
訪れた人が最初に確かめるのは、自分の相談内容を扱っているかどうかです。
特許なのか商標なのか意匠なのか、技術分野は合うのか、費用はいくらかかるのか。
この三つが分からないページは、読まれる前に閉じられます。
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目次
目次
- 弁理士事務所のホームページで、訪れた人は何を確かめているのか
- 訪れた人が確かめる順番
- 弁理士事務所のホームページに必ず載せるべき内容は何か
- 必ず載せる内容
- 特許と商標では、ページの作り方をどう変えるのか
- 特許のページで示すこと
- 中小企業に知財の必要性をどう伝えるページにするのか
- 制度の説明から入らない
- 弁理士の紹介ページには何を書くのか
- 経歴は技術との結びつきで書く
- オンラインの出願サービスと比較されたとき、何を書いておくのか
- 含まれる作業を一覧にする
- 問い合わせを増やす導線はどう作るのか
- 相談の前に不安を取る
- 何から手をつければいいのか
- 着手の順番
- よくある質問
- まとめ
訪れた人が最初に確かめるのは、自分の相談内容を扱っているかどうかです。
特許なのか商標なのか意匠なのか、技術分野は合うのか、費用はいくらかかるのか。
この三つが分からないページは、読まれる前に閉じられます。
弁理士事務所のホームページで、訪れた人は何を確かめているのか
訪れた人が最初に確かめるのは、自分の相談内容を扱っているかどうかです。
特許なのか商標なのか意匠なのか、技術分野は合うのか、費用はいくらかかるのか。
この三つが分からないページは、読まれる前に閉じられます。
弁理士事務所を探している人は、二つに分かれます。
企業の知財担当者と、はじめて出願を考える個人や小規模事業者です。
前者は技術分野と処理体制を見ています。
後者はそもそも何を頼めばいいのかから分かっていません。
同じページで両方を受け止めようとすると、どちらにも届かない文章になります。
入口を分けて、それぞれの疑問に先に答える構成が要ります。
訪れた人が確かめる順番
訪れた人が確かめる順番
| 順番 | 確かめること | 見る場所 |
|---|---|---|
| 1 | 自分の案件を扱っているか | トップの見出し、取扱業務 |
| 2 | 技術分野や商品分野が合うか | 専門分野のページ |
| 3 | 費用はいくらか | 費用のページ |
| 4 | 誰が担当するのか | 弁理士の紹介 |
| 5 | どう相談を始めるのか | 問い合わせ導線 |
はじめての人と企業では入口が違う
はじめて商標を出そうとしている人は、出願と登録の違いも知りません。
商標登録の流れはじめての方へといった入口を用意して、そこから読み始められるようにします。
企業の知財担当者は、処理件数や中間対応の体制、外国出願の対応範囲を見ます。この情報は別のページにまとめ、トップから直接たどれるようにしておきます。
弁理士事務所のホームページに必ず載せるべき内容は何か
取扱業務、技術分野または商品分野、費用、弁理士の資格と経歴、事務所の所在地と連絡先。
この五つが揃っていないページは、比較の候補から外れます。
特に費用は、書かないこと自体が問い合わせをためらわせる要因になります。
必ず載せる内容
必ず載せる内容
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 取扱業務 | 特許、実用新案、意匠、商標、外国出願、審判、鑑定などの別 |
| 専門分野 | 扱える技術分野(機械、電気、化学、情報など)や商品分野 |
| 費用 | 着手金、成功報酬、特許庁への印紙代を分けて示す |
| 弁理士情報 | 氏名、登録番号、経歴、専門分野 |
| 事務所情報 | 所在地、電話番号、営業時間、相談方法 |
| 相談の流れ | 初回相談から受任までの手順と、無料か有料か |
費用は総額が分かるように書く
弁理士費用には、事務所に払う手数料と、特許庁に納める印紙代の二つがあります。
片方だけを示すと、実際の請求額と大きく離れます。
出願時にいくら登録時にいくらと段階ごとに分け、印紙代を含む総額の目安を併記します。
中間対応(拒絶理由通知への応答)が発生する可能性と、その場合の追加費用も書いておきます。
費用の示し方の例(商標登録の場合)
| 段階 | 事務所手数料 | 特許庁の印紙代 |
|---|---|---|
| 出願時 | ◯万円 | ◯万円(区分数による) |
| 中間対応 | 発生した場合のみ◯万円 | — |
| 登録時 | ◯万円 | ◯万円(区分数、存続期間による) |
ここに挙げた金額の枠は、説明のための仮の形です。
自分の事務所の料金表に置き換えてください。
表示のルールは公式の案内で確かめる
弁理士の広告には、日本弁理士会の会則や規則にもとづく制約があります。
必ず登録できますといった断定や、他の事務所との比較で優位を示す表現は問題になります。
掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
特許と商標では、ページの作り方をどう変えるのか
特許は技術分野の適合性と処理体制で選ばれ、商標は費用と早さで選ばれます。
同じページで両方を扱うと、どちらの判断材料も足りなくなります。
分けて作るのが基本です。
特許のページで示すこと
特許を依頼する側は、自分の技術を理解してもらえるかを気にしています。
機械なのか、電気・電子なのか、化学なのか、ソフトウェアなのか。
扱ってきた技術分野を具体的に書き、担当弁理士の技術的な出身分野も示します。
明細書の作成をどう進めるか、発明者との打ち合わせが何回あるか、どのくらいの期間で出願できるか。
この手順が見えると、依頼側は準備すべきことが分かります。
商標のページで示すこと
商標は、個人や小規模事業者からの直接相談が増えています。
この層は、出願前の調査をするかどうか、区分をいくつ選ぶか、登録までどのくらいかかるかを知りたがっています。
オンラインの出願代行サービスと比較されることも増えました。
価格だけで並べられると不利になるので、調査の中身、拒絶理由が来たときの対応、更新管理まで含めた違いを書きます。
特許と商標で書き分ける内容
| 項目 | 特許のページ | 商標のページ |
|---|---|---|
| 最初に示すこと | 扱える技術分野 | 費用と登録までの期間 |
| 不安に答えること | 技術が正しく書かれるか | 自分で出すのとの違い |
| 費用の見せ方 | 出願・中間・登録の段階別 | 区分数による変動を含む総額 |
| 担当者の情報 | 技術的な出身分野 | 商標の取扱件数や分野 |
中小企業に知財の必要性をどう伝えるページにするのか
知財の必要性を説明するより、困る場面を先に書くほうが伝わります。
真似されたとき、逆に警告書が届いたとき、取引先から権利の有無を聞かれたとき。
自分の状況に当てはまる人だけが読み進めます。
制度の説明から入らない
特許とは商標とはから始まるページは、必要性を感じていない人には読まれません。
すでに困っている人か、これから困る可能性に気づいた人が読者です。
新商品の名前を決めたが、使っていいか分からない
展示会で似た製品を見つけた
大手との取引で権利関係を聞かれた
こうした場面を見出しに置き、その場面ごとに何ができるかを書きます。
費用対効果の話は慎重に書く
◯円の出願で◯円の損失を防げますといった効果の断定は書けません。
結果は個別の事情に左右されます。
代わりに、権利がない場合に何が起こりうるかを事実として並べます。
他社が同じ名称を先に登録した場合、使用の継続に支障が出ることがある。
このくらいの書き方にとどめます。
補助金や支援制度への言及
中小企業向けに、出願費用の減免制度や自治体の助成制度があります。
制度の内容や要件は変わるため、条件を細かく書くのではなく利用できる場合がありますとし、相談時に確認する形にします。
自治体ごとに内容が違う制度は、自治体の窓口で確認してくださいと併記します。
弁理士の紹介ページには何を書くのか
氏名、弁理士登録番号、扱ってきた技術分野または商品分野、実務年数。
この四つが基本です。
出身企業や研究分野は、技術を理解してもらえるかの判断材料になります。
経歴は技術との結びつきで書く
大学で機械工学を学び、メーカーで設計を担当した後に弁理士登録
この流れが書いてあると、機械分野の相談者は安心します。
学歴や職歴を並べるだけでなく、それが今の取扱分野にどうつながっているかを一言添えます。
写真と顔の見せ方
顔写真を載せるかどうかは判断が分かれます。
載せる場合、営業時間外に事務所で撮る、他の人が写り込まないようにする、本人の同意を得るという点を守ります。
スタッフの写真を載せる場合も、必ず本人の同意を得てください。
実績の書き方
出願件数や登録件数を書く場合、その数字の出どころと期間を明記します。
守秘義務があるため、クライアント名や具体的な案件内容は書けません。
架空の事例を作ることは絶対に避けてください。
書けることが少ないなら、件数と分野の分布だけにとどめるほうが安全です。
紹介ページに書くこと・書かないことを、項目ごとに見ていきます。登録番号と実務年数については、書かないことはクライアント名や案件の具体的内容。扱ってきた技術分野の分布については、書かないことは必ず登録できますなどの断定。所属団体や委員歴については、書かないことは他事務所との優劣の比較。対応できる言語や外国出願の範囲については、書かないことは根拠を示せない件数。
オンラインの出願サービスと比較されたとき、何を書いておくのか
価格の差ではなく、含まれる作業の差を書きます。
事前調査、区分の選び方、拒絶理由への対応、登録後の更新管理。
どこまでが料金に含まれるかを並べると、比較の軸が価格だけでなくなります。
含まれる作業を一覧にする
商標登録 費用で検索してくる人は、複数のサービスを並べて見ています。
金額だけが並ぶと、安いほうが選ばれます。
料金に含まれる作業の例を、項目ごとに見ていきます。
出願前の調査については、含まれるかは含む/別料金、補足は調査範囲を明記。
区分の選定については、含まれるかは含む、補足は事業内容を聞いて決める。
出願書類の作成については、含まれるかは含む、補足は—。
拒絶理由通知への対応については、含まれるかは別料金、補足は発生しない場合もある。
登録後の更新管理については、含まれるかは含む/別契約、補足は期限の通知方法を書く。
ここに挙げた区分けは、説明のための仮の形です。
自分の事務所の内容に置き換えてください。
安さを否定しない
他のサービスを名指しで批判する書き方は避けます。
自分で出願することもできますと認めたうえで、どんな場合に専門家に頼むほうがよいかを書きます。
区分の選び方を誤ると権利範囲が足りなくなる、拒絶理由が来たときに対応が必要になる。こうした具体的な場面を挙げるほうが、批判より説得力があります。
問い合わせを増やす導線はどう作るのか
相談のハードルが高い分野なので、いきなりお問い合わせだけを置くと押されません。
無料相談か有料か、何分かかるか、何を用意すればよいか。
これを問い合わせボタンの手前に書きます。
相談の前に不安を取る
はじめて弁理士に連絡する人は、まだ何も決まっていないのに相談していいのか相談しただけで料金が発生するのかを気にしています。
初回相談は無料です(◯分)アイデアの段階でも構いません相談だけで費用は発生しません
こうした一文を、問い合わせボタンの直前に置きます。
準備するものを書く
何を持っていけばいいか分からないことが、連絡を遅らせます。
商標なら、使いたい名称と、それを使う商品やサービスの内容。
特許なら、技術の概要が分かる資料(図やメモで構わない)。
この程度でよいと書いておくと、動きやすくなります。
連絡手段を複数置く
電話が苦手な層と、メールでは進まない層の両方がいます。
電話番号、メールフォーム、オンライン面談の予約を並べて置きます。
フォームは項目を絞ります。
名前、連絡先、相談内容の区分(特許/商標/意匠/その他)、簡単な内容。
これ以上増やすと、途中でやめる人が出ます。
秘密保持について書く
発明の内容を送ることをためらう人がいます。
弁理士には守秘義務があること、相談内容が外部に出ないことを明記します。
ただし、フォームに詳細な技術内容を書かせるのは避けます。概要だけ書いてください、詳細は面談でと案内するほうが安全です。
何から手をつければいいのか
まず取扱業務と費用のページを整えます。
この二つがない状態で他を作っても、問い合わせにはつながりません。
次に弁理士の紹介、最後に相談の流れです。
着手の順番
着手の順番を、項目ごとに見ていきます。
1については、やることは取扱業務と専門分野の整理、かかる時間の目安は2〜3日。
2については、やることは費用ページの作成(印紙代を含む総額)、かかる時間の目安は3〜5日。
3については、やることは弁理士紹介ページの作成、かかる時間の目安は2〜3日。
4については、やることは相談の流れと問い合わせ導線の整備、かかる時間の目安は2〜3日。
5については、やることははじめての方向けの入口ページ、かかる時間の目安は3〜5日。
6については、やることは技術分野別・商品分野別のページ追加、かかる時間の目安は継続。
ここに挙げた時間の目安は、説明のための仮の値です。
事務所の規模や、既にある資料の量で変わります。
検索されている言葉に合わせる
商標登録 費用特許 出願 費用商標 自分でといった言葉で探されています。
費用ページの見出しに、こうした言葉をそのまま使います。
地域名との組み合わせで探す人もいるため、事務所の所在地と対応地域を明記しておきます。
最初の一つは今日から始められる
今あるホームページを開いて、費用のページを見てください。
印紙代を含む総額の目安が書いてあるか。
段階ごとの内訳があるか。
なければ、そこを書き足すのが最初の一歩です。
これだけで、比較して離脱していた人の一部が問い合わせに回ります。
ホームページを新しく作る、あるいは今のものを見直す段階で相談先を探している場合は、<a href="https://time-value.jp/contact/">無料相談</a>で現状を見てもらうところから始められます。既にホームページを持っていて、問い合わせが伸び悩んでいる場合は<a href="https://time-value.jp/services/kaizen/">Web集客改善サービス</a>もあります。
よくある質問
費用をホームページに書かないほうがよいという意見もありますが、どちらがよいですか
書いたほうが問い合わせは増える傾向にあります。書かない場合、比較の段階で候補から外れます。案件ごとに変動する部分は◯万円から案件により変動と幅で示し、印紙代を含む総額の考え方を説明する形が現実的です。
守秘義務があるため実績を書けません。何を載せればよいですか
クライアント名や案件内容を伏せたまま、扱ってきた技術分野の分布、年間の取扱件数、実務年数を書く方法があります。架空の事例を作ることは避けてください。書けることが少ない場合は、相談の流れや対応範囲を厚くするほうが有効です。
特許と商標のページは分けるべきですか
分けたほうがよいです。判断材料が違うためです。特許は技術分野の適合性、商標は費用と期間が中心になります。同じページで扱うと、どちらの読者にも情報が足りなくなります。
広告表現で気をつけることはありますか
必ず登録できますといった結果の保証、他事務所との優劣の比較は避けてください。日本弁理士会の会則や規則にもとづく制約があります。掲載時点の最新の公式ガイドラインで確認してください。
オンラインの出願サービスと価格で比較されてしまいます
価格ではなく、料金に含まれる作業の範囲を一覧で示す方法があります。事前調査、区分の選定、拒絶理由への対応、更新管理のどこまでが含まれるかを並べると、比較の軸が金額だけではなくなります。他のサービスを名指しで批判する書き方は避けてください。
まとめ
- 訪れた人が最初に確かめるのは、自分の相談内容を扱っているかどうかです。特許なのか商標なのか意匠なのか、技術分野は合うのか、費用はいくらかかるのか。この三つが分からないページは、読まれる前に閉じられます
- 取扱業務、技術分野または商品分野、費用、弁理士の資格と経歴、事務所の所在地と連絡先。この五つが揃っていないページは、比較の候補から外れます。特に費用は、書かないこと自体が問い合わせをためらわせる要因になります
- 特許は技術分野の適合性と処理体制で選ばれ、商標は費用と早さで選ばれます。同じページで両方を扱うと、どちらの判断材料も足りなくなります。分けて作るのが基本です
- 知財の必要性を説明するより、困る場面を先に書くほうが伝わります。真似されたとき、逆に警告書が届いたとき、取引先から権利の有無を聞かれたとき。自分の状況に当てはまる人だけが読み進めます
- 氏名、弁理士登録番号、扱ってきた技術分野または商品分野、実務年数。この四つが基本です。出身企業や研究分野は、技術を理解してもらえるかの判断材料になります
- 価格の差ではなく、含まれる作業の差を書きます。事前調査、区分の選び方、拒絶理由への対応、登録後の更新管理。どこまでが料金に含まれるかを並べると、比較の軸が価格だけでなくなります
- 相談のハードルが高い分野なので、いきなりお問い合わせだけを置くと押されません。無料相談か有料か、何分かかるか、何を用意すればよいか。これを問い合わせボタンの手前に書きます
- まず取扱業務と費用のページを整えます。この二つがない状態で他を作っても、問い合わせにはつながりません。次に弁理士の紹介、最後に相談の流れです