
契約した金額ではなく、実際に消化された金額の累計で計算します。
契約時点で計算すると、解約と未消化の分だけ実態より高い数字になります。
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目次
目次
- 継続の収入が中心の事業で、一人あたりの価値をどう計算するか
- 契約と実現を分ける
- 継続の実態を、どの数字で把握するか
- 数字ごとの役割を分ける
- 途中で来院が止まる人には、どういう共通点があるか
- 初期の来院の状況を見る
- 解約の申し出に、どう備えるか
- 条件の明示を契約の時点で行う
- 獲得に出せる上限を、どの実績から算出するか
- 計算の段階
- 継続を伸ばす取り組みを、どう設計するか
- 条件を先に整える
- 経営に、この数字をどう説明するか
- 三つの金額を並べる
- 継続の数字を測る仕組みを、どう立ち上げるか
- 扱う情報の範囲を決める
- よくある質問
- まとめ
契約した金額ではなく、実際に消化された金額の累計で計算します。
契約時点で計算すると、解約と未消化の分だけ実態より高い数字になります。
継続の収入が中心の事業で、一人あたりの価値をどう計算するか
契約した金額ではなく、実際に消化された金額の累計で計算します。
契約時点で計算すると、解約と未消化の分だけ実態より高い数字になります。
複数回分をまとめて契約する形や、月ごとの支払いが続く形を取る事業では、契約した金額が先に確定します。
この金額を一人あたりの価値として扱うと、実態とずれます。
契約した回数が全部消化されるとは限りません。
途中で来院が止まり、残りが未消化のまま残ることがあります。
中途で解約の申し出があれば、精算が発生します。
契約と実現を分ける
契約から実現までの段階
| 段階 | 数える対象 | 価値への反映 |
|---|---|---|
| 契約の金額 | 新たに結ばれた契約の総額 | まだ価値ではない |
| 消化された金額 | 来院して施術が行われた分 | 価値として計上 |
| 未消化の残高 | 契約から消化を引いた額 | 将来の債務 |
| 中途での解約 | 精算が発生した金額 | 価値から減額 |
| 追加の契約 | 継続後の再契約 | 価値に加算 |
消化されない分は債務として残る
未消化の残高は、将来その分の施術を提供する義務として残ります。
この残高が積み上がると、枠を使う予定が先に埋まった状態になります。
価値として計上できないだけでなく、将来の枠を拘束します。
追加の契約まで含めて見る
最初の契約が終わった後に、再度契約する人がいます。この分まで含めると、一人あたりの価値は大きくなります。計算の対象にどこまで含めるかを決めます。
継続の実態を、どの数字で把握するか
消化率、来院の間隔、再契約率を軸に置きます。
契約の件数だけを見ていると、実際に通っているかが分かりません。
継続の状態は、複数の数字を組み合わせて把握します。
一つの数字だけでは、どこで止まっているかが分かりません。
数字ごとの役割を分ける
継続の状態を読む数字の組み合わせ
| 数字 | 求め方 | 示すもの |
|---|---|---|
| 消化率 | 消化された回数 ÷ 契約した回数 | 通えているか |
| 来院の間隔 | 前回と今回の来院日の差 | 通院の頻度 |
| 再契約率 | 契約終了後に再契約した割合 | 継続の意思 |
| 予約の充足 | 希望日で予約が取れた割合 | 通いやすさ |
| 中途解約率 | 解約の件数 ÷ 契約の件数 | 離脱の規模 |
来院の間隔が延びる兆し
来院の間隔が想定より延びている人は、次の来院が止まる可能性が高くなります。
この兆しは、解約の申し出より前に現れます。
間隔の延びを検知する仕組みがあると、先回りの連絡ができます。
契約の種類ごとに分けて見る
契約の回数や期間によって、消化率は変わります。回数の多い契約ほど、消化に時間がかかります。種類ごとに分けて集計しないと、平均が実態を隠します。
途中で来院が止まる人には、どういう共通点があるか
最初の数回の来院の間隔が、想定より長い人です。
最初の期間に通う習慣ができるかどうかが、その後を分けます。
離脱の兆候は、契約から数か月の間に現れます。
この期間の行動を見ると、続く人と続かない人の差が分かります。
初期の来院の状況を見る
初期の状況と、その後の継続
| 初期の状況 | その後の傾向 | 対応の方向 |
|---|---|---|
| 想定の間隔で通っている | 続きやすい | 通常の運用 |
| 一回目と二回目の間が空いた | 止まりやすい | 早い段階での連絡 |
| 予約を変更した回数が多い | 止まりやすい | 通いやすい時間帯の提案 |
| 予約が取れずに延びた | 止まりやすい | 枠の確保の見直し |
| 連絡に反応がない | 止まりやすい | 連絡の手段の変更 |
予約が取れないことが離脱の原因になる
希望の時期に予約が取れないと、間隔が延びます。
間隔が延びると、通う習慣が途切れます。
新規の獲得量と枠の配分が、継続に直結する構造です。
兆候を検知する仕組みを持つ
来院の間隔が一定を超えた人を抽出する仕組みを作ります。この抽出ができると、連絡の対象が絞れます。全員に同じ頻度で連絡するより、効率が上がります。
解約の申し出に、どう備えるか
精算の条件を契約の時点で明示し、申し出の理由を記録します。
条件が不明確だと、申し出があったときに交渉になります。
中途での解約は、一定の割合で発生します。
発生を前提に、手順と記録の仕組みを作っておきます。
条件の明示を契約の時点で行う
解約に関して決めておく項目
| 項目 | 決める内容 |
|---|---|
| 精算の計算方法 | 消化分と未消化分の扱い |
| 申し出の手順 | どこに何を伝えるか |
| 手続きの期間 | 申し出から精算までの日数 |
| 記録する項目 | 理由の分類と時期 |
| 再来院の扱い | 解約後の再契約の条件 |
理由を分類して記録する
解約の理由を、四つか五つの分類で記録します。
効果を感じない、通う時間が取れない、費用の都合、引っ越しといった形です。
この分類の構成比が、継続の課題を示します。
理由によって対応先が変わる
通う時間が取れないが多いなら、枠の提供時間の問題です。費用の都合が多いなら、契約の設計の問題です。効果を感じないが多いなら、初回の説明で伝えた期待の問題です。
獲得に出せる上限を、どの実績から算出するか
消化された金額の累計から、中途での解約を差し引いた金額で決めます。
契約の金額で計算すると、実際より高い上限を置くことになります。
獲得の上限は、一人の患者から得られる粗利の総額から逆算します。
この総額をどう計算するかで、上限が変わります。
計算の段階
獲得の上限の計算の段階を、項目ごとに見ていきます。
1については、出す数字は契約の平均金額、計算の考え方は期間の契約金額 ÷ 契約件数。
2については、出す数字は平均の消化率、計算の考え方は消化された金額 ÷ 契約金額。
3については、出す数字は中途解約による減額、計算の考え方は精算された金額の割合。
4については、出す数字は再契約による加算、計算の考え方は再契約した割合と金額。
5については、出す数字は一人あたりの実現金額、計算の考え方は1に2を掛け3を引き4を足す。
6については、出す数字は許容できる獲得費用、計算の考え方は5から原価を引いた粗利に割合を掛ける。
数字の例
数字は説明のための仮の値です。
契約の平均金額が十五万円、消化率が八割、中途解約による減額が一割、再契約による加算が二割とします。
一人あたりの実現金額は、十五万円に八割を掛けて十二万円、一割を引いて十万八千円、二割を足して十二万九千六百円です。
上限を上げる判断には条件をつける
実現までの期間を含めて上限を上げると、回収までの期間が長くなります。資金の余裕がない状態でこれをやると、当月の収支が苦しくなります。上限を上げるなら、回収までの期間と必要な運転資金を同時に確認します。
継続を伸ばす取り組みを、どう設計するか
連絡の頻度を上げるのではなく、通いやすい条件を整えることから始めます。
予約が取れない状態を放置したまま連絡を増やしても、間隔は縮まりません。
継続の取り組みというと、連絡や案内の施策が想定されます。
先に効くのは、通いやすさの条件です。
条件を先に整える
継続に効く条件と打ち手を、項目ごとに見ていきます。
予約の取りやすさについては、課題の兆候は希望日で取れない件数、打ち手は枠の配分の見直し。
通院の時間帯については、課題の兆候は特定の時間帯に集中、打ち手は提供時間の見直し。
来院の間隔の提示については、課題の兆候は次回の日程が決まらない、打ち手はその場での予約。
費用の見通しについては、課題の兆候は途中で負担を感じる、打ち手は支払い方法の選択肢。
説明の一貫性については、課題の兆候は担当によって説明が違う、打ち手は説明の順序の統一。
連絡の内容に制約がある
既に来院した人への連絡でも、伝えられる内容には制約があります。
何を送ってよいかは、掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
確認の工程を通した定型の案内を用意し、その範囲で運用します。
連絡の効果を数字で見る
送った件数ではなく、その後に来院した件数を見ます。効果がないなら、送る内容か時期が合っていません。送り続けること自体が目的にならないよう、判断の基準を決めます。
経営に、この数字をどう説明するか
契約の金額と、実現した金額を分けて示します。
契約の金額だけを報告すると、実態より良い状態に見えます。
継続の収入が中心の事業では、契約の金額が先に立ちます。
この数字だけを経営に報告すると、判断を誤らせます。
三つの金額を並べる
経営に示す金額の内訳を、項目ごとに見ていきます。
当期の契約の金額については、示す内容は新たに結ばれた契約の総額。
当期に消化された金額については、示す内容は実際に収益として計上した額。
未消化の残高については、示す内容は将来提供する義務として残る額。
中途解約による精算については、示す内容は当期に減額された金額。
一人あたりの実現金額については、示す内容は過去の実績から算出した期待値。
未消化の残高を毎月報告する
未消化の残高が増え続けている状態は、契約が消化されていないことを示します。
この残高は、将来の枠を拘束します。
毎月の報告に含めます。
実績との差を定期的に報告する
期待値で獲得の上限を上げたなら、その期待値が実際に実現しているかを報告します。半年ごとに、過去に獲得した層からの実績を集計します。実績が期待を下回っているなら、上限を戻します。
継続の数字を測る仕組みを、どう立ち上げるか
契約と消化を分けて記録することからです。
同じ場所で管理していると、どちらの数字も出せません。
継続の計算で最初に詰まるのは、計算式ではなく、記録の形です。
契約の金額しか記録していない事業者は少なくありません。
消化と解約を測る仕組みの立ち上げを、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは契約と消化を分けて記録する形にする、期間の目安は三週間。
2については、やることは過去二年の契約の消化状況を集計する、期間の目安は三週間。
3については、やることは契約の種類別に消化率を出す、期間の目安は二週間。
4については、やることは来院の間隔を集計して分布を見る、期間の目安は二週間。
5については、やることは解約の理由の記録を始める、期間の目安は一週間。
6については、やることは獲得の上限を再計算して合意する、期間の目安は二週間。
扱う情報の範囲を決める
医療に関わる情報を集計に使う場合、扱える範囲に制限があります。
どこまでを広告の判断に使ってよいかは、医療機関側の責任者と確認します。
判断に迷う部分は、個人が特定されない形での集計にとどめます。
二年分を見る理由
契約の期間が長いと、一年分では消化の実態が見えません。
二年分を見ると、契約が消化されるまでの期間の分布が分かります。
その分布が、連絡の設計の時期を決めます。
定期的に確認する数字を決める
継続の前提を点検する数字を、項目ごとに見ていきます。
契約の種類別の消化率については、見る頻度は毎月、使い道は収益の実現の速度。
来院の間隔の分布については、見る頻度は毎月、使い道は離脱の兆しの検知。
未消化の残高については、見る頻度は毎月、使い道は将来の枠の拘束。
中途解約の件数と理由については、見る頻度は毎月、使い道は課題の所在。
再契約率については、見る頻度は四半期、使い道は継続の意思の強さ。
一人あたりの実現金額については、見る頻度は半期、使い道は獲得の上限の前提。
期待値の見直しを年に一度行う
提供する内容や価格の構造が変われば、消化率も変わります。
年に一度、過去の実績で期待値を計算し直します。
見直したときは、獲得の上限も同時に再設定します。
前提を文書に残す
どの期間の実績から期待値を出したか、どの部分を保守的に見積もったか。
この前提が残っていないと、翌年に同じ議論を最初からやり直します。
獲得に出してよい上限が決められない場合は、無料相談で契約の消化状況を集計するところから始められます。継続の設計ごと見直す段階ならWeb集客改善サービスもあります。
よくある質問
一人あたりの価値はどう計算しますか
契約した金額ではなく、実際に消化された金額の累計から中途解約による減額を引き、再契約の分を足して計算してください。契約時点で計算すると、解約と未消化の分だけ実態より高い数字になります。
継続の実態はどの数字で把握しますか
消化率、来院の間隔、再契約率を軸に置いてください。契約の件数だけを見ていると実際に通っているかが分かりません。契約の回数や期間によって消化率は変わるため、種類ごとに分けて集計してください。
途中で来院が止まる人の共通点はありますか
最初の数回の来院の間隔が想定より長い人です。特に一回目と二回目の間が空いた人は止まりやすくなります。希望の時期に予約が取れずに間隔が延びる場合もあるため、枠の配分が継続に直結します。
解約への備えは何をすればいいですか
精算の計算方法と申し出の手順を契約の時点で明示し、申し出の理由を四つか五つの分類で記録してください。通う時間が取れないが多いなら枠の提供時間、費用の都合が多いなら契約の設計に課題があります。
経営にはどの数字を報告すべきですか
当期の契約の金額、実際に消化された金額、未消化の残高の三つを分けて示してください。契約の金額だけを報告すると実態より良い状態に見えます。未消化の残高は将来の枠を拘束するため、毎月の報告に含めます。
まとめ
- 契約した金額ではなく、実際に消化された金額の累計で計算します。契約時点で計算すると、解約と未消化の分だけ実態より高い数字になります
- 消化率、来院の間隔、再契約率を軸に置きます。契約の件数だけを見ていると、実際に通っているかが分かりません
- 最初の数回の来院の間隔が、想定より長い人です。最初の期間に通う習慣ができるかどうかが、その後を分けます
- 精算の条件を契約の時点で明示し、申し出の理由を記録します。条件が不明確だと、申し出があったときに交渉になります
- 消化された金額の累計から、中途での解約を差し引いた金額で決めます。契約の金額で計算すると、実際より高い上限を置くことになります
- 連絡の頻度を上げるのではなく、通いやすい条件を整えることから始めます。予約が取れない状態を放置したまま連絡を増やしても、間隔は縮まりません
- 契約の金額と、実現した金額を分けて示します。契約の金額だけを報告すると、実態より良い状態に見えます
- 契約と消化を分けて記録することからです。同じ場所で管理していると、どちらの数字も出せません