが、CVRが下がる可能性があります。
営業が本当に必要とする情報と、あとから確認できる情報を分ける必要があります。
BtoB SaaSのYouTube広告ではどの数字を見ればよいですか
BtoB SaaSのYouTube広告では、視聴指標だけでなく、サイト訪問、CV、商談、受注まで段階ごとに数字を確認します。
CPAだけで停止判断すると認知施策の効果を見落とします。
YouTube広告では再生回数や視聴率など動画特有の指標を確認できます。
ただし、BtoB SaaSで最終的に必要なのは事業成果です。
視聴率が高くても、対象外のユーザーばかりが見ているのであれば売上にはつながりません。
反対に視聴率が平均的でも、サイト訪問後の資料請求率や商談化率が高ければ価値があります。
そのため、広告管理画面の数字とCRMや営業管理データをつなげて評価する必要があります。
CPAだけではなく商談単価を見る
BtoB SaaSでは、リードごとの質に大きな差があります。
仮の値として、広告AのCPLが10,000円で、広告BのCPLが20,000円だったとします。
CPLだけを見ると広告Aの方が良く見えます。
しかし、広告Aから100件のリードを獲得して商談が5件なら、商談1件あたりの広告費は200,000円です。
広告Bから50件のリードを獲得して商談が10件なら、商談1件あたりの広告費は100,000円です。
この数字は説明のための仮の値です。
このように、CPLが高くても商談化率が高ければ、最終的な営業効率では優秀な広告になることがあります。
YouTube広告で確認する指標
| 段階 | 確認する数字 | 確認する目的 |
|---|---|---|
| 広告表示 | 表示回数、リーチ、頻度 | 対象者へ十分に接触できているかを見る |
| 動画視聴 | 視聴率、再生状況 | クリエイティブへの反応を見る |
| サイト訪問 | クリック数、訪問数 | 広告から興味を持った人数を見る |
| リード獲得 | CV数、CVR、CPL | 資料請求などの獲得効率を見る |
| 営業活動 | 商談数、商談化率 | リードの質を見る |
| 受注 | 受注数、受注率、CAC | 広告投資の事業成果を見る |
指名検索の変化も確認する
認知目的を含むYouTube広告では、サービス名や会社名の検索数が増えることがあります。
動画広告を見たユーザーが、その場ではクリックせず、後からサービス名を検索するためです。
YouTube広告開始前後で指名検索数やブランド名経由のサイト訪問数を確認すると、直接CV以外の変化を把握しやすくなります。
ただし、他の広告や展示会、テレビ、PR、SNS施策などを同時に実施している場合は、増加分すべてをYouTube広告の成果とは判断できません。
複数施策の影響を考慮しながら見る必要があります。
BtoB SaaSのYouTube広告ではいくらから始めればよいですか
BtoB SaaSのYouTube広告は、少額で長期間配信するより、判断に必要なデータを集められる予算を一定期間確保する方が検証しやすくなります。
予算は許容獲得単価から逆算します。
YouTube広告に必要な予算は一律ではありません。
対象市場の大きさ、商材単価、CV地点、クリエイティブ本数などによって変わります。
重要なのは「月10万円なら始められるか」という考え方ではなく、何件のCVや商談が発生すれば判断できるかから逆算することです。
たとえば説明のための仮の値として、許容CPLが30,000円で、最低20件のリードを確認したい場合、リード獲得だけで600,000円程度の広告費が必要になります。
この金額はあくまで計算方法を説明するための仮の値です。
実際のCPLは業種、ターゲット、訴求、LPによって大きく変わります。
予算が小さい場合はターゲットと目的を絞る
予算が限られている状態で、認知、資料請求、リターゲティング、複数業種、複数役職を同時に検証すると、各広告に配分される金額が少なくなります。
その結果、どの施策が良かったのか判断できません。
予算が小さい場合は、ターゲットを一つの業種に限定する、訴求を一つの課題に絞る、CV地点を資料請求に統一するなど、検証項目を減らします。
広告費を増やす前に、何を検証する期間なのかを明確にする必要があります。
動画制作費も広告投資として考える
YouTube広告では配信費だけではなく動画制作費が必要です。
ただし、一本の高品質な動画に予算を集中させる必要はありません。
広告では、動画の映像美よりも訴求内容の違いを検証できることが重要です。
課題の切り口、冒頭の言葉、サービスの見せ方、CTAなどを変えた複数の動画を作る方が、改善につながるケースがあります。
一度動画を作って半年間同じ広告を流し続けるより、反応を見ながら差し替えられる制作体制を持つ方が運用しやすくなります。
YouTube広告は検索広告やSNS広告とどう使い分ければよいですか
BtoB SaaSでは、YouTube広告を単独で使うより、検索広告やSNS広告と役割を分けて組み合わせる方が設計しやすくなります。
各媒体を同じCPA基準だけで比較しないことが必要です。
BtoB SaaSの広告では、「検索広告とYouTube広告のどちらが良いか」「SNS広告とYouTube広告のどちらが良いか」という比較になりがちです。
しかし、それぞれ接触できるユーザーの状態が違います。
検索広告は、すでに自分でキーワードを入力しているユーザーへ接触できます。
そのため、資料請求や問い合わせなど、直接的なCVを獲得しやすい媒体です。
YouTube広告は、まだ検索していない人へ先に接触できます。
そのため、潜在顧客に課題を認識してもらったり、サービス名を覚えてもらったりする役割を担います。
SNS広告は、日常的にSNSを利用しているユーザーへ静止画や動画で接触できます。
ホワイトペーパーやウェビナーなど、比較的軽いCVを獲得する施策とも組み合わせやすい媒体です。
検索広告のCPAが上がったら認知施策を考える
検索広告で成果が出ている企業でも、一定以上予算を増やすとCPAが上がることがあります。
検索している人数には上限があるためです。
検索需要以上に広告費を増やしても、新しいユーザーが急に増えるわけではありません。
この段階では、既存の検索需要を取り合うだけではなく、YouTube広告などで新しくサービスを知る人を増やす必要があります。
YouTube広告を見たユーザーが後日検索するようになれば、検索広告が獲得する需要そのものを増やせる可能性があります。
SNS広告とはクリエイティブの役割を変える
SNS広告とYouTube広告では、どちらも潜在層に接触できますが、ユーザーの接触環境が異なります。
SNSではフィード上で静止画や短い動画を見てもらうケースが多く、短時間で内容を理解できる訴求が必要です。
YouTubeでは動画によって背景や課題まで説明しやすいため、複雑なSaaSの価値を伝える用途に向いています。
同じ動画素材をそのまま全媒体へ配信するのではなく、各媒体でユーザーがどのように広告を見るかを考えて編集する必要があります。
媒体別CPAだけで予算配分を決めない
媒体別CPAだけで判断すると、検索広告へ予算が集中しやすくなります。
検索広告は購入意向の高いユーザーを獲得しているため、直接CVでは有利になりやすいからです。
一方で、YouTube広告によって認知した人が後日検索広告経由でCVした場合、最終CVは検索広告に寄って見えることがあります。
媒体単体ではなく、指名検索、自然検索、直接流入、商談数なども含めて全体の変化を見る必要があります。
BtoB SaaSのYouTube広告で失敗しやすいのはどんな運用ですか
BtoB SaaSのYouTube広告では、企業紹介動画を流すだけの運用や、短期間のCPAだけで判断する運用が失敗しやすくなります。
訴求とターゲットを分けて継続的に検証する必要があります。
BtoB SaaSでYouTube広告を始めても、配信設計が曖昧なままでは成果を判断できません。
特に多いのが、すでに会社で持っているサービス紹介動画を広告として流し、数週間後にCPAだけを見て停止するケースです。
YouTube広告は動画を配信すれば自動的に需要を作れるものではありません。
どの企業の、どの担当者の、どの課題に対して広告を届けるのかを決める必要があります。
ターゲットより先に動画を作らない
最初に動画制作を始めると、「サービスの特徴を全部説明する動画」になりやすくなります。
広告では、ターゲットと課題を決めてから動画を作る順番が必要です。
営業責任者と現場担当者では、同じ営業支援SaaSでも関心が違います。
営業責任者は売上予測やチーム管理に関心を持つ可能性があります。
現場担当者は入力作業や報告作業の削減に関心を持つ可能性があります。
誰に向けた広告なのかが違えば、最初に伝える内容も変わります。
再生数だけを成果にしない
再生回数が増えると広告が成功しているように見えます。
しかし、BtoB SaaSでは対象企業ではない人に大量に再生されても売上にはつながりません。
動画広告の指標はクリエイティブ改善には使えますが、最終評価はCV、商談、受注まで確認します。
特に経営者向けサービスや特定業界向けSaaSでは、配信対象の質が重要になります。
一本の動画だけで判断しない
動画広告はクリエイティブによって成果が大きく変わります。
YouTube広告を一本だけ制作し、その一本が成果を出せなかったから媒体自体を停止すると、原因を切り分けられません。
ターゲットが悪かったのか、冒頭が弱かったのか、訴求が違ったのか、LPが悪かったのかを判断する必要があります。
動画を複数用意し、冒頭や課題訴求を変えて比較すると改善しやすくなります。
営業データを広告運用へ戻す
BtoB SaaSでは、広告担当者がCPLだけを見て、営業担当者が商談だけを見る状態になると改善が止まります。
広告Aから来たリードは商談化率が低い、広告Bから来たリードは決裁者比率が高いなど、営業側でしか分からない情報があります。
そのデータを広告運用へ戻せば、単純なリード数ではなく、商談につながりやすい広告へ予算を寄せられます。
YouTube広告を成果につなげるには、広告管理画面だけで完結させず、CRMや営業活動まで含めて評価する体制が必要です。
よくある質問
BtoB SaaSでもYouTube広告から直接問い合わせは取れますか
直接問い合わせが発生することはあります。ただし、潜在層への配信では広告を見た直後ではなく、後日の指名検索や再訪問を経由してCVするケースもあるため、直接CVだけで評価しない方が実態を把握しやすくなります。
BtoB SaaSのYouTube広告は検索広告より優先すべきですか
すでに検索需要があり、検索広告で安定してCVを獲得できる場合は、まず検索広告を整備する方法があります。検索需要だけでは成長が難しくなった段階で、YouTube広告による新規需要の形成を組み合わせる考え方があります。
YouTube広告では長い動画と短い動画のどちらが良いですか
長さだけで成果は決まりません。伝える課題やユーザーの検討段階に合わせて複数の尺を用意し、視聴状況だけでなくサイト訪問やCVへの影響まで比較する必要があります。
YouTube広告用に高額な動画制作は必要ですか
必ずしも高額な映像制作は必要ありません。BtoB SaaSでは映像の豪華さより、対象者の課題が冒頭で伝わり、サービスによる解決方法を理解できる構成の方が広告成果に影響します。
YouTube広告を始めてからどの時点で継続判断をすればよいですか
配信期間だけで判断せず、判断に必要なCV数や商談数が集まったかで考えます。データが少ない状態ではターゲット、動画、LPのどこに問題があるのか切り分けにくいため、事前に検証に必要な広告費と評価指標を決めておく必要があります。
まとめ
- BtoB SaaSでもYouTube広告は効果を期待できます。ただし、直接の問い合わせ獲得だけで評価せず、認知形成や比較検討の促進まで含めて設計する必要があります
- 単価が高く、課題の説明や導入効果を動画で伝えやすいBtoB SaaSはYouTube広告と相性が良いです。特に検索需要だけでは成長しにくいサービスで活用しやすくなります
- BtoB SaaSのYouTube広告では、役職だけでなく、業務課題や検索行動、興味関心から対象者を設計する必要があります。狭く絞りすぎず、検証できる配信量を確保することも必要です
- BtoB SaaSのYouTube広告では、企業紹介ではなく顧客の課題から始まる動画が有効です。冒頭で自分に関係があると感じてもらい、その後に解決方法としてサービスを提示します
- YouTube広告から資料請求を増やすには、動画で提示した課題とLPの内容を一致させる必要があります。広告ごとに訴求を分け、訪問後も同じ文脈でサービスを理解できる状態を作ります
- BtoB SaaSのYouTube広告では、視聴指標だけでなく、サイト訪問、CV、商談、受注まで段階ごとに数字を確認します。CPAだけで停止判断すると認知施策の効果を見落とします
- BtoB SaaSのYouTube広告は、少額で長期間配信するより、判断に必要なデータを集められる予算を一定期間確保する方が検証しやすくなります。予算は許容獲得単価から逆算します
- BtoB SaaSでは、YouTube広告を単独で使うより、検索広告やSNS広告と役割を分けて組み合わせる方が設計しやすくなります。各媒体を同じCPA基準だけで比較しないことが必要です
- BtoB SaaSのYouTube広告では、企業紹介動画を流すだけの運用や、短期間のCPAだけで判断する運用が失敗しやすくなります。訴求とターゲットを分けて継続的に検証する必要があります