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BtoB SaaSのインハウス化の判断|内製と外注の分け方

外注・パートナー選び公開:2026年9月15日更新:2026年9月15日読了 約12分
BtoB SaaSのインハウス化の判断|内製と外注の分け方

目的を1つに絞るところからです。
費用の削減と知見の蓄積では、進め方も移す範囲も変わります。

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目的を1つに絞るところからです。
費用の削減と知見の蓄積では、進め方も移す範囲も変わります。

インハウス化の判断は、何から始めるのか

目的を1つに絞るところからです。
費用の削減と知見の蓄積では、進め方も移す範囲も変わります。

インハウス化の判断は、何から始めるのか

内製に切り替える検討は、複数の動機が混ざった状態で始まることが多くあります。
費用を下げたい、社内に知見を残したい、判断を速くしたい。
どれも正当ですが、同時に追うと設計がぶれます。

Testifyが2026年5月に実施した調査では、全面委託している企業の8割超が1年以内のインハウス化を計画または検討していました。
決定または予定が52.9%、積極検討が32.8%です。
動機はノウハウの蓄積が56.7%、コスト削減が46.7%と報告されています。

目的によって移す範囲が変わる

費用の削減が目的なら、手数料の比率が高い領域から移します。
知見の蓄積が目的なら、判断に関わる領域から移します。
移す順番が逆になります。

目的ごとの、移す順番の違い

目的先に移す領域後に回す領域
費用の削減運用の実務分析と設計
知見の蓄積分析と配分の判断入稿と日々の調整
判断の速度配分の変更と検証の設計制作
体制の安定数字の管理と計測媒体ごとの運用

目的を1つに決めてから範囲を決める

3つとも達成しようとすると、全部を移すことになります。
全部を移すと、人が足りず品質が落ちます。
最初の1年で達成する目的を1つに決めます。

BtoB SaaSでの前提

契約までの期間が長く、成果の確認に時間がかかります。移行の直後は数字が悪化して見えることがあります。評価の期間を、契約までの期間より長く置いてから始めます。

内製と外注を分ける線は、どこに引くのか

判断と実装の境目です。
何にいくら使うかを社内で決め、決めたことを実行する部分を外に出す形が扱いやすい形です。

内製と外注を分ける線は、どこに引くのか

全部を内製にする必要はありません。
どこを社内に持つかを決める作業です。

社内に残す判断

内製に向く領域と、外注に向く領域

領域内製に向くか理由
予算の配分の決定向く事業の数字と接続が必要
対象とする顧客層の決定向く顧客の実態を把握している
有効リードの定義向く営業との合意が必要
計測の設計向く数字の意味を説明する必要がある
媒体ごとの細かい設定どちらでもよい媒体の知識に依存する
入稿と日々の調整外注でよい作業の性質が強い
クリエイティブの制作外注でよい制作の専門性が要る
計測の実装外注でよい技術の作業

判断を移すと、何が変わるか

配分の変更に、外部との調整が不要になります。
週単位で動かしていた配分を、日単位で動かせるようになります。
BtoB SaaSでは、季節性より施策の立ち上げの速度が効くため、この差が積み上がります。

実装まで移すときの条件

日々の運用を社内で持つには、担当の稼働が継続的に必要です。
担当が1人の場合、休みや退職で止まります。
最低でも2人が同じ領域を扱える状態にしてから移します。

媒体の変化への追随

媒体の仕様は継続的に変わります。Testifyの調査では、インハウス化の障壁として媒体アップデートへの追随の困難が40.3%挙がっています。この追随を誰がどう担うかを、移行の計画に含めます。

コストの比較を、どう組み立てるのか

手数料と人件費だけでは比較になりません。
採用と教育の費用、立ち上がるまでの期間の機会損失を含めて並べます。

コストの比較を、どう組み立てるのか

内製のほうが安いという試算は、含めていない費用があることが多くあります。

比較に含める項目

内製と外注の費用の比較項目

項目外注の場合内製の場合
媒体費同じ同じ
手数料発生する発生しない
人件費窓口の一部担当の人件費
採用の費用不要発生する
教育の期間の費用不要発生する
ツールの費用代理店が保有自社で契約
立ち上がりの期間の損失小さい成果が下がる期間がある
体制の維持代理店が負う退職と休職の対応が要る

立ち上がりの期間を見積もる

移行の直後は、過去の運用の意図が分からないまま引き継ぎます。
成果が元の水準に戻るまでに時間がかかります。
その期間の差額を、費用として計上します。

教育の時間を見込む

Testifyの調査では、インハウス化の障壁として教育の時間と知見の不足が44.8%、人材の採用が36.7%挙がっています。
費用の比較に、この2つの項目が入っていないことがよくあります。

損益分岐の時期を出す

内製の費用が外注の費用を下回るのは何か月目か。これを出しておくと、途中の数字が悪くても判断がぶれません。数字は説明のための仮の値です。手数料が月40万円、担当の人件費が月60万円なら、手数料だけでは逆転しません。配分の改善で成果が1割上がることを前提に置くなら、その前提を明記します。

必要な人材を、どう定義するのか

媒体の操作ができる人ではなく、数字を分解して説明できる人です。
操作は習得できますが、事業の数字と接続する力は短期では身につきません。

必要な人材を、どう定義するのか

採用の要件を媒体の経験年数で書くと、判断ができる人が採れません。

要件の置き方

内製の担当に求める力

求める力確認の仕方習得までの期間
数字を分解して説明する過去の改善の説明を聞く長い
他部門と定義を合意する営業との調整の経験を聞く長い
媒体の設定と運用実務の経験を聞く中程度
検証の設計過去の検証の設計を聞く中程度
制作の指示出した指示の内容を聞く中程度

1人目に何を任せるか

1人目には、数字の管理と配分の判断を任せます。
実務は外部に残したまま、判断だけを社内に移します。
この形なら、1人でも移行を始められます。

2人目以降の考え方

2人目で、実務の一部を社内に移します。
1人では止まるため、同じ領域を扱える体制にします。

育成で埋める場合

外部から採用せず、社内の異動で埋める形もあります。事業の理解がある人が媒体の知識を得るほうが、逆より速いことがあります。その場合、最初の半年は外部の伴走を残します。

移行の順序を、どう決めるのか

数字の管理から移します。
配分の判断も実務も、数字が社内で出せる状態が前提になります。

移行の順序を、どう決めるのか

順序を誤ると、途中で止まります。
止まると、外部との関係も社内の信頼も損ないます。

順序の基本形

移行の段階と、移す内容を、項目ごとに見ていきます。
第1段階については、移す内容は数字の集計と報告、期間の目安は2か月、この段階で確認することは社内で数字を説明できるか。
第2段階については、移す内容は計測の設計と管理、期間の目安は2か月、この段階で確認することは定義が社内で維持できるか。
第3段階については、移す内容は予算の配分の判断、期間の目安は3か月、この段階で確認することは判断の速度が上がったか。
第4段階については、移す内容は媒体の運用の一部、期間の目安は3か月以上、この段階で確認することは品質が保てるか。
第5段階については、移す内容は制作の一部、期間の目安は以降、この段階で確認することは事業の理解が反映されるか。

第1段階で止める選択肢を持つ

数字の管理と配分の判断まで社内に移した時点で、目的が達成されることがあります。
知見の蓄積が目的なら、実務まで移す必要はありません。
この段階で止める判断を、選択肢として最初に置きます。

一度に移す範囲を広げない

複数の媒体を同時に移すと、どこで問題が起きたか分かりません。
1つの媒体から始めて、安定を確認してから次に進みます。

移行の期間は重複させる

外部との契約を切ってから社内で始めると、空白が生まれます。一定期間は両方が並行する形にして、費用の重複を計画に含めます。

移行の途中で起きる問題に、どう備えるのか

成果が一時的に下がることを、前提として関係者に共有します。
共有していないと、下がった時点で移行そのものが否定されます。

移行の途中で起きる問題に、どう備えるのか

移行の途中には、必ず成果が下がる期間があります。
これを事故として扱うか、計画の一部として扱うかで、その後が変わります。

起きやすい問題

移行中に起きる問題と、備えを、項目ごとに見ていきます。
過去の設定の意図が分からないについては、起きる時期は引き継ぎ直後、備えは設定の意図を文書で引き継ぐ。
成果が一時的に下がるについては、起きる時期は移行から1から3か月、備えは期初に幅を共有しておく。
担当の稼働が足りないについては、起きる時期は実務を移した直後、備えは移す範囲を絞る。
媒体の仕様変更に気づかないについては、起きる時期は随時、備えは情報源と確認の頻度を決める。
判断が担当1人に集中するについては、起きる時期は数か月後、備えは決裁の範囲を決めておく。

引き継ぎで受け取るもの

設定の一覧だけでは足りません。
なぜその設定にしたか、何を試して何が効かなかったか。
この記録を引き継ぎの項目に含めます。

下がる幅を先に共有する

どの程度の悪化までを想定内とするか。
何か月で元の水準に戻す計画か。
この2つを、経営を含めて先に共有します。

戻せる状態を残す

移行が想定どおり進まない場合に、外部に戻す選択肢を残します。契約を完全に終了する前に、縮小した形で継続する期間を置く方法があります。

内製に移した後、動かなくなる状態をどう避けるのか

担当が1人に固定されることを避けます。
知見がその人に集まり、異動や退職で止まる構造になります。

内製に移した後、動かなくなる状態をどう避けるのか

内製化の目的の1つは、社内に知見を残すことです。
担当1人に集まると、外部に預けていたときと同じ構造になります。

知見が個人に溜まる状態

個人に集中したときの兆候と、対処を、項目ごとに見ていきます。
設定の意図を他の人が説明できないについては、起きていることは記録が残っていない、対処は変更の理由を記録する。
配分の根拠が共有されていないについては、起きていることは判断が口頭で行われている、対処は判断の基準を文書にする。
休暇中に配分が動かないについては、起きていることは代替の担当がいない、対処は2人が扱える体制にする。
外部への説明ができないについては、起きていることは数字の定義が担当だけのもの、対処は定義を共有の文書にする。

変更の記録を残す

何をいつ変えたか、なぜ変えたか、結果どうだったか。
この3点を、簡易な形で残します。
形式が重いと続かないため、数行で足ります。

外部の目を残す

完全に内製にすると、媒体の変化や他社の動向が入りにくくなります。
分析や検証の設計だけ外部に依頼する形を残す方法があります。

定期的に外部の見積もりを取る

内製の費用が妥当かを確認するため、定期的に外部の見積もりを取ります。戻す前提ではなく、水準を確認するために行います。

移行の計画を、どう組み立てるのか

目的を1つ決め、第1段階の範囲と期間を区切るところからです。
全体の計画を先に作ると、途中で止められなくなります。

移行の計画を、どう組み立てるのか

移行は、一度に設計するのではなく、段階ごとに区切って進めます。

移行の計画を作る手順を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは目的を1つに決めて経営と合意する、期間の目安は2週間。
2については、やることは現在の委託の範囲と費用の内訳を整理する、期間の目安は2週間。
3については、やることは内製と外注の線を引いて第1段階の範囲を決める、期間の目安は2週間。
4については、やることは採用または異動の計画を立てる、期間の目安は1か月。
5については、やることはアカウントと計測の所有と権限を確認する、期間の目安は2週間。
6については、やることは引き継ぎの項目と期間を外部と合意する、期間の目安は1か月。

見る数字を決める

数字は説明のための仮の値です。
月の広告費が200万円、手数料が20%で40万円とします。
担当1人の人件費が月60万円なら、手数料だけでは内製のほうが高くなります。
配分の判断が速くなることで成果が1割上がる前提を置くなら、その前提を明記して検証します。

移行中に確認する数字を、項目ごとに見ていきます。
有効リードの単価については、見る頻度は毎週、何を確かめるかは品質が保てているか。
有効リード件数については、見る頻度は毎週、何を確かめるかは量が落ちていないか。
配分の変更から反映までの日数については、見る頻度は毎月、何を確かめるかは判断が速くなったか。
手数料を含む総費用については、見る頻度は毎月、何を確かめるかは費用の比較の前提が保たれているか。
商談化率については、見る頻度は毎月、何を確かめるかは質が落ちていないか。
新規契約額については、見る頻度は四半期、何を確かめるかは事業の数字に効いているか。

第1段階の評価まで次を決めない

第1段階が終わってから、第2段階に進むかを判断します。
全段階の予定を先に固めると、途中の結果を反映できません。

外部との関係を一度に切らない

移行の期間は、両方が並行する形にします。
費用の重複を計画に含めておくと、途中で無理な打ち切りをせずに済みます。

内製と外注の線引きで判断に迷う場合は、無料相談で現状の体制を見てもらうところから始められます。運用の進め方ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。

よくある質問

インハウス化は、何から検討すればいいですか

目的を1つに絞ってください。費用の削減なら運用の実務から、知見の蓄積なら分析と配分の判断から移します。目的によって移す順番が逆になるため、両方を同時に追うと設計がぶれます。

内製と外注は、どこで線を引けばいいですか

判断と実装の境目です。予算の配分、対象の顧客層、有効リードの定義、計測の設計は社内に残します。入稿と日々の調整、制作、計測の実装は外に出せます。

内製のほうが安くなりますか

手数料と人件費だけの比較では判断できません。採用と教育の費用、立ち上がりの期間に成果が下がる分も含めて並べてください。そのうえで損益分岐の時期を出すと、途中の数字で迷いません。

どんな人を採用すればいいですか

媒体の操作ができる人より、数字を分解して説明できる人です。操作は習得できますが、事業の数字と接続する力は短期では身につきません。社内の異動で埋めるほうが速いこともあります。

移行の途中で成果が下がったらどうすればいいですか

下がる期間があることを、期初に経営を含めて共有しておいてください。どの程度までを想定内とするか、何か月で戻す計画かを先に決めます。外部との契約は一度に切らず、並行する期間を置いてください。

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広告・LP・計測・AIまで、
まとめて任せる。

戦略設計、Meta・Google・TikTok等の広告運用、クリエイティブ制作、LP改善、レポート自動化、AI導入までを一気通貫で支援します。

  • 無料マーケ診断は毎月10社限定
  • オンライン30〜45
  • 事前資料の準備は不要

お見積りまでの4段階で費用は発生しません。媒体費(広告費)とサービス費用は別勘定です。

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まとめ

  • 目的を1つに絞るところからです。費用の削減と知見の蓄積では、進め方も移す範囲も変わります
  • 判断と実装の境目です。何にいくら使うかを社内で決め、決めたことを実行する部分を外に出す形が扱いやすい形です
  • 手数料と人件費だけでは比較になりません。採用と教育の費用、立ち上がるまでの期間の機会損失を含めて並べます
  • 媒体の操作ができる人ではなく、数字を分解して説明できる人です。操作は習得できますが、事業の数字と接続する力は短期では身につきません
  • 数字の管理から移します。配分の判断も実務も、数字が社内で出せる状態が前提になります
  • 成果が一時的に下がることを、前提として関係者に共有します。共有していないと、下がった時点で移行そのものが否定されます
  • 担当が1人に固定されることを避けます。知見がその人に集まり、異動や退職で止まる構造になります
  • 目的を1つ決め、第1段階の範囲と期間を区切るところからです。全体の計画を先に作ると、途中で止められなくなります